元気なのはいいことだけれど「うちの子はどうして落ち着きがないのだろう」と、お困りではありませんか?
犬の落ち着きのなさには、いくつか理由があります。
落ち着かないといっても行動や原因はいろいろ
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興奮して跳びかかってきたり、無駄吠えをしたり、走り回っていたり、飼い主の周りをうろうろしたり。
「落ち着きがない」といっても、その行動は多種多様です。注目すべき点は「常に落ち着きがない」のか「普段は落ち着いているのに、急に落ち着きがなくなった」のかというところ。このように理由は、ひとつではないので、よく観察してみてくださいね
理由その1:性格によるもの
もともとの性格がやんちゃだったりお調子者だったりと、落ち着くことが苦手な子もいます。大好きな飼い主にかまってもらえたときや、お気に入りのお菓子やおもちゃを与えられたときなど、喜びがピークに達し、大暴れ!なんてことも。
対して、臆病な性格の子も落ち着きがないことが多いものです。救急車のサイレンや花火の音にびっくりしてパニック状態に、なんてこともあります。
愛犬の性格を把握したうえで、落ち着きを失うポイントを押さえておきましょう。
理由その2:ストレスによるもの
飼い主にかまってもらえなかったり、引っ越しなどで住む環境が変化したりと、ストレスによって落ち着きがなくなる場合もあります。普段は大人しく良い子なのに、急に落ち着きがなくなったと感じたときは、不安や不満を感じているときかもしれません。
以下のような行動が何度も見られるようであれば、注意が必要です。
・眠くないのにあくびをたくさんする
・体を何度も掻く
・しょっちゅう体を舐める
・瞬きを何度もする
・目をそらす
これらはカーミングシグナルといい、犬が不安や恐怖を感じたときに、自分を落ち着かせるため、また、相手を落ち着かせるための行動です。このような行動をとったときは、落ち着いた声で優しく名前を呼び「大丈夫だよ」と安心させてあげてください。
理由その3:体調不良によるもの
突然うろうろしはじめたり、小刻みに震えていたりする場合は、体調や気分が悪いことが原因かもしれません。少しでも様子が変だな、と思ったときはケガや病気を疑い、病院へ行って医師に相談しましょう。
また、犬も人間と同じように認知症になることがあります。高齢の犬が、円を描くようにその場をくるくる回るような動作をとるようになったら、認知症が原因で脳の機能が低下している可能性も。なるべく早く気づいてあげたいところです。
落ち着きがないときはどうすればいい?
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落ち着きがなくなったら、目をそらして再び無視。可愛そうかもしれませんが、こうすることで「落ち着かないとかまってもらえない」と犬が認識するようになるのです。
静かにいい子でいられたら、褒めてあげることも忘れずに。おやつをあげて、たくさん撫でてであげましょう。「静かにしていれば喜ぶんだ!」と、徐々に感情をコントロールできるようなりますよ。
興奮しそうだな、と感じたら、おすわりや伏せなどを効果的に使うこともおすすめです。
飼い主が冷静になることが必要
もともとやんちゃな性格の子は、感情のコントロールが苦手。愛犬が可愛くてかまってあげたくても、飼い主が興奮していると、その興奮が犬にも伝わり、ますます落ち着かなくなってしまいます。まずは飼い主が冷静になり、一貫した態度を取ることが大切です。
かまってほしそうに周りをうろうろしはじめても、目を合わせないようにしてください。必要以上に名前を呼び、触ることもNG。犬の興奮が落ち着いたら、優しく声をかけてあげましょう。
ストレスの原因をなくそう!
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犬は、飼い主の感情を敏感に感じ取ります。たくさん撫でられたと思ったら、いきなり怒られたり、急に相手にしてもらえなくなったり。
飼い主の行動や情緒が安定していないと、犬のストレスに繋がってしまいます。かまってもらえないことで寂しさや不安が募ってしまうことも。
第一に飼い主の生活を安定させること
また、飼い主の生活が不規則で、犬の遊び時間と睡眠時間のバランスが崩れることも落ち着きのなさの原因になります。飼い主自身が規則正しい生活を送り、心身ともに健康であることが大切なのです。
犬によってストレスの原因はさまざまです。運動量が多い大型犬などは、運動不足がストレスにならないよう、たくさん散歩に連れていく、大きな音が苦手な子の前では大声を出さない、などと普段からストレスの原因をなくしていきたいですね。
愛犬と楽しい時間をすごすために
愛犬が落ち着きを失ったら、その理由が何かを見極めることが大切です。もともとの性格なのか、ストレスや体調不良のせいなのか、普段から様子を観察することで、原因が見えてきます。
犬も大切な家族の一員です。多くの楽しい時間を過ごせるように、愛犬のことを深く理解していきたいものですね。
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UCHINOCO編集部
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