犬の歯石とは?予防法や治療法をご紹介

犬に歯磨きをしてあげないと、歯はどんどん汚れて歯石ができます。犬に歯石をつけないためには、日常の予防がとても大切です。歯石は口内の悪臭や、病気の原因になります。もし溜まってしまったら、ひどくならないうちに取り除いてあげることが大切になります。今回は犬の歯石について、予防法と治療をご紹介します。 2018年05月17日作成

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犬の歯石とは?

出典元:https://www.photo-ac.com

犬の歯石は、人間の歯石と同じものです。歯垢が放置されて石灰化して固まったもののことを言います。

歯垢は食べカスに集まってきた細菌のことで、唾液によって2~3日ほどで石灰化して歯垢から歯石になります。歯石がついている犬の歯は、黄色くザラザラとしたものが付着していたりします。

また糖分が細菌のエサになるので、糖分多めの食事をとっている愛犬は歯垢ができやすい傾向があります。成分で言うと歯石は、リン酸カルシウムが80%、食べカスや微生物が10%、水分が10%ほどの割合で構成されています。

そのような歯石が付くと、犬の口臭や口内の病気につながります。また、歯石は石灰化して歯に付着してしまうため、歯ブラシだけではなかなか取り除くことができません。

一度できてしまうと、治療は動物病院等で行うしかありませんので、歯石には予防がとても大切なのです。

犬の歯石の予防法は?

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歯石はできてしまってから対処するのではなく、歯石ができない口内環境を目指すことが肝心です。そのためには日常の予防がとても大切なのです。歯垢を日頃からしっかり除去することで、歯石ができない口内環境にすることができます。

ここでは予防方法をご紹介します。
犬の歯石予防にはさまざまなグッズもありますので、用途に合わせて上手に使うようにしましょう。

歯磨きをする

まずは基本となるのが毎日の歯磨きです。習慣的に歯磨きをすることで、歯垢の溜まらない口内環境になります。

成犬になり急に歯磨きをすると嫌がる犬も少なくないので、可能ならば子犬のうちから歯磨きの習慣をつけたほうが良いでしょう。

最近では美味しい味の付いた歯磨きペーストや、より負担にならない指サックタイプや、タオルタイプの歯磨きなどもあります。また水に混ぜて与える液体タイプの歯磨きもあります。慣れていない子はそういったものから試してみましょう。

また毎日の歯磨きを通して、毎日口内の状態をチェックすることができます。トラブルなどに早く気づくことができますので、その面でも毎日の歯磨きはおすすめです。

デンタルケア用のガムやおもちゃを噛ませる

歯磨きとあわせ、デンタルケア用の固めのガムや、おもちゃを噛ませることもおすすめです。歯垢を削ぎ落としたり、キシリトール等の成分で歯垢をつきにくくしてくれます。また噛むことで唾液の分泌を促すので、口内環境を整える効果が期待できます。

どうしても歯磨きを嫌がってしまう子でも、これなら日常に取り入れやすいと思います。

しかし歯周ポケットや奥の細かい部分までは届かず、歯磨きほど効果はないでしょう。あくまで歯磨きができないときの応急処置といえます。

デンタルケア用のサプリメントを与える

犬のデンタルケア用のサプリメントもあります。悪玉菌の増殖を防いだり、体の内側から口内環境を整えてくれます。

飲み水や餌にまぜて与えることができるので、犬にも飼い主にも負担が少なく済むでしょう。

しかしサプリメントは補助的なものになりますので、基本は歯磨きと合わせて与えましょう。

犬の歯石の治療法は?

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犬の歯石はできてしまうと、石灰化して歯に付着しているため歯磨きだけではなかなか取り除くことができません。その場合はスケーラーとよばれる道具を用い、歯石の除去をするのが一般的です。

家庭でも行なうこともありますが、あまりおすすめではありません。取り除く際に、器具で歯の表面を傷つける心配があるためです。傷ついた歯の表面には、さらに食べかすと歯周病原菌が付着しやすくなってしまいます。

また歯周ポケットに深く入り込んだ歯石は、麻酔をして取り除くことがほとんどです。

基本的には動物病院に行き口内環境を見てもらい、歯石の治療をしてもらうようにしましょう。

歯石ができにくい口内環境を目指そう

犬の歯石について、予防法と治療をご紹介してきました。

歯石をつけないためには、何よりも日常での予防が大切だということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

歯磨きを嫌がる犬もいますので、そのような場合は無理にやるのではなく、最善の方法を考えるようにしましょう。犬によって方法には向き不向きがありますので、一番良い方法でデンタルケアをしていくようにしましょう。

また犬のデンタルケア用品には種類もたくさんありますので、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。

愛犬と毎日楽しみながらデンタルケアをして、歯石ができにくい口内環境を目指しましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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