猫のかわいい仕草の一つに、‘‘顔を洗う‘‘という行動があります。この仕草は猫を飼っている人にとっては、「萌えポイント」の一つでしょう。
猫のこの仕草は可愛いだけではなく、猫にとって重要が意味があったのです!
この記事ではそんな猫が‘‘顔を洗う‘‘理由をくわしく紹介します。
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ヒゲをキレイにするため
猫のヒゲの根元には、感覚神経がたくさん集まっています。
猫はこのヒゲを使って物との距離感をはかったり、目をぶつけたりしないように守っています。
猫にとってヒゲはいわばセンサーのような役割をしてる重要な器官です。
もし何らかの理由でヒゲを切ってしまったり、傷つけたりすると猫は方向感覚がわからなくなってしまいます。
そのため猫はヒゲが汚れたり、濡れたりするとすかさず顔を洗ってヒゲをいつもキレイな状態にしておくのです。
湿気を感じたとき
昔から「猫が顔を洗うと雨が降る」といわれる言葉のとおり、猫のヒゲには温度や湿度を感じ取る能力があります。
雨が降り出す前の湿気を含んだ空気によって、わずかに重たくなったヒゲを感じて猫は顔を洗うのです。
約950年ほど前に猫はネズミ除けとして、多くの貿易船にのせられていました。
その猫たちが雨が降り出す前に顔を洗う仕草を見て、船員たちはその日の天候を予測していたそうです。
船の上では嵐などの悪天候は命にかかわる問題ですので、悪天候を知らせてくれる猫が非常に重宝されたのです。
顔のマッサージのため
猫が体をなめてきれいにするときに、同時に皮膚に刺激を与えて代謝がよくなるといわれています。
猫が顔を洗う仕草をする時にも、これと同様の効果が得られます。
これは飼い主が猫にブラッシングを行うときにも、見られる現象です。このため猫はブラッシングを行っていると、とても気持ちよさそうな表情を見せてくれます。
顔はデリケートな部分ですので、猫が自分でおこなう方がいいでしょう。
食後の顔をきれいにするため
猫は基本的にきれい好きな動物ですので、顔や体が汚れることを嫌います。
とくに食後は、顔やヒゲに食べ物がくっついて汚れてしまうので、これをきれいにしておきます。
猫が自然界で生きていたころには、ライオンのように狩りをして獲物をたおして食べていました。
食事の後には獲物の血が、顔やヒゲについて汚れてしまいます。
その汚れを放置してしまうと、その臭いを嗅ぎつけて他の動物から狙われたり、虫が寄ってきたりします。
これを避けるために猫はていねいに体をなめてきれいにし、顔を洗う仕草をするのです。
猫がペットとして人間に飼われるようになった今でも、この仕草は猫の本能として残っています。
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失敗をごまかす‘‘転移行動‘‘のため
飼い主に怒られたり、目測をあやまってジャンプに失敗した時ときなど、‘‘転移行動‘‘として顔を洗う仕草を見せることがあります。
つまり猫にとって‘‘顔を洗う‘‘ということは「失敗をごまかす手段」でもあるのです。
猫が自然界で生活していたころから、狩りに失敗した時などは顔を洗う仕草で気持ちを切り替えていたのです。
こんなときにはつい笑ってしまいそうですが、そこは猫にもプライドがあるのだということを忘れないでくださいね!
猫が顔を洗う仕草はかわいいだけではなかった
この記事では猫が顔を洗う理由について、詳しく説明しました。
飼い主にとってはかわいい猫特有の仕草ですが、この仕草にはこんなに深い理由があったんですね!
猫特有の仕草は‘‘顔を洗う‘‘以外にもありますが、そのひとつひとつにちゃんと意味があるんです。
お宅の猫ちゃんもそこを踏まえてよく観察してみてください、きっと新しい魅力が見つかりますよ。
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UCHINOCO編集部
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