多頭飼いするときに要注意!猫エイズと猫白血病について理解しよう

猫エイズや猫白血病は不治の病といいます。まず、しっかりと調べてもらい、かかっていたらほかの猫にうつさないようにすることが大事です。
2019年01月18日作成

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検査のタイミングは?

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雑誌やテレビなどでもときどき取り上げられるので、「猫エイズ」をご存じの方も多いと思います。
猫エイズは「猫後天性免疫不全症候群」の俗称で、原因となるウイルスは人間のエイズウイルスと同じ仲間です。

人間の場合は、母子感染、血液感染、セックスによる3つの感染が考えられますが、猫の場合は唾液による感染がもっとも有力といわれています。

たとえば、組張り争いといったケンカでウイルスをもった猫に噛まれて感染したり、親子や兄弟間で舐めあうなど、濃厚な接触でも感染するといわれます。

猫エイズウイルスに感染しているかどうかは、動物病院で調べることができます。料金は病院によって異なりますので、電話等で事前に聞いておくとよいでしょう。野良猫だった場合は、感染している可能性が高いですので、調べておくことをお勧めします。

多頭飼いするときは、1匹でも猫エイズに感染していると、同居猫に感染する可能性がありますので感染しないように対策を取らねばいけません。新しい猫を迎えるときは必ず検査しましょう。

また、猫エイズは人間にうつるのではないかという心配されているかもしれません。人間のエイズウイルスと猫のエイズウイルスは別なので、人間に感染するということは絶対にないので安心しましょう。

「感染=すぐに発症」ではない!

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検査結果で、猫がエイズや白血病などウイルスによる感染症にかかっているのがわかったら、どう対処すればよいのでしょうか。

・猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
感染猫とケン力をしたため、咬まれたキズから唾液と共にウイルスが血液内に入り、感染します。
縄張り争いやメスの奪い合いといったことからケンカをする、オスの成猫に感染が多いといわれています。

ウイルスに感染すると、初期は発熱や全身のリンパ節が腫れるといった症状が見られます。しかし、それらの症状はしばらくするとなくなり、外見上は健康な状態になります。

エイズ関連症候群を発症すると免疫異常となり、なかなか歯肉炎や口内炎が治らない、風邪が治らないと思っていたらどんどんと痩せていき、末期になると免疫不全となり感染症や悪性腫瘍を発症しやすくなります。そして死に至ります。

中には感染しても発症せずに天寿を全うする猫もいます。発症していないので見かけは健康ですが、ほかの猫にウイルスをうつすことがあるので、これはこれで問題です。

完治する方法は今のところありませんが、抗生物質などで併発した病気の症状をやわらげることはできます。

ウイルス検査の結果が陽性の場合はほかのネコとの接触を避けます。陰性の場合は新たな感染を防ぐために完全室内飼いを徹底しましょう。

猫白血病ウイルス感染病

猫エイズと同様、まず、発熱があり、元気がなくなるなどの初期症状が出ます。これも一度はおさまりますが、その後、白血病、リンパ腫などの腫瘍を発症することがあります。

猫白血病ウイルスは、猫同士のケンカの傷からうつったり、感染した猫と同じ食器で食事をしたり、体を舐め合うなどすることでも感染します。そのため外出が自由な飼育環境であればウイルスに感染してしまうリスクが非常に高くなります。また、多頭飼育では一頭でも感染猫がいればほかの猫へのウイルス感染のリスクが常にあります。

感染している猫でも多頭飼いはできる?

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多頭飼育の場合、同居猫とケンカしたり、同じ容器で飲食したりするため、感染猫がいれば容易に蔓延します。これを防ぐためには、新たに猫を迎えるときは必ずウイルス検査を行うようにしましょう。

感染していなければ同居猫と一緒に飼育できますが、外出はさせず完全室内飼育を徹底しましょう。もし感染しているのであれば、隔離して飼育します。食器や寝場所は普段から消毒を徹底しましょう。

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UCHINOCO編集部

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