犬が食べてはいけない果物とは?
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果物には、実はいくつかの危険性が潜んでいます。食欲旺盛な犬は、飼い主が美味しそうに果物を食べているのを見ると、自分も欲しがることがあります。しかし、果物は中毒のリスクが高いものが多いので、どの果物も安全だという誤った考えは持たないようにしましょう。
犬にとって毒になる果物が、普段の食卓に並ぶこともあるため、注意が必要です。少量なら大丈夫ということはなく、果物には潜む危険性を認識し、犬の健康を守るために努力しましょう。
ブドウは危険度が高い果物
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ブドウは、犬が絶対に食べてはいけない果物の代表格です。香りが良く、甘みがあるため、犬たちは見かけると食べたくなることがよくあります。しかし、ブドウは少量でも重篤な症状を引き起こす可能性がある危険な果物です。そのため、犬を飼っているご家庭では、ブドウは特に気をつけて扱う必要があります。
犬の健康を守るためには、犬の目の前で果物を食べないようにするなど、慎重な配慮が必要です。また、犬が勝手に食べそうな場所に果物を放置しないようにしましょう。特に留守番が多い犬には、注意深く対処することが重要です。ブドウの中毒が犬に及ぼす影響を、身近な例を交えて説明します。
一粒で中毒症状を引き起こす可能性がある
ブドウは犬にとっては非常に危険な果物で、中毒を引き起こす可能性が高いです。
一粒食べただけで、犬は通常、12時間から24時間以内に強烈な嘔吐の症状があらわれるとされています。さらに、急性腎不全が発症し、生命の危険が高まります。この状態に至ると、腎臓の機能が停止し、危険な状態に陥ってしまうでしょう。
ブドウを食べてしまった場合には?
愛犬がブドウを摂取したと気付いたら、即座に動物病院に連れて行ってください。ブドウの毒素は迅速に犬の体に吸収されてしまいますので、最初に行うべきことは嘔吐を誘発させることです。これによって、摂取したブドウを体外に出す試みが行われます。その後、腎臓のダメージを最小限に抑えるための治療が行われます。
アボカドにも毒性が含まれている
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アボカド、人間にとっては健康的な果物かもしれませんが、犬にとっては毒性があることを知っておきましょう。アボカドには犬に中毒を引き起こす可能性のある成分である「ペルジン」が含まれていると言われています。そのため、アボカドは犬に絶対に与えないでください。
アボカドを摂取した場合、犬は嘔吐、下痢、脱水、けいれんなどの症状を引き起こすことがあります。アボカドはブドウほどの毒性はないかもしれませんが、安全だと考えるべきではありません。アボカドを食べた直後に症状が現れなくても、後から昏睡状態に陥る可能性もあります。
イジチク・ザクロも危険がいっぱい
イチジクにはタンパク質分解酵素が含まれています。これを犬が摂取すると、嘔吐や急な多量のよだれなど、心配な症状が現れることがあります。特に、イチジクの実に含まれる「フィシン」という成分は、消化を促進するどころか、臓器の粘膜を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
また、ザクロには多くのタンニンが含まれており、これを摂取することで犬は嘔吐、下痢、胃腸の問題を引き起こす可能性があります。特に、タンニンは胃を荒らす可能性が高い物質ですので、絶対に犬に食べさせないようにしてください。果物に含まれる成分には犬にとって危険なものもあるため、注意が必要です。
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UCHINOCO編集部
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