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日常でも大きい音は私達の生活に溢れています。例えば花火のドッカーンという爆発音は人間の私達でも、突然なったら驚きます。
理由が分からない犬には、生命の危機を感じるのではないでしょうか?
そんな苦手な大きい音をご紹介していきます。
犬の聴力の良さは凄すぎる!
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可聴域という言葉はご存知ですか?
これは低い音から高い音の聞こえる範囲を表すものです。
では具体的に人と犬を比較するとこのような数値の差があらわれます。
人間 20~20000Hz
犬 40~45000Hz
この数字を見て分かる通り、人間の2倍以上聴覚が優れているのです。
40Hzの低い音から45000Hzの高い音まで聴き取ることが可能ということです。
またさらに驚くのが、聞こえる音の距離です。
なんだか犬がそわそわして、しばらくしたら家族が帰ってきたという経験はありませんか?
実は犬は1キロ以上離れた距離の音を聞くことができるのです。
障害物のないような森だったりするとさらに距離は伸びます。
古来、群れで生活していた時に自分の居場所を知らせるためにしていた遠吠え。
これが聞き取れて認識できるのも、この耳の良さが原因だったと言われています。計り知れない聴力の良さですね。
どんな音が怖いの?
⒈ サイレンの音
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サイレンの音なんて何度も聞いているのになぜ怖がるのでしょうか?
これにはちゃんとした理由があります。
実はサイレンの音は犬の遠吠えの周波数と酷似していたことが原因だったのです。しかもただの遠吠えではなく緊急時に出す周波数と同じなのです。
ですから犬にとっては、本能的にとても怖いものなのは理解出来るでしょう。
サイレンがなっても何も起きないことが何度も続けば、少しずつ克服していけるかも知れません。
⒉ 雷
私たちが子供の頃でも怖かった方も多いのではないでしょうか?
自然が起こすことは何があるか分かりません。なんとなくこれは危険だ!と第六感のようなものが働くのでしょう。
何度も響く稲妻音、ピカッと輝く雷光は恐怖を煽りますよね。
雷恐怖症という病名もあるぐらいなのです。この症状に陥った犬は、落ち着きがなくなり震え、ひどい場合には下痢や嘔吐も引き起こすことがあります。
私たち大人もたまに雷が怖くなることがありますが、怖がっている犬の前で頼りにしている飼い主さんが一緒に怖がったら、恐怖を助長しますので注意が必要です。
うそでも怖くないふりをし、犬をとりあえず落ち着かせるように仕向けてください。あまりに酷いようなら、お医者さんに相談するのも手かも知れません。
恐怖に満ちてショック死してしまう犬もいるようですから。
⒊ インターホン
インターホンがなると、これでもか!というぐらい吠える犬がいると聞いたことはないですか?これはうちの犬のことです。
犬は学習能力がある生き物ですから、その音がなった後は必ず誰かが来ると学習しているのです。
臆病な犬だったら、知らない人が自分のテリトリーへ侵入して来るのはとても怖いことです。そういう理由もあり、インターホン=怖いものという方程式が出来上がってしまっているのでしょう。
⒋ 機械音などの高音
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これは先ほど、犬は高音を聞き取る能力が高いとお伝えしましたね。
私たちが聞こえない音も犬には聞こえているということです。
ですから、ドライヤー、掃除機。洗濯機などの機械音は犬にとっては怖いものなのでしょう。不快には感じているかも知れませんが、毎日のことなので犬も慣れてはいると思います。この生活音を極端に怖がるなら、何かのトラウマが影響を与えている可能性も高いです。
そういった場合は、犬の前では音を出すのを控えてあげましょう。
恐怖を克服すべきか?
犬が過度に怖がっている場合には、徐々に音に慣れさせてこの音がしても何も起きないという成功体験を積み上げていくことが克服への鍵になってきます。
しかし一番重要なのは、犬が怖がっているときは人間の私達は堂々とし、全く気にも止めてないという態度を示すことが大切です。犬は一番飼い主さんを信頼しているので、それが安心感に繋がることでしょう。
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このように犬が苦手な音は様々です。怖がっている犬に「大丈夫だよ!」と声をかけ、撫でてあげて下さい。そしたら安心し、徐々に落ち着きを取り戻していくことでしょう。
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UCHINOCO編集部
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