歩行異常が見える
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犬の歩き方の異変に気が付いたとき、骨折や脱臼、関節炎などの整形外科学的疾患、椎間板ヘルニアや脳の病気などの神経科学的疾患の可能性がまず考慮されます。そのほかにも肢の先端部のケガや重度の皮膚炎に関連している可能性もあります。また、全身疾患があって、ふらついている可能性もあります。このように一つの症状から考えられる原因はたくさんあります。異変がありましたら、早めに動物病院に連れて行きましょう。
椎間板ヘルニアの場合
椎間板ヘルニアとは、椎間板という背骨と背骨の間のクッションの役割をする物質がずれて、それが脊髄を圧迫するという病気です。軽度であれば痛みだけですが、重症度が増せば、ふらつき、歩けない、麻痺などの症状が見られます。最も最悪なケースでは脊髄が壊死してしまい、脊髄軟化症という病気になって死に至ります。
生殖器が腫れている
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オスの場合、生殖器が腫れる原因としては、精巣の腫瘍化、精巣炎などが挙げられます。実は精巣でなく、精巣を包む陰嚢が腫れている可能性あります。陰嚢が腫れる病気としては陰嚢炎や肥満細胞腫などの腫瘍があります。
メスの場合、卵巣嚢胞や卵巣腫瘍など卵巣が腫れる場合と子宮水症、子宮炎、子宮蓄膿症、平滑筋腫などの腫瘍などで子宮が腫れる場合があります。これらが同時に起こっていることもよくあります。子宮蓄膿症の場合、重篤化すると命にかかわることがあります。メスではオスと異なり、腹腔内に生殖器がありますので、腫れを確認することが困難になります。腹部がなんとなく腫れてきたなと思えば、病院で精査されることをお勧めします。
耳から異臭がする
耳が臭うというのは一つの症状で、外耳炎などの病気があると考えられます。耳のトラブルは年齢にあまり関係ありません。細菌や真菌が感染して炎症を起こしていることも多いですので、病院で検査してもらい、しっかり治しましょう。
犬の状態を常に把握しておく
飼い主が犬の様子を見ていつもとは違うと感じた場合、何らかの異変が起きていることも多いです。症状だけでは病気を特定することは非常に難しく、動物病院でしっかり診てもらう必要があります。病気によっては飼い主が思うよりもずっと進行が速いこともあります。楽観的に見過ごすことなく、何らかの異変に気づいたら信頼できる獣医師に診てもらうようにしましょう。
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UCHINOCO編集部
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