今まではごはんを元気よく食べていたのに、最近は食べてくれない、と不安になった経験はありませんか?子犬がご飯を食べないのにはいくつかの原因が考えられ、対策は全く異なるため、原因の見極めを間違えると状態が悪化してしまう可能性も考えられます。なぜご飯を食べないのか、まずは原因を知り対策をとっていきましょう。
成長が落ち着いた
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子犬が家にやってきて今までは元気よくご飯を食べていたのに、最近なんだか食欲が落ちているなぁと感じる時の考えられる原因のひとつとして、成長期が過ぎて落ち着いている時期なのかもしれません。
子犬は大体6ヶ月ほどで成犬と同じぐらいまで成長します。成長期には体を大きくしなければいけないので、たくさんの栄養を必要とします。なので子犬もご飯をよく食べて成長しようとしますが、成長が落ち着いてくると今まで必要だったカロリーが必要なくなってくるので、食欲が落ちたようにみえるのかもしれませんね。
いたって元気で体重の減少や便の様子が普段と変わりないのであれば、焦る必要はないので様子をみるのも良いのではないでしょうか。
成長期を過ぎての必要以上のカロリー摂取は肥満の原因になるので、食欲が落ちているからといってフード以外におやつを与えたり、人間食を与えたりするのは止めましょう。
ドライフードへの切り替えが早い
子犬は生後1ヶ月程で母乳を卒業し、離乳食が始まります。ペットショップにいる子犬たちはほとんどが生後2か月以降の子たちなので離乳食の最中かドライフードへ切り替わっているでしょう。子犬を迎える時期が早いと、自宅で離乳食からドライフードへ切り替えなければいけない場合もあります。「もうドライフードを食べてくれるだろう」と切り替えたけど食べてくれない、というのであれば、それは切り替えが早かった可能性があります。離乳食からドライフードへの移行は約1ヶ月ほどかけてゆっくりと行うものです。昨日まではふやかしたフードをあげていたのに、今日いきなりドライフードを与えた、というのは子犬の体にも良くないので焦らずにゆっくりと切り替えていきましょう。
今のフードが合っていない
ペットショップで今まで食べ慣れていたフードから、いきなり違うフードに変わってしまうと「今までのと違う」と食べてくれなくなることがあります。またフードの嗜好性が良くない場合などは「おいしくないかも」と感じて食べてくれないこともあります。どちらにせよ今のフードが合っていない可能性があるので、ペットショップで食べていたフードと同じものを与えてみたり、フードの嗜好性をあげる工夫(フードを温めると匂いが強くなり食いつきがよくなる)が必要となります。
わがままになっている
家にも慣れてきて体調も良く元気なのにフードを食べないという時は「わがままになっている」可能性があります。この時にフードを食べないからトッピングを足してあげたり、おやつをごはん替わりにしたりすると、「フードを食べなければもっとおいしいものがもらえる」「この人はわがままをきいてくれる人」と学習してしまうので、よけいにわがままが加速してしまいます。
この場合は、フードを置いておく時間を決めておきます。15分なら15分で食べていてもいなくても片付けるようにしましょう。すると「今食べないと食べさせてもらえない」「わがままを言ってもおいしいものはもらえない」と学習するので、フードが出てくると食べてくれるようになります。この方法は大変効果的ですが、子犬は低血糖になりやすいので1食抜いた時の体調には注意してくださいね。
病気の可能性
フードを食べないという他に、元気がない、下痢や嘔吐があるなど体調不良がみられる場合は病気の可能性が高いです。子犬は体力がないので早期治療が必要となるので、いち早く病院へ連れていきましょう。
また、子犬に多くみられる「誤飲誤食」によってもフードを食べなくなるという症状がでます。子犬は初めて見るものはとりあえず確認してみよう、と口に入れてしまいます。小さな体で大きなものを飲み込んでしまうと、詰まってしまい手術をすることになったり、最悪の場合命にかかわることもあります。子犬の届く範囲に飲み込めそうな物や、食べてしまいそうなものは置いておかないようにしましょう。
生理中である
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雌犬は避妊をしていない場合、6ヶ月を過ぎるとやがて生理がきます。犬は生理中が発情期のため、食欲が落ちたり、少し元気がないように感じるかもしれません。ですが、生理中の食欲の低下はごく自然な現象で、生理が終わればまた元に戻るので心配しすぎる必要はありません。生理中は、無理な運動やシャンプーなどは控えてそっと静かに過ごすようにしましょう。この時にフードにトッピングを加えたり、おやつを与えすぎると、トッピングがないとフードを食べなくなってしまったり、おやつを欲しがるようになってしまうので注意が必要ですね。
ひとことに「ご飯を食べてくれない」といっても色々な原因があります。原因の見極めを間違えて対処をしてしまうと、余計にごはんを食べなくなってしまったり、命に関わる場合もあるので原因がわからないといことであれば獣医さんに診てもらったほうが安心ですね。
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UCHINOCO編集部
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