1.アフガンハウンドの基本情報
出典元:https://www.shutterstock.com
アフガンハウンドは古い歴史を持つ犬です。アフガン地方に生息したとされる狩猟犬が先祖とされています。その先祖はすでに紀元前4000年ごろには、シナイ半島に生息していたのでは?と言い伝えられています。ノアの箱舟に乗った犬としても広く言い伝えられている犬種です。ピラミッドなどの王侯貴族の墓にも、アフガンハウンドに似た犬が描かれているのでは?という記録もあるようです。体高は63〜74cm、体重は23~27kgの大型犬に分類されます。頭頂部から顔の左右には、人間の髪の毛のように垂れている長い冠毛がアフガンハウンドの魅力の一つです。
2.アフガンハウンドの特徴や性格について
アフガンハウンドは犬らしくとても利口で機敏に動きます。年齢を重ねても常に、活発な雰囲気は衰えずいつまでも、活発でいたずら好きな性格を保つ犬種です。それでも、飼い主に対しての情愛が深くいつも飼い主にを気遣う態度を示します。その反面、自立心が強いので毅然とした振る舞いを見せて誰にでも媚びるという感情を示すことはありません。
飼い主や家族以外の人に優しく接してもらえても、それに対してはクールな対応を見せるのもアフガンハウンドの特徴の一つです。喜びも警戒も見せずに冷静な態度を貫きます。子供に対しては友好的に優しく接しますが決して、一緒になってはしゃいで遊ぶといったことはしない犬種です。
その容姿は美しさ、優美さ、エレガンスさや高貴さが漂いますが、実は、走るのもとても速いのがアフガンハウンドです。元々はアフガニスタン原産の長毛サイトハウンド(視覚型狩猟犬)であり、現在でも羊や山羊の番犬として活躍をしています。ショードッグとしての品評会向けに見栄えを優先されて繁殖をされたタイプのアフガンハウンドも最近では見られるようになりました。
3.アフガンハウンドの歴史について
出典元:https://www.shutterstock.com/
古い歴史を持つアフガンハウンドはアフガニスタンで狩猟犬として飼育されていたという記録があります。その祖先は紀元前4000年ごろのシナイ半島に生息していたと言われています。アフガンハウンドの祖先は、アフガニスタンの山岳地帯で、遊牧民が野ウサギやガゼルを狩猟するための使役犬でした。どれだけ足場の悪い場所でも高く飛び跳ねる能力を兼ね備えています。そこから、さらにケガを防ぎ、厳しい寒さから身を守るためと改良が重ねられ、独特の容姿になったと言われています。
18世紀前半にアフガンハウンドは繁殖家によってイギリスに渡り、さらに現在のように改良され人々を魅了する人気犬種に成長しました。20世紀の始めごろから、イギリスや世界各地の世界のドッグショーに出展されるようになり、富裕層を中心に世界的に広がりを見せました。
その後古代エジプトの遺跡からアフガンハウンドに似た工芸品が発掘され、これをきっかけに、シナイ半島からエジプト方面に移り住み、王室で猟犬として飼育されていたことが判明しました。
4.アフガンハウンド・気を付けるべき病気について
大型犬の中でも長寿と言われているアフガンハウンドの気をつけたい病気は白内障などの眼病です。そしてこちらも、大型犬に多くみられる甲状腺機能低下症、そして大型犬特有の股関節系疾患にも注意が必要です。その中でも、眼病の一種である白内障は2歳前後から起きてしまう場合があるので、普段から目の様子は見守る必要があるのです。また独特の垂れ耳のため、外耳炎を発症しやすい傾向もあります。こちらは定期的な耳掃除の必要性があります。
高温多湿な日本ではどうしても被毛が蒸れやすいので皮膚病予防のために、こまめなブラッシングも重要です。また食後に起きやすい胃捻転にも十分注意をしてください。
5.アフガンハウンド・食べ物の注意点
被毛の健康を保つために「サーモンオイル」「亜麻仁油」が多く含まれているドッグフードが適しています。大型犬として特に長毛のアフガンハウンドには、被毛や皮膚を美しく保つためのフード選びも大切です。主成分に動物性タンパク質が多く摂取できるものや穀物や人工添加物を使わないドッグフードが一番安全です。
著者情報

UCHINOCO編集部
UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。