1.ペキニーズの基本情報
出典元:https://www.shutterstock.com/
ペキニーズはとても小柄で典型的な洋梨体形です。がっしりとした体型で力強い感じがします。小型犬特有の可憐な雰囲気よりも、勇敢さと大胆さを持ち合わせた独特な印象を受ける犬種です。よく見ると愛嬌たっぷりのぺちゃんこな鼻で、可愛い顔をしています。一世風靡した「ブサカワ犬」という言葉もぴったりです。
太くて硬い被毛は全体的に長いのが特徴です。ブラッシングをこまめにしないとすぐに絡んでしまいます。体長は20~30cm程度、体重は5kgです。太りやすい傾向もありますので、毎日の食事には常に気を配り食べすぎには注意してあげてください。被毛が多いので体格がわかりづらいですが、飼い主さんは常に体を触って肥満にならないよう十分に注意しましょう。
2.ペキニーズの特徴や性格について
出典元:https://www.shutterstock.com/
見た目通りペキニーズは、家の中で飼い主さんと過ごしていても独立心が旺盛なタイプの犬種です。自由に過ごすことを好みますので、その姿はやや頑固にも映ります。飼い主さんに甘えたり依存したりすることはあまりしないのも特徴です。そのため、抱っこを嫌う場合も多いようです。飼い主さんからすると少々寂しい感じもしますが、これが個性です。ある意味「猫のような性格の犬」と言われる場合も多いです。
実は、そんなペキニーズは人見知りの傾向があります。飼い主さんや家族以外にはなかなか心を開かず、フレンドリーなふるまいを見せることはほぼありません。なかなかプライドも高く、勇敢で負けず嫌いなタイプです。パグによく似た雰囲気を持ち合わせていますが、個性が強くやや扱いにくいという傾向があるのはペキニーズのほうです。それでだけ個性的で、家族の一員になったときにはたまらなく愛しい存在でもあるのです。
3.ペキニーズの歴史について
出典元:https://www.shutterstock.com/
中国原産のペキニーズの先祖はチベタン・スパニエルと言われています。ペキニーズの歴史は8世紀ごろにまで遡ります。そもそも祖先犬のチベタン・スパニエルがチベット原産ということなので、その場所で繁殖されたのではないかと考えられています。チベットの寺院で僧侶によって繁殖・飼育されてきた犬です。
ペキニーズは神に仕える獅子に似ているので、歴代の皇帝に贈られていました。神聖な獅子犬としてのペキニーズは、皇帝と皇族以外による飼育を禁じられるほどでした。あの西太后も認めた犬種で、宮廷内のみで飼育されていました。
4.ペキニーズの気を付ける病気について
出典元:https://www.shutterstock.com/
ペキニーズは心疾患にかかりやすい傾向がありますので、シニア期に入る時期には定期的に心臓検査を受けるようにしてください。
また典型的な短吻種ですので、どうしても呼吸器疾患が多いです。体格上、口腔内で上の顎の肉が垂れてしまい、呼吸を困難にする「軟口蓋過長」や空気の通りが悪くなる「鼻腔狹窄」が起きやすい傾向もあります。いずれも先天性の病気のため予防はなかなか困難ですが、治療を早めに受け、場合によっては外科的な処置を施すことで改善の余地は十分にあります。
また、ペキニーズは目が突出していて大きいため、乾性角結膜炎のように角膜を傷つけて目の病気にかかることが多いので、日頃から目を傷つけないように注意してあげると良いでしょう。
5.ペキニーズの食べ物の注意点
肥満に気を付けて適正体重をキープするためには、消化吸収の良いドッグフードをおすすめします。アレルギー性皮膚炎にも対応できるようにグレインフリーのドッグフードを選んで、健康な皮膚の状態を保つこともとても重要なことです。
著者情報
UCHINOCO編集部
UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。