犬が触ると噛みつく!
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何が気に入らないのか触ると噛みつく犬がいます。何がそんなに気に障るのか?、飼い主さんも困惑するばかりです。犬はその瞬間どのような心理なのか?そこまで犬の気持ちに寄り添えると、本当の意味での家族に近づけるのではないでしょうか?ただし、触ると噛むということは、歓迎されることではありません。もっと端的に言うと、飼い主さん自身や他人にも迷惑をかける行為なのです。
そこにどんな気持ちが潜んでいるのか?ということを考えてみてください。必死に身を守ろうとしているサインだと、気づいてあげてください。たいていの場合、触られて噛む犬は、小心者なのです。
子犬の時期から暮らしているのに触られると嫌な犬
自分を触った人を噛もうとするのには、理由があります。理性を失くして本気で噛んでいるということではないのです。人の手が「怖い」という理由も一つ考えられます。なぜそうなってしまっているのか?をまず飼い主さんは考えてあげることが先決です。例えば、子犬時代からずっと育てた犬が、触ると噛むという場合には、スキンシップ不足であることが挙げられます。
やはり子犬時代から飼い主さんや家族に少しでも多く触れられる機会を持つことで、犬はその心地よさを学びます。飼い主さんも犬に対しての愛情がその都度湧いてくるわけです。まずは子犬時代からのしつけはどうだったのか?を見直す必要もあります。
成犬になってから迎え入れた犬が触ると噛む場合
大人になってから迎え入れた犬の場合には、何か過去にトラウマを抱えている場合が多いのです。例えば前の飼い主さんに痛いことをされた記憶が今も鮮明に残っている場合などがそれにあたります。手をあげられた記憶がある犬も、どうしても人が触ろうとすると噛みつくのです。何らかの理由があって、人の手を怖がるというのは、犬にとっての痛手です。そこを飼い主さんが汲み取って、対応をする必要があるのです。
どうしても性格的なものが原因の場合
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初めての場所や人が大の苦手でパニックを起こしているような犬の場合には、じっくりと向き合う時間が必要になります。自分を必要以上に守ろうとすると、攻撃性が増してしまいます。触られること=恐怖というイメージが頭の中に出来上がっている場合には、なかなか打ち解けようとしません。ましてや飼い主さんであろうとも、触ると噛みついてしまうわけです。
まずは飼い主さんが自由に触れられるようになることを目標にしましょう。そのためにも、成犬のしつけとしては、トレーナーさんにお任せするなど工夫をすることが前提です。
犬は触られるのは嫌な場所が決まっている
お腹やお尻周りは、基本的に触られるのを嫌がる犬が多いことをご存じでしょうか?そして頭付近や手を、いきなり触られることも、かなり嫌がります。そこを自分に置き換えて考えてみればわかるはずです。
最初は背中などにゆっくり触れてください。少しずつ、人に触られることに慣れてくるはずです。まず、触っても大丈夫な場所を飼い主さんが確認をすることから始めてください。
触ると噛みつく犬への対応
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子犬時代の甘噛みがなかなか治まらないという場合には、将来的に噛みつき犬になる可能性があります。少し成長してくると、気に入らないことがあると、人に噛みつく癖が出始めます。そうすると飼い主さんは大声で「痛い」と騒いでしまうものです。この間違った学習が、噛みつき癖を助長しているのです。
最初は甘噛みという段階で遊び半分のつもりでも、徐々にそれが警告になり、本能的に噛みつくようにもなるのです。そのうえ攻撃性を持ち始めると、とても付けられなくなります。このようになる理由は、どの程度の甘噛みなら大丈夫なのか?という学習を犬同士で学ぶ機会がなかったのです。これは、犬としてこれまでの生い立ちなどが関係しています。犬には何の責任もないのです。
飼い主さんは毅然とした態度で
甘えて噛んでくる場合でも、「ダメ」と一言で制するようにしてください。甘噛みは遊びではないと、断じて強く主張しておくべきでしょう。飼い主さんに対して、警告の噛みつきをする場合には、何か特別、その犬が嫌がることをしていないかどうか?を確認してください。嫌な場所を触ろうとしていないかどうか?意外と、身近なところに原因はあるものです。
本能的な噛みつきの場合には、必ず犬に対して、飼い主が原因を作ってしまっている場合があります。飼い主を本気で噛むような場合には、即座にトレーナーに相談をするべきでしょう。
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UCHINOCO編集部
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