太りすぎの原因は食事の与えすぎや運動不足。さらに年齢を重ねると太りやすい傾向があります。飼い主が工夫をすることで未然に防ぐことはできるので、猫の身体の仕組みを理解して太りすぎをふせぎましょう。
猫の太りすぎをチェックするには?
出典元:https://www.shutterstock.com/
猫の太りすぎとはどのような体型なのでしょうか?
体重過剰や肥満体形の猫は、脂肪があって、肋骨部分が触れても分からないのが特徴でしょう。腰やお尻も丸く、顔や手足に脂肪がつく猫までも。まん丸い猫は可愛らしいですが、太りすぎは猫にとっては負担がかかります。
他にも猫の日々の行動の中で
・階段が登れない
・お腹が地面についている
・動くと呼吸が荒い
・尋常じゃない鳴き方をする
などが見られる場合は危険です。
いつもと違う行動や、ぐったりしているのは病気のサインかもしれません。猫は我慢強く、具合が悪くても我慢をする生き物です。飼い主が気ついた時には、進行している場合が多いので普段からチェックするようにして下さい。
猫の体型基準となるボディコンスコア(BCS)があるので参考にしながら定期的にチェックするのがおすすめです。
引用元:https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/column/20150220
犬と猫の栄養成分辞典
ROYAL CANIN
体重管理① 適正体型を知ろう
猫の体重測定をしてみよう
そこでまずは猫の体重を測ってみましょう。自宅でも体重計があれば簡単に計測することができます。
① 自分の体重を計測します。
② 猫を抱っこして体重を計測します。
③ 猫を抱っこした重さから自分の体重を引きます。
体重の差で猫の体重が把握できる簡単な方法です。また、猫をキャリーケースに入れて測る方法もあります。猫の好みに合わせて測ってみて下さいね。
猫が太りすぎると、かかりやすい病気
人間も太りすぎや運動不足が原因で、生活習慣病になる人はいますよね?猫も同じことが言えるので飼い主は気をつけなければいけません。体表的な病気を把握しておきましょう。
高血圧
高血圧は、血液がドロドロの状態になり猫の心臓に負担がかかりやすくなります。脂質の多い食事の与えすぎと言われていますので、食事をしっかりコントロールしましょう。放置しておくと心筋梗塞や足・腰に負担がかかります。
老猫の場合は、上下運動は足腰に負担がかかるので避けて、猫じゃらしなどの軽いストレッチで運動をさせましょう。
糖尿病
膵臓から分泌されるインスリン低下により血液中の血糖値が高くなる病気です。人間でも厄介な病気ですが猫もなる危険な病気です。
目安としては水を飲む量が増える・オシッコの量が多いことです。食事はいつも通り食べるのに体重が減っているといった傾向は危険と判断しましょう。肥満も糖尿病の原因の一つとされていますが、6歳以上の猫も注意が必要です。
最終的に嘔吐・下痢・黄疸・腎不全や肝硬変を併発して、死に至るので放置はいけません。食事管理と運動が必要になるので早期発見をして早期治療が必要です。
血液検査で糖尿病・腎不全などが分かります。動物病院ですぐに検査可能ですので、様子がおかしい時は獣医師に相談して下さい。
免疫不全
太りすぎて心臓の動きが悪くなり、体内に侵入したウイルスが殺せなくなる病気です。感染性にかかりやすくなり、膀胱炎や慢性疾患になりやすく病気が治りにくい傾向があります。飼い主がやってはいけないことは「猫は動かないから…」と、そっとしておくことが一番危険です。肥満になっても、触角は最後まで機能すると言われていますので、マッサージなどで触れ合うことが大切です。
去勢や避妊手術でも太りやすい傾向に
去勢手術・避妊手術後でホルモンバランスがくずれて太りやすくなる猫が多いです。お腹の下部分に脂肪がつきやすく、たるみやすい体型に変わります。術後1年間で3kg以上、体重が増えたらドクターストップのレベルと考えましょう。
さらに老猫は、運動量が少なく、代謝能力も低いので肥満傾向にあります。6歳以上の猫に、若い頃と同じ食事を与えていると肥満になりやすいので気をつけましょうね。
留守番が多い猫や、上下運動できる場所がない、1匹飼いの猫も肥満気味になります。
定期的な検査も忘れずに
出典元:https://www.shutterstock.com/
ワクチンを兼ねて定期的な検査は必ず行きましょう。正確な体重測定や生活指導など、動物病院は徹底していますので検査をおすすめします。
病気になってから治療するのではなく、病気にならないように育てていくことが飼い主にとって重要なことでしょう。
著者情報
UCHINOCO編集部
UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。