犬がお尻で歩いている??
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最初は笑えるような可愛い仕草なのですが、よく考えてみてください!これはお尻を摺っているということです。モジモジとお尻に違和感がある場合に見せる仕草です。お尻歩き=お尻を摺るという状態をそのまま放置しないようにしてください。お尻にある肛門嚢が溜まって気持ちが悪い場合も多いのです。
犬は何もないときに、お尻を摺るようなことはありません。むしろ、普通に生活をしている中でお尻が気になることも少ないのです。そう考えると。お尻を摺るのは、もしかすると何か、病気の前兆であることも考えられるのです。
寄生虫が原因の場合も!
お尻を摺るときには、必ず自分の肛門回りを気にしている場合が多いのです。そして丸くなって、自分の届く範囲で舐めてはいませんか?お尻を摺るときには、痒みを感じている場合がほとんどです。寄生虫が原因の場合にも、かなりお尻を摺るような仕草をみせるようになります。
このような場合には、お尻の様子をよくチェックしてお尻から糸のようなものが出ていないかを見極めてください。疑わしい場合にはすぐに便の検査を受けましょう。寄生虫がお腹にいる時には下痢をして食欲が落ちることが多いのです。
強烈な痒みを伴う
お尻が痒い犬は、どうしようもなく床にお尻を擦り付けることで、その場をしのごうとします。結果的に何の解決にもなりませんが、この状態を長く放置しないようにしてください。必ず便の検査を受けて、正しく診断をしてもらい早期に治療を開始できるようにしましょう。お尻の痒みは、犬が我慢できないほどの強いものです。お尻を摺りつけていることで、余計に炎症が広がってしまう可能性も高いので要注意です。
肛門嚢が溜まっているとお尻を摺る
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犬は定期的に肛門嚢を絞る必要があります。排便時に自力で肛門嚢を出せる場合もありますが、大抵の場合には定期的なお手入れで肛門嚢が溜まることを未然に防ぎます。この肛門嚢が溜まりすぎると、肛門嚢炎になってしまう場合も多いのです。ここまでの症状が出てしまうと、お尻を床に擦り付けるいう仕草を多く見せるようになります。
その始まり方も、ある日突然です。お尻の粘膜は薄いので、もしも炎症を起こすと強烈な痒みを伴います。犬は自分の痒みを訴えることができず、しきりにお尻を床に擦り付けることで、痒みをごまかすしかないのです。
お尻を床に擦り付けるのは相当な痒みのため
肛門腺を定期的に絞らないことで、このような状況に陥ります。かゆみ止めを投与してもらい肛門周囲をきれいに消毒をすることで、強烈な痒みから解放されます。但し、肛門の炎症はすぐには消えませんので、十分に注意をして様子を見守ってあげましょう。
お尻を擦り付ける前にできること
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犬が便をした後に、ノンアルコールの清浄綿できれいに拭き取ってあげることが一番の衛生法です。便が付着した状態で放置してしまうと、それが原因で痒みが出る場合もあります。犬がお尻を擦り付けるというのは、痒みや違和感が原因なのです。この原因を作らないようにするためにも、定期的な肛門嚢絞りと、お尻の肛門回りのチェックは欠かさないようにしてください。長毛種などの場合、被毛が邪魔をして肛門周囲をよく観察できないという場合には、カットしてもらい肛門は常に見えるようにしておくと良いでしょう。
もしもお尻を擦り付けていたら
命に係わる病気になっているとは考えられませんが、やはり犬が感じる不快な症状は一刻も早く取り去ってあげたいものです。動物病院の診察時間内に、肛門周囲の診察に急ぎましょう。痒みさえ取れると犬は尻を擦り付けることをしなくなります。
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UCHINOCO編集部
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