ラブラドール・レトリバーってどんな犬？

ラブラドール・レトリバーはペットとして非常に人気の高い犬種です。また高い知能と穏やかな性格から、盲導犬や警察犬などのワークドッグとして、人間社会においても重要な役割を担うこともあります。

そんな優秀な犬種ラブラドール・レトリバーの性格や特徴などを見ていきましょう。

ラブラドール・レトリバーの平均的な体高はオスが56〜57cm、メスは54〜56cmほどです。標準的な体重は25〜35kgで、日本では大型犬に分類されます。

被毛は短毛ながらダブルコートで、水をはじく独特な性質を持っています。
毛色は、先祖であるセント・ジョンズ・レトリバーの被毛はブラックのみでしたが、その後の繁殖によりイエローや明るいクリーム色、レッド・フォックスなどさまざまな毛色のラブラドールが誕生しました。

平均寿命は10〜15年とされています。

先祖犬が漁業に携わる犬種であったということもあり、足に水かきがあります。そのため泳ぎが得意で、水遊びも大好きです。

ラブラドールは穏やかで人懐こい社交的な性格をしています。知能も高く理解力も優れているのでしつけも非常にしやすい犬種です。
その性格の良さと知能の高さ、労働意欲の高さから介助犬や盲導犬、警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬、セラピー犬など、人間社会においても必要不可欠な役割を担っています

ラブラドール・レトリバーの血統の元となった先祖犬は、16世紀ごろにカナダのニューファンドランド沿岸で、イングランドやアイルランドからの入植者が持ち込んだセント・ジョンズ・レトリバーであるとされています。セント・ジョンズ・レトリバーは主に漁業などに用いられ、魚網の牽引や網からこぼれ落ちたニシンやタラの回収といった作業を任されていました。
その後イギリスの貴族が水鳥猟の猟犬として持ち帰り、繁殖を進めて19世紀末頃には現在の形に近いラブラドール・レトリーバーとなったとされています。

現在ではペットや使役犬として人気の高い犬種として世界中に広まり、世界で最も飼育頭数の多い犬種となっています。

ラブラドール・レトリバーは遺伝疾患やかかりやすい病気が比較的少ない犬種ですが、なかには注意が必要な病気もあります。

ラブラドール・レトリバーに多い関節の病気です。症状は生後4～12ヶ月頃に確認されることがほとんどですが、2～3歳の成犬になってから症状が出ることもあります。股関節の異常によって関節が不安定になることによってさまざまな症状を引き起こします。歩くことを嫌がったり、痛がる様子がある場合にはこの病気が疑われます。

胃捻転は胃拡張胃捻転症候群といわれ、ラブラドール・レトリバーなどの大型犬に多くみられる病気です。食べ物の早食いや、食後の急な運動によって胃が膨張し、ねじれてしまう疾患です。
食事管理や食後の行動に気を配るようにしましょう。

垂れ耳である事から外耳炎になりやすいので、定期的に耳をめくって汚れや炎症がないかチェックしましょう。

ラブラドールは食欲旺盛で好き嫌いもなく、基本的に何でも食べてしまうことから、太りやすい傾向のある犬種です。肥満になってしまうと骨や関節に負担がかかってしまうため、普段の食事量や摂取カロリーには注意が必要となります。

世界で最も飼育頭数が多い犬種というだけあり、ラブラドール専用開発のドッグフードが多数販売されています。ここからはラブラドール・レトリバーにおすすめのドッグフードを厳選してご紹介いたします。

ラブラドール・レトリバーの子犬用ドッグフードです。子犬の健康的な骨の発育と体重維持のために、エネルギー（カロリー）、タンパク質、カルシウム、リンの含有量を調整しています。消化率のビタミンEを含む、独自に配合された抗酸化成分が健康を維持することで、子犬本来の抵抗力を維持します。

生後15ヶ月以上のラブラドールの成犬用ドッグフードです。グルコサミン、コンドロイチン硫酸やEPA・DHAを配合することによって、健康な骨と関節を維持します。
独自のバランスで配合されたEPA・DHAやルリチシャ油などの栄養素が健康を維持することで皮膚のバリア機能をサポートし、健康で快適な皮膚・被毛のコンディションを維持します。

肥満が心配なラブラドール用のドッグフードです。避妊・去勢手術を受けたラブラドールのために高タンパク質、低脂肪に成分を調整し、また食物繊維を配合することで、満腹感と健康的な体重の維持をサポートします。

ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーといった「レトリバー種」に合わせて設計された専用ドッグフードです。
大きい体を支える関節やレトリバーの特徴であるきれいな被毛の健康に配慮された栄養バランスに調整された全年齢対応の総合栄養食です。

ラブラドール・レトリバーは、高い知能と温厚な性格からペットや使役犬として人気の犬種です。
大型犬であるため、家族として迎え入れる場合にはそれなりにしっかりした知識や準備が必要ですが、愛情を持って接することで、ラブラドールも必ずそれに応えて、人生の素敵なパートナーになってくれるでしょう。