きちんとした保護方法を知ろう!
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近所に保護したい野良猫がいる場合、まず、その猫が本当に野良猫なのかどうかを確かめなければなりません。
ひょっとしたら、どこかの家の迷い猫かもしれませんし、放し飼いにしているということも考えられます。それに首輪をつけずに飼っている人もいるので、首輪のあるなしでは判別できないのが実情です。
もし、足元がおぼつかない子猫なら、母猫と離れて迷子になってしまった、または育児放棄かもしれません。そのままにでは子猫は死んでしまうかもしれません。
もし、耳が∨字にカットされていたら、「去勢・不妊手術をされた猫」の印です。その猫は野良猫の可能性が高いといえます。
いつも同じところに現れる猫ならとりあえず近所の人に聞いてみましょう。次に迷い猫の情報サイトでチェックしてみてください。
また、迷い猫の張り紙がしてあることもあるので、近所の電柱や掲示板も忘れずにチェックしましょう。
野良猫を保護したら動物病院に連れていく必要があります。しかし、中には野良猫を診てくれない動物病院もあるので、診てもらえるかどうかを事前に確認しておいてください。
飼うと決心したら…健康面に最新の注意を!
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野良猫につきものなのが、ノミやダニ、そして寄生虫です。駆除しないまま家に入れてしまうと、家中にノミやダニが大繁殖してしまう恐れがあります。ですから、まずは病院に連れて行き、寄生虫駆除をしてもらいます。
感染症の有無を検査してもらい、ワクチンで感染症を予防します。
ただ、これらは猫が元気であるというのが前提です。弱っているようなら、寄生虫駆除は後回しにしてまずは健康回復です。猫の年齢や健康状態によって、行うべきものを決めていかねばなりません。判断できないときは獣医師に相談し、判断してもらいましょう。
猫を保護するときは、前もってキャリーケースや捕獲器を用意し、捕まえたら家に帰らずそのまま動物病院に直行するのがベストです。
飼うことが難しそうだったら…里親を探そう
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野良猫を保護したけれども、さまざまな理由から自分には飼えないということもあります。そんなときは引き取ってくれる里親を探しましょう。
近所に引き取ってくれる方がいればベストですが、そううまくはいかないものです。ただし、動物愛護センターや動物管理センターに持ち込んでしまうと、一定期間を過ぎると殺処分されることが多いので注意しましょう。せっかく保護したのに、それでは残念なことになりかねません。
里親を探す方法
1身近な人に聞いてみよう
友人、知人、親戚、近所の人…と知っている人や会った人に聞いてみましょう。SNSで拡散するのも手です。もちろん、よく行く美容院、飲み屋、レストランなどで聞いてみるのも手です。
2里親募集のチラシを作ろう
チラシを作って、近くの動物病院を回って貼らせてもらいましょう。動物病院では掲示板を用意してくれているところも多いようです。
3里親募集の情報サイトに掲載しよう
ネットでの里親募集は大変有効な手段。しかし、さまざまな注意事項があります。写真を撮って、健康状態・年齢・性格・ワクチン接種済などの情報を掲載します。写真は特に重要です。できるだけかわいく見える写真を載せれば、すぐに貰い手が現れるはずです。
4自分で飼ってしまう
自分で飼うのがベストな方法です。保護猫を自分で飼えるように状況を整えるというのもひとつの手です。ペット禁止の部屋に住んでいる場合、金銭的に許されるなら引っ越す、家族が猫嫌いというのであれば納得するまで説得しましょう。
里親になるのも一つの方法
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近所に野良猫がいない場合は、里親募集をしているボランティア団体などから譲り受けるという方法があります。星の数ほど里親募集の情報がネットに掲載されていますし、定期的に譲渡会なども行われています。
ただし、里親になるための条件を設けているところがほとんどです。たとえば東京都動物愛護相談センターの場合は「20歳以上60歳以下の方」「現在、犬や猫を飼育していない方」となっています。
また、譲渡して貰うときに契約書を結んだり、数万円程度の譲渡費用も発生します。近所でもらう、拾うといったことが多かったひと昔前には考えられなかったことですが、それまでにかかった医療費や飼育費用、活動の運営費などを負担するのが普通になっています。
中には猫との相性を確かめるために、数週間~1か月ほどのトライアル期間を設けているところもあります。これは試しに預かり、育てられる、一緒に暮らしていけると確信してから正式に譲渡してもらうというものです。
里親になる方法は多いので、運営団体によって条件などが違うので、事前に調べてから連絡を取るようにしてみましょう。
野良猫を保護するのも、注意が必要です。ただ、単に拾うだけでは済みません。猫にも命があり、拾ったことで責任が生じます。覚悟を持って保護することが大切になります。
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UCHINOCO編集部
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