まずはケージで飼うことが必須!
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人馴れさせるにはケージ飼いです。ケージに入れると、狭いところに閉じ込められてかわいそうと思われるかもしれませんが、本来狭い場所のほうが安心できるのが猫です。
保護されたばかりですから、猫は不安でいっぱいのはず。そんな猫を部屋に離したら、部屋の隅の狭いところに入ったまま出てこないはずです。
部屋の中には猫にとって危険な場所もいっぱいあります。ですから、安全なケージの中で暮らしたほうがいいはずです。また、そのほうが人馴れさせやすいのです。
人馴れしていない猫は、とうぜん、人には近寄りません。人間=危険と思っているからです。その点、ケージ飼いなら、近づくことができます。最初は怖がるかもしれませんが、世話をするうちに少しずつ人になれてくるようになります。
また、連れてきたばかりの頃は、あえて見ないことも大事です。猫は怖がっているのに心配して見ていると、猫はよけい怖がります。怖いから「シャーッ」と威嚇してくるのです。
猫は大きな音を立てると驚くので、しばらくは静かにしらんぷりを決め込んで過ごすようにしましょう。根気よく続けることが大事です。
指一本触れることから始めよう
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ケージ飼いしているうちに、自分から近づいてきたりしたら、落ち着いてきた証拠です。少しずつ触ってみる練習をしましょう。
まずは指1本を猫の顔の前に差し出してみましょう。猫が鼻を近づけてにおいを嗅いだら、においの確認中。最後まで付き合いましょう。これを毎日くり返して、においを覚えさせます。
これも慣れてきたら、猫の頬や体を指1本で触っていきます。いきなり手全体で触ると怖がる恐れがあるので、まずは1本から慣らしていきます。これを辛抱強く続けて、徐々に1本を2本、2本を3本と増やしていき、手全体で触らせてくれるまで続けていきます。
慣れない猫に有効なのは孫の手
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中には神経質な猫もいます。これは持って生まれた性格なのでしかたがないことなのですが、ケージ飼いを続けていても、なかなか慣れない猫もいます。
指1本でも噛みついてくるようなら、孫の手を利用してみましょう。孫の手を出してにおいを嗅がせ、頬やあごの下をカキカキしてあげてください。これでうっとりとする猫もいます。
触った後に、おいしいおやつを与えるのもおすすめ。これでカキカキしたり、触られるとおやつがもらえるというイメージトレーニングになります。
なかなか慣れなくても猫が嫌がらないように辛抱強く、トレーニングをすることが大事です。時間をかけてスキンシップを取ることでお互いの信頼関係が築けるようになります。
おやつや遊びも有効!
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人間の子どもと同じように、おやつをエサに言うことを聞かせるのも有効です。
しばらくしてもまだ人を怖がる素振りを見せたり、近づくと逃げるようなら「おやつ」を使いましょう。人も猫も追えば逃げるものです。そして、逃げれば追いたくなるものです。
困った時はおやつを与えて飼い慣らしていきます。
また、遊びに夢中になる猫もいます。猫は好奇心が旺盛なので、猫じゃらしや鈴入りボールなどを与えて遊んであげましょう。遊びに夢中になっているうちにいつの間にか仲良くなれることもあります。
楽しく遊ぶことで猫は次第に人と触れあうことが楽しくなります。これが信頼関係となるので、1日何回かは猫と遊ぶ時間を取るようにしましょう。
野良猫を人に慣れさせるためには、猫の気持ちを尊重することが大切です。今まで自由気ままに過ごしてきただけに、しつこくしないのがポイントです。猫に好かれるようになるまでは時間がかかることを忘れずに。
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UCHINOCO編集部
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