犬が元気がないとき!その理由は病気?

飼い主が愛犬に対して「いつもとは違う」と感じたときには、必ず何らかの異変が体の中に起きているときです。犬に元気がないのは病気のサインと考えてもよいのです。今回は犬に元気がないときの状況を様々なパターンで考えてみました。 2018年04月20日作成

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犬が元気がない・食欲不振の場合

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基本的に元気がない+食欲もない場合は体調不良です。何らかの病気にかかってしまっている状態が想像できます。普段からドッグフードを安定して食べているようなタイプの子が、急に食欲がなくなることは普通に考えても、明らかに異常事態です。食欲がなくなるときには胃腸に何かが起きていることを考えてみてください。

消化器系の病気や腎臓系、または泌尿器系の病気の可能性はないかと思い当たる症状を書き留めて、動物病院をできるだけ早く受診してください。愛犬に何らかの持病がわかっている場合は、症状が悪化したと考えるのが妥当です。

愛犬の年齢と照らし合わせて考えてみる

例えば生後間もない子犬の場合には、食欲がないこと自体が問題です。成長期の子犬の食欲不振と元気のない状態が続く場合には、早急に動物病院に連れて行ってください。悠長に時間を置くことに意味はありません。またシニア犬も同様です。点滴が必要な場合も多いので、受診を急いでください。

元気がなく、ぐったりしている

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年齢にかかわらず、元気消失なうえにぐったりしてしまっている場合は緊急状態です。夜間でも救急病院に相談をして指示を仰いでください。低血糖症という状態の場合には受診するまで、砂糖水などを口に含ませるだけでも急場をしのげます。子犬の低血糖症は、一刻を争う場合もあります。元気がなくなったあとにけいれんをしているような場合にも、すぐに動物病院に連絡を取りましょう。ぐったりとしている状態を、放置しておくのは非常に危険です。点滴等で改善できる場合ので普段より元気がなくなっているときには、動物病院で血液検査等を受けて原因を突き止めることを急いでください。


ぐったりしているのは病気の症状

子犬の場合は低血糖を考え、成犬の場合には腎臓系の病気やメス犬で避妊をしていない場合には子宮蓄膿症を起こしている可能性も高いのです。正しい診断を仰いで早く処置をしてもらわないと、もっと深刻な状況に陥ってしまいます。元気がなくなる病気の一つとしてホルモンの病気が挙げられます。これは甲状腺機能低下症です。もしくは急激に心臓病を発症している場合が考えられます。夏場の場合には熱中症を疑ってください。

元気がない・下痢や嘔吐もある場合

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犬に元気がない上、嘔吐や下痢を伴っている場合には急激な体力低下が見込まれますので、やはり早く動物病院に搬送してあげてください。急性膵炎の場合にも腹痛を伴い元気消失の状態になります。おしりを突き上げてお祈りをするようなポーズをとります。これは急性膵炎の典型的なポーズをします。何度も吐き戻し下痢が続いてしまうと脱水を起こしてしまいます。



犬も風邪をひく

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犬に元気がないことに加えて熱がある、咳をしている、という状況があるときには犬の風邪ひきの一種である、ケンネルコフや肺炎にかかっていることもあります。呼吸がいつもよりも速いときいは、心臓病が進行をして肺水腫を発症している場合もあります。

元気がないけれども食欲はある場合

犬に食欲が普通通りあっても、なんとなく元気がないときにはホルモン異常を起こしている場合が多いのです。特に高齢犬の場合は甲状腺機能低下症を疑うべきです。食欲があっても下痢や嘔吐を繰り返している場合は、食欲があるということだけで判断をしないほうが安全です。

まとめ

愛犬の異変はとにかく、普段と違うふるまいです。元気がないと感じた時には発熱の可能性を最初に考えて動物病院でチェックをしてもらうほうが良いでしょう。放置して症状が進んでしまうよりも、動物病院の診療時間内に何が原因で元気がないのかを調べるほうが良いでしょう。

この記事は獣医師が監修しています

本間 克巳

・本間獣医科医院長
・北里大学 獣医畜産学部 獣医学科卒業
・小動物臨床専門
・その他、海外協力事業とNPO法人の活動、アジア諸国への病院設立、人医師との腎臓移植・腹膜透析・細胞再生医療などの共同開発事業など幅広く活動中

著者情報

UCHINOCO編集部

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