体調が不安定になっている場合
https://www.shutterstock.com/
犬が突然落ち着きを無くして、うろうろと歩き回るというのは、確かに異常なことです。ただ、退屈で遊んでいるというのか、様子がどうか?は飼い主さんの目線で確認ができるものです。明らかに何かおかしいと感じる場合には、落ち着かなくなる理由がどこかにあるのです。そこをはっきりとさせるためにも動物病院での触診が必要です。
興奮しているような様子か?なにか陰鬱な雰囲気になっているのか?によっても考えられる状態が若干、違ってきます。動画で撮影するなどして性格に獣医さんに伝わるようにしておいてください。大抵の場合、普通の体調不良であればじっと静止していることが多いはずです。そこに歩き回るという症状が加わる場合には、考えなければいけない神経の病気などもあるのです。
普段から多動かどうか??
その犬が普段からうろうろと歩き回るような癖があるときには、病的な原因というよりも欲求不満の方が高まってきていると考えた方が無難です。一番深刻なのは、呼んでも反応が鈍く、ひたすら歩き回っているような場合です。あれこれ考えていると、飼い主さんの方がノイローゼ気味にもなります。そこは割り切って、正しい診断を仰ぐ方を優先させてください。
脳神経の疾患の可能性も?
https://www.shutterstock.com/
その犬の年齢はシニアの域でしょうか?例えば犬が認知症になった場合にも、わけもなく家の中をうろうろしてしまうという症状が出ます。これは脳の疾患ですので飼い主さんが適切に対応をしてあげる必要があります。脳の疾患の中には様々な病気が潜んでいます。特に理由もなく歩き回ることは犬にとっても多大なストレスを与えることになります。
突発性前庭症候群とは?
この病気は神経感覚器に異常が起きたときに発症します。はっきりとした原因はつかめていません。特徴としては首をどちらかの方向に傾けた状態でうろうろと歩き回ります。平衡感覚がうまくつかめないので、バランスを崩しやすくなります。突発的に起きる症状ですので、気が付いた時にすぐに様子を動画などに収めて獣医さんに相談をしてみてください。
痛みによって歩き回る場合も?
何か痛みが強く、自分でもこらえきれずに歩き回ることで発散しているということも考えられます。かなり深刻な状態に陥っている場合もあるので安易に考えるのも問題です。これは出来るだけ早く飼い主さんが察知して犬が落ち着かない原因を探る必要があります。足が痛いと当然歩くことは困難になります。消去法でそう考えていくと、足の痛みではなさそうです。
では歩き回ることで何か疼痛を感じている場所を忘れようとしている?気を紛らわすための行動?とも考えられるのです。獣医さんが触診をするとそれが案外腹痛の場合や胃痛が発覚する場合もあります。まずは診察を仰ぎましょう。
吐きたくても吐けないとき
犬は吐き気を感じているのに吐けないときにはうろうろと歩き回ることがあります。消化器系の病気にかかっている可能性も高いのです。人間が想像している以上に気持ちが悪くどうすることもできなくなってパニックのような状態になっているのです。これは早く何らかの処置をしてあげることが先決です。
理由もなく歩き回るのは異常のサイン
https://www.shutterstock.com/
全身状態や反応などを考えあわせて、理由もない状態で歩き回っている場合には、明らかに異常な状態と判断してください。概ね元気で体調が悪くないときには、それほど何度も目的もなく歩き回りません。日々の様子を一番よくわかっている飼い主さんが「おかしい」と感じたときにはそれは正しい判断であることがほとんどです。まずは様子を性格に獣医さんに伝えるところから、改善を図りましょう。
著者情報
UCHINOCO編集部
UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。