雌猫の臭いの原因とは?
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シャンプーもしてあげているのに、なんか臭う…。雌猫ちゃんであれば特に気になってしまいますよね。女の子ですから、原因をつきとめてしっかりと臭い対策をしてあげましょう。
肛門から出る分泌液のしわざ!
猫のお尻には”肛門嚢(こうもんのう)”というものがあります。立った猫のお尻の穴を後ろから正面に見て、肛門の穴の右斜め下と左斜め下の部分にある、分泌液が溜まる袋の事をいいます。
興奮したり、ビックリした時にこの肛門嚢から分泌液を出したり、ウンチと一緒に外へ排出したりします。
飼い主さんが気付くくらい臭うのであれば、お尻からこの分泌液を出した直後だと思われます。まれにこの分泌液をうまく排出できずに破裂させてしまう子もいます。
場所が場所なだけに、一度破裂などを起こすと傷ができ、化膿してしまう事もあります。したがって定期的に飼い主さんが確認をして”肛門絞り”をしてあげなければいけません。
やったことがない人は、かかりつけの動物病院の獣医師にやり方を教わるといいでしょう。
歯槽膿漏のしわざ!
雌猫も年を取ると人間と同じく歯が弱くなり、歯槽膿漏になってしまいます。普段からきちんと歯磨きの習慣をつけていないと、猫でも歯周病になり口臭が強烈に臭う様になってしまいます。
この他、内臓の弱い子も口臭が匂ってくるので、両方に効果があるラクトフェリンなどを用いる事をおすすめします。
内臓が原因で口臭が臭う子や、便秘気味の子にはヨーグルトの上澄み(乳清)を少し舐めさせるのも、口臭と便秘の両方に効果がある事があります。
発情期のしわざ!
発情期になると、雌猫は雄猫をおびき寄せるために体からフェロモンを出します。ちなみにこれは人間が分かる臭いではありません。よほど臭いに敏感な飼い主さんなら変化に気付くでしょうけれど、臭いと感じるそれではありません。
では発情期で臭うのは何か?それは”尿スプレー”です。マーキング行動である尿スプレーは普段のオシッコより数倍も臭います。
この尿スプレーは雄猫特有の行動ですが、発情している雌猫もする子はします。この尿スプレーが自分の体にもかかり、独特な臭いを発している場合もあります。
対処法は?
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猫はそもそもあまりシャンプーをしなくてもいい、しない方がいい動物です。したがって、体から臭いがするという理由だけで毎回洗うという事はあまりおすすめしません。
なのでどうしても体が臭うのが気になる場合は、洗い流さないシャンプーや猫専用のウェットシートなどで、対処しましょう。
体の中からの臭いの対策は獣医さんに相談を!
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最初の方でご説明しました、肛門嚢や歯周病が原因とみられる”臭い”に関しては、飼い主さんが対策する前に、一度獣医さんに相談してみるのもいいでしょう。
特に”肛門嚢”には注意が必要です。臭いとは思いつつも放置してしまうと、知らず知らずのうちに肛門嚢は炎症を起こしている場合もあります。
分泌液の排出が上手くできない猫ちゃんのために、普段から飼い主さんが肛門絞りができるよう、しっかりと指導を受けましょう。
口内のケアも同じです。人間と同じく猫の歯にも気を使ってあげましょう。歯磨きをせずそのままにしておくと、老猫になったら歯がほとんどなくなり、食事を摂る事も困難になってしまいます。
正しい歯のケアの指導も、獣医さんに指導を受けることをおすすめします。
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UCHINOCO編集部
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