感情を表す猫の耳
出典元:https://www.shutterstock.com
一見無表情にも見える猫ですが、猫にも感情があります。しかし、それは人間のような複雑な感情ではなく、ごく単純なものです。
頭をスリスリしてもらったり、おいしいおやつをもらえれば「うれしい」、不審なものを見ると「危険」といった生きていく上での最低限度の感情です。
猫は聴力に優れた生きものですが、その耳でもしっかりと感情を表します。また、耳の向きを見れば、興味の対象もわかるようになります。
耳を前に向けているときの猫の感情
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・ビックリ!
猫は耳がいいので、大きな音に敏感に反応します。ですから、まず驚くと耳をピンと立たせます。そして、その音が何なのか、自分にとって危険なものかどうなのかを注意深く、聞き分けようとします。
・何?
興味や関心があるときにも、猫の耳はピンと立ちます。好奇心旺盛な猫は初めて見たものにも反応します。そんなときは目もランランと大きくしているはずです。
・のんびり&うれしい
リラックスしているときも耳は斜め前向きになっています。このとき、耳には力が入っていません。目は少し閉じ気味になっていて、ヒゲもダランとしています。ゴロゴロとした咽音を出すこともあります。
・どうしよう…
猫は正面を向いたまま、片方だけ耳を動かすことができます。動いたほうに気になるものがあります。何か物音がしているのかもしれませんし、何かが動く音がしたのかもしれません。逃げるべきなのか、このままでいいのかと迷っているときに、片耳だけをピクピクと動かします。
耳を横に向けているときの猫の感情
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・不安なので警戒中
多少強がっていますが、逃げようかどうかを検討中。不安が大きくなるほど、耳は後ろへと移動していきます。
レーダーのように耳を動かして、不審なものに警戒しています。
・不機嫌
うるさいとき、お気に入りのおやつがもらえないとき、触られたくないときにも耳を横にします。これは機嫌斜めの状態です。ひげもピンと立っています。
・リラックス中
寝ているときに見られます。耳には力は入っていません。また、甘えてきたときや、頭をスリスリと撫でられているときにも耳はダランと横に寝かせています。これは気持ちがいい、心地よいと感じているとき。
耳を倒しているときの猫の感情
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・イライラ
突然の大きな音に驚いた、近づく人や動物に対して脅威を感じたときなどに、耳を後ろに倒します。
・怖い!
頭の後ろにピタッと貼り付いたように見えるときは、極端に怯えているときです。顔に力が入り、瞳孔が細くなって鋭い目つきになってします。恐怖と不安でいっぱいの状態です。
・怒った!
自分の縄張りに別の猫が入ってきたときや、何かされて怒ったときにも耳を倒します。口を開いて「シャー」という声を出すこともあります。
こんな状態のときに手を出すと、引っかかれるので注意が必要です。
・あっちへ行け!
耳を倒し、口を開けて牙を剥き出しにします。体は低姿勢を取り、威嚇しています。これは攻撃する用意があることを相手に知らせるポーズ。「シャー」という声を出したり、「ウウウ…」という唸るような低い声を出すこともあります。
猫の感情は顔には出にくく、体の中で真っ先に反応するのは耳です。猫の耳の動きを見ることで、今の気持ちを読み解くことができるようになります。
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UCHINOCO編集部
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