雄猫に血尿が出た!原因と対処法とは?

猫が血尿をした経験はありませんか?おしっこから血が出るとびっくりしてしまい、どうしよう!と思ってしまいますよね。猫の血尿、特に雄猫の血尿はなにが原因なのでしょうか?原因と合わせて対処法を紹介します。 2018年12月01日作成

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猫に血尿が出た時、なんの病気なんだろう!病院に連れてったほうがいいの?と心配になりますよね。通常猫の尿の色は私たちと同じく薄い黄色です。そこに何かしらの原因で血が混じると赤い尿となります。結構な猫が血尿になることはないため、放置せず治療を行わなければなりません。では、一体なにが原因で血尿になってしまうのでしょうか。今回は雄猫の血尿について考えられる病気と、対処法について紹介します。雄猫を飼っている方は要チェックです。

雄猫を飼っている方は要チェック!

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血尿の原因とは?

猫の血尿の原因は様々です。出血や溶血があると赤い尿がでます。「尿路結石症」や「膀胱炎」では膀胱内に炎症が起こり、出血を伴うことがあります。「尿路結石症」は、雌猫に比べて雄猫のほうが発症しやすく、注意が必要です。また、厳密には血尿とは異なりますが「玉ねぎ中毒」などで溶血が起これば尿が赤色になります。

尿路結石症

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尿路結石症とは、尿路系(腎臓~尿道)に石ができる病気です。石は最初は結晶ですが、悪化すると石になり、炎症を引き起こしたり、尿路系を閉塞してしまいます。尿がアルカリ性または酸性のどちらに傾くかでできる結石の種類が変わります。結石の種類によっては食餌療法で治療・予防することができます。結石が尿道を傷つけて出血すると血尿がみられるようになります。結石が尿道に詰まると排尿できなくなり、急性腎不全を引き起こします。命の危険を伴うため、緊急処置が必要です。雄猫は雌猫に比べて尿道が長いため、結石が詰まるリスクが高く注意が必要です。

膀胱炎

膀胱炎は膀胱内で炎症が起こっている状態です。出血を伴っていると血尿がみられます。環境の変化などストレスがかかることが原因になることもあります。細菌感染による膀胱炎の場合は抗生物質による治療が必要です。尿路結石を併発していることもあり、その際は結石の治療も同時に行う必要があります。症状がみられたら動物病院でしっかり検査・治療してもらいましょう。

玉ねぎ中毒

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猫が玉ねぎを食べてしまうと玉ねぎ中毒になってしまう可能性があります。玉ねぎ中毒とは、血液中の赤血球が破壊されてしまい、貧血になってしまうことを言います。赤血球が破壊されると血色素が尿に混ざり、血色素尿がでます。血色素尿も血尿と同様に赤い尿です。玉ねぎなどネギ類を食べた可能性があれば、早急に動物病院に連れて行きましょう。

事故

事故で泌尿器系に出血を伴う損傷があると血尿がみられます。外に行く猫は事故にあうリスクが高いため、注意が必要です。見た目は大したことが無くても内臓にダメージを受けている場合もあります。室内飼育でも、高いところから不意に落下したり、ぶつかったりする衝撃で内臓に損傷を受けることがあります。外傷の可能性がある場合は、病院で精査してもらいましょう。

原因は様々、病気のサインを見逃さないで

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対処法とは?

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血尿の原因は様々です。適切な治療を行えば、治すことができる場合も多いです。尿路結石には食餌療法でコントロールできるものもあり、適切な診断・治療を行えば上手に病気と付き合うことができます。しかし、放置しておくと命にかかわる事態を招くこともあります。治療が遅れたり、誤った対処をしてしまう前に、血尿がみられたら早期に動物病院に連れて行くようにしましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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