1年に1回は健康チェックを受けよう!
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病気になってから、健康チェックを受けても意味がありません。できれば健康で食欲も旺盛な時期に一度、健康チェックを受けておくと便利です。獣医さんとしても病気のない状態でも血液検査の数値を把握しておくことで、万が一の病気の際にも対応しやすいという利点もあるのです。健康チェックというのは、その時に病気の有無を調べるという大きな目的のほかに、元気な時のデータを蓄積できるというメリットもあるのです。
言葉を発せない動物には重要なデータ
健康チェックの時に、なにか異常が見つかる場合もあります。この際には、適切に治療を受けて、大事に至らないように早期発見ということに繋がります。また普段の血液検査のデータというのは、その犬が体調を崩した時に大いに役立つものです。正常な値を知ることで、異常なデータが出た時と比べて重症度などを容易に判定できる点も、動物医療的には助かるのです。
飼い主さんができる健康チェックは?
基本的に毎日の様子をチェックすればよいのです。便の様子や尿の様子についてはその色や量、回数を把握しておいてください。明らかに便や尿に異常が見られた場合には、必ず動物病院でさらに踏み込んだ検査を受けることをお勧めします。尿の検査、便の検査は簡単に受けることができます。その次に、日々の食欲と嘔吐の有無もすぐに把握できるものです。普段通りに行動をして遊べているかどうか?についても重要ポイントです。
犬の異常は行動から出始める
呼びかけても反応が薄い場合や、いつもよりも明らかに元気がないということがわかる場合には要注意です。大抵の場合には、いくつかの症状が重なって体調不良を訴えるものです。注意深く観察をし、「おかしい」という飼い主の直感を信じて受診のタイミングを外さないようにしてください。
目・鼻・口をチェックする
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目の充血や目やにはどうでしょうか?鼻水が出てはいませんか?口臭なども同時にチェックをしておいてください。毎日のお世話の中で、この3か所を特に気を付けて観察することをお勧めします。軽微なことであっても、犬にとっては不快極まりない場合も多いのです。
顔周り、お腹そして皮膚の状態
皮膚の状態というのは、異常な乾燥をしていないか?という点と、ジュクジュクとした部分がないかどうか?という点もチェックポイントです。顔周りの異常はすぐにわかるものです。よく観察をして、気になる点がある場合には、動物病院で相談をしましょう。
呼吸の仕方は普通か?
犬種によっては鼻が極端に短いことで起きる短頭種症候群という呼吸器の病気があります。また心臓病にかかりやすい犬種の場合にも、呼吸の仕方に異常を認める場合もあるのです。1分間に呼吸が異常に多い場合、すぐに動物病院に相談をしてください。体温が上がって一時的に呼吸が早い場合には必ず治まるものです。それでも呼吸の速さが収まらないときには、明らかに異常です。
動物病院で健康診断を受ける必要性
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血液検査でその年齢に必要な項目を獣医さんが決めて血液検査を受けることはとても重要なことです。症状はなくても潜んでいる可能性もあるからです。逆に全く異常が見つからない場合もあります。いずれにしても、6歳までは年に1回の健康チェックは動物病院で受けてください。7歳以降は半年に1度というのは推奨されている頻度です。
必要に応じて血液検査の追加項目も
既往症や、年齢に応じて必要な血液検査を追加して検査をする場合もあります。そして画像診断や超音波検査なども含めて総合的に判断をして、結果を知らせてくれます。二元同様に健康チェックは欠かせない重要ポイントです。長生きをしてもらうためにも、飼い主さんも、健康チェックに対しては意識を高く持つことが必要です。
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UCHINOCO編集部
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