1.プチブラバンソンの基本情報
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プチブラバンソンは体高が20cm前後で体重は3.5~6kg、ベルギー産の超小型犬に分類されています。
2.プチブラバンソンの特徴や性格について
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手足の長さがほぼ同じでバランスの取れた体格をしています。背中に余計な脂肪がついてしまわないように注意をすることが大切です。正方形の体型で、体に対してバランスの良い長さの足に短めの背中をしています。
性格は特に癖が強いという傾向はありません。また、大人になるにつれて穏やかさがより深まり、飼い主や家族に対して深い愛情を示すようになりますので、家庭犬としては育てやすく暮らしやすい犬種と言えます。
基本は社交的でマイペースな気質も持ち合わせますので、合わないと感じた相手に対してはツレない仕草を見せます。ですが、けんかをするようなことはありません。
プチブラバンソンは一般的な小型犬と同じで、それほど多くの運動量を必要としません。1日1回30分ほどの散歩を続けるだけで十分です。
また、プチブラバンソンはものわかりのよい犬種なのですが、やや頑固な一面がありますので、プライドの高さがしつけの妨げになる場合もあります。そのため、飼い主が十分にコミュニケーションを図り、根気よくしつけを行うようにしましょう。
3.プチブラバンソンの歴史
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プチブラバンソンの顔をよく見ると、基礎犬であるブラッセル・グリフォンを思い浮かべます。そして、彼らの前身である「スムージー」という名前のついた小型犬がいました。スムージーは優秀な狩猟犬で、農家では農作物を荒らすネズミ捕りの仕事をする犬として重宝されていました。
長い歴史の中で1880年のベルギーで開催されたドッグショーに、プチブラバンソンの元祖犬と言われているスムージーが出展されていました。この時期からフランス王妃がグリフォン系の犬に強い関心を抱いたことから、ブラッセル・グリフォンは国内で非常に人気の高い犬種としてその地位を築き始めたのです。
やがて近隣の国にも輸出されるようになり、グリフォンをベースにパグ・キャバリア・キング・チャールズスパニエルなどと交配されるようになりました。そこで生み出されたプチブラバンソンは、その容姿がパグの影響を強く受けていることから、一つの犬種として扱われるようになったという経緯があります。
4.プチブラバンソンの気を付ける病気
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プチブラバンソンは典型的な短頭種なので、夏の暑さには弱いことを知っておいてください。体温調節がうまくできないため熱中症のような症状を訴える場合があります。特に真夏には注意が必要です。
また、ドッグフードやおやつの与えすぎで肥満になりやすい犬種です。さらに、年齢を重ねると他の犬種同様に心臓疾患や呼吸器疾患を引き起こしやすいこともあります。これらは適正体重をキープすることで回避できることですので、飼い主は意識して接してあげるようにしましょう。
そして短頭種であるため、喉の奥のほうで音がする軟口蓋過長という症状が出やすい犬種です。いわゆる呼吸器疾患が起きやすいタイプの犬種でもありますので、喉を多く鳴らすことや気になることがあった場合には、早めに動物病院で診てもらうようにしてください。
5.プチブラバンソンの食べ物の注意点
プチブラバンソンの健康を維持するためにも適正体重を維持するようにしましょう。肥満によって悪化する病気がありますので、適度に運動を行い、おやつのあげすぎに注意して消化吸収の良いドッグフードを与えてください。
また、プチブラバンソンは皮膚疾患が起こりやすいため、アミノ酸が多く含まれているドッグフードを選ぶようにしましょう。
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UCHINOCO編集部
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