犬が飼い主さんと片時も離れられないのはなぜ?
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この状態で考えられるのは分離不安と言う心の病気です。病気?というよりも飼い主側にも大いに責任のある状態です。子犬時代から手放しで甘やかして育てていると犬の向上心や自立心は全く育ちません。手取り足取りという育児をすることで、犬らしさを失い、主体性のないお人形のような犬になってしまうこともあるのです。
犬には犬らしさが必要です。喜怒哀楽を繰り返し感情を育てる瞬間は、日々の生活の中で犬には必要なものです。それを飼い主との間にしか存在しない感情だけで支配されることは寂しいものです。甘やかすだけが愛情ではありません。飼い主さんも重々にわかっているはずですが、どうしても幼い頃に病気などをしたときなどには、しつけなども後回しになってしまうという、やむを得ない状況にもなりますよね?それは後から、しっかりと犬をしつけて健康な状態に戻ってからでもしつけを続行するべきです。
分離不安という病
分離不安とは「飼い主さんが自分のそばを離れていくのでは?」という強い恐怖心から、ものを壊すなど、問題行動に出てしまう状態です。最近は飼い主さんとの絆が深まる育て方の一方で分離不安になる犬も実は増えていると言うのです。あまりにも、犬としての時間の過ごし方が残念でならない状態です。
待つことや期待することが犬を強く優しく育てていくのです。飼い主との間に確実な愛情が存在すればするほど、徐々に犬は分離不安の状態から脱することができるようになります。これが本当の意味での飼い主さんからの愛情です。そのために
〇過剰な愛情表現は控える
〇一人で過ごす時間を互いに持つ
〇遊ぶときには全身全霊で遊ぶ
このようなメリハリを持つことが何よりも大切であることを、飼い主が気づいてください。これは結果的に、犬の幸せに直結することだからです。
犬にとって飼い主さんとのべったり空間は至福の時
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愛玩犬のように、甘やかされて育つことが生きがいのような犬もいます。それでも、ある程度の生活のリズムや、飼い主さんとのべったり時間以外の過ごし方も覚えていることが大前提になります。すべての時間を飼い主さんとの時間に費やすというのは、犬にとってもマイナス要因になります。
甘やかすときには思いっきり甘やかす。そして遊ぶときには遊び、叱るときには叱るという飼い主でいるべきでしょう。犬は飼い主を見て育ちます。多頭飼いと違って一頭飼いの場合には特に、飼い主の時間が密になりやすいので、多少の加減をしながら過ごせるように、飼い主も意識を強く持てるようにしてください。
べたべたするのは悪いことではない
飼い主と適度なスキンシップを大事にしている犬は、優しく穏やかな性格に育ちます。逆に飼い主からあたたかなスキンシップを受けない犬はドライであまり感情を表せないタイプの犬に成長してしまいます。そう考えると、飼い主の時間の許す限りで、犬との穏やかな時期をベタベタと過ごすのは、少しも悪いことではありません。むしろ大事な時間とも言えるのです。
環境の変化が著しい場合には心のケアを
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犬が長い時間、体調不良になっていたり引っ越しなどで強いストレスを受けてしまった後にはどうしても甘えん坊になってしまいます。これは物理的に理由がはっきりとしているので、対処の仕方もかわってきます。とにかく触れ合う時間を多く持ち犬に、1日も早く心の安定を図ってもらえるように、飼い主が努力をするべきなのです。犬の気持ちを先回りするということです。・
徐々に犬の方も落ち着きを取り戻し元の雰囲気に戻れば、また普通通りに暮らせばよいのです。ある意味、べたべた過ごすとき、過ごさないとき、があっても良いというのが結論です
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UCHINOCO編集部
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