1. ラフコリーの基本情報
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半立耳と細長いくスマートなマズルが特徴的な顔のラフコリーは豪華なえりまきのような豪華な胸元の飾り毛はとても優雅です。そして手足の豪華な飾り毛があるのも、ラフコリーの特徴です。標準的な体高はオス61cmでメス56cmです。体重は25キロから30キロ前後が標準です。カラーはセーブル、トリコロール(トライカラー)、ブルーマールの3種類に限定されています。
2. ラフコリーの特徴や性格について
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ラフコリーの性格はとても穏やかです。そして些細なことを気にするような繊細さも持ち合わせています。常に飼い主の行動を観察しつつ自分も行動しようとします。敏感に周囲の状況を察知します。その点はとても優れているのですが、周りの環境に左右されやすい点も否めません。神経質な性格に成長させないように、幼い頃からたくさんの経験を積ませて、いろんな人や色んな犬との交流を持つことが大切です。
常に関心は飼い主に向けられているので、忠実で友好的に接します。逆に言えば飼い主に影響を受けやすいので飼い主の喜怒哀楽にラフコリーの感情が左右される場合がります。飼い主の感情を汲みとりますので、ラフコリーの前で感情をむき出しにするのはよくない行為です。何かにつけて敏感すぎる性格でもありますので過度にストレスを与えるような叱り方をすることは逆効果です。褒めて伸ばすような育て方がラフコリーには向いています。
3. ラフコリーの歴史について
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1860年頃イギリスのビクトリア女王は、スコットランドで見かけたコリーを大変気に入って城に連れて帰りました。この時の犬はスムースコリーという犬種でした。このことがきっかけになりコリー種は注目されるようになりました。スムースコリーには当然のことながら注目が集まりましたが、スムースコリーよりも穏やかな性格のラフコリーにも注目が集まるようになりました。
1870年代になると毛色が茶色と白のセーブルが人気カラーとなりアメリカにも輸出されるようになりました。アメリカにわたったコリーたちはイギリスでの暮らし同様に富裕層や上流階級の間で寵愛を受けて飼育されるようになりました。
名犬ラッシーとして
かつて映画やテレビで大人気になった「名犬ラッシー」の物語のモデル犬はラフコリーでした。物語の影響からから富裕層の人だけではなく、ラフコリーは一般家庭でも飼育できる愛らしい犬として愛される存在になったのです。
4. ラフコリー・気を付けるべき病気について
ラフコリーには遺伝性眼科疾患があります。これはコリー・アイ(コリー眼異常)で、目の中の血管や組織の異常化が進行することで失明を招く病気でもあります。確実な治療法がないために、遺伝因子を持つコリーを繁殖に使うことは禁じられています。また血統上で両親がブルーマールやセーブルマールという色素が薄い場合には聴覚障害や視覚障害が起きる確率が高いこともあります。
コリー種は全般的に消化器の弱い個体も多いのでお腹の調子や食欲などには常に飼い主が関心を寄せておくべきでしょう。やはり気質的にも繊細な面が多いので消化器疾患が増えてしまう場合もあるようです。
5. ラフコリー・食べ物の注意点
アレルギー性の疾患を予防するためにも、特に穀物が多いフードはアレルゲンのもとになりますのでグレインフリーのものを選んであげることも一つの手段です。皮膚病を予防する意味でも、穀類をカットしているドッグフードは健康にも役立ちます。また、関節に負担を与え股関節形成不全を発症させないためにも肥満には注意をしましょう。そのために低脂肪高たんぱくのドッグフードを日常的に与えることも大切なことです。
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UCHINOCO編集部
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