猫の鳴き声がうるさい時のしつけ方法はあるのでしょうか。実は猫なりの理由があるようなのですが、まず困る鳴き声とはどういうものなのかについて考察してみましょう。
1.飼い主が愛猫の鳴き声で困る時
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品種によってほとんど鳴かないとの説明書きが添付されている猫が多々います。感情表現をほとんどしない変わりに嫌な時や、気に入らない時は自分が安心していられる場所へ隠れたり、ごはんを食べなくなったりなど猫なりの意思表示をしてくれますから、飼い主が猫から発信されるシグナルを見落とさないように注意している限り、特に問題はおきません。
活発で明るく陽気な猫になるとよく鳴く事が増えます。鳴き声を高低や鳴き方で多種多様変えて、気持ちを伝えてきます。それではそのどれでもない場合はどう考えたらいいのでしょうか。ペットショップから購入した場合で顕著に見られる例として、早期に母親から引き離されてしまった結果、生きていくための大切な習性をきちんと学習できなかった事が要因と考えられます。この場合は飼い主さんが猫の気持ちになって配慮していくしかありません。
どの猫でも発情期を迎えると、過剰に甘えた鳴き方をしたり変な鳴き方をしたりします。猫の健康と寿命を考えたら避妊・去勢手術が最も妥当なのですが、さもなければ数日は猫どうしの大合唱を連日連夜きかされる事になります。それが深夜にまでおよべばさすがに困ります。
今までめったに鳴かなかった愛猫が急に鳴き出した時も、時間帯によっては苦情が舞い込む心配と、飼い主自身のストレスが増える基ですからできるならしっかりとしつけておきたいところですが、そもそも犬ほど賢くなく自立心旺盛すぎて、肝心の事をなかなか覚えてくれそうにない猫を、しつける事ができるのかと疑問に思っている人も、多いのではないでしょうか。
猫が母親について猫社会の常識を覚えるのは生後2ヶ月から3ヶ月の間です。鳴き声のしつけもこの時期にしっかり教え込んでおけば、成猫になっても一度身についた正しい習慣はその後も長らく続く事になります。そのためにも愛猫がなぜ鳴いているのかを正しく理解しておく事が前提になります。
特にオスはメス以上によく鳴きますから、子猫のうちに必要な事はすべてしつけておきましょう。
2.効果的な対処法ー寂しい
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めったに鳴かない猫がうるさく鳴くのは、猫なりの言い分があるからです。その言い分の1つが寂しいというものです。もっとかまって、遊んでと飼い主の都合に関係なく主張してきます。品種によっては寂しがり屋なゆえに1人で留守番ができない猫もいます。普段出張が多くて寂しがり屋な猫をひとりぼっちにさせてしまう事が、事前に予測がつくなら品種の選択がそもそも妥当でなかった事になります。
一時ねこまんまを食わせておけばOKと理解されていた事があり、長い旅行に出るたびにお皿にやまもりのご飯をうずたかく盛っておしまいという例も多かったようですが、猫にも人間並みに喜怒哀楽を持っている事が知られるようになった今の時代なら、とても悪い例だとわかるはずです。せめて愛猫の気持ちになってくれる友人・知人に留守中の世話を頼んでください。
不安になった時のために飼い主の臭いがついたタオルか何かを預けていくのもオススメです。
こうした特定の状況以外で泣きわめくようなら、無視という方法もあり得ます。鳴けば何でも言うこと聞いてくれると思わせてしまうと、いたずらに愛猫をわがままにするだけですから、ケースバイケースで時には厳しい態度を取る事も一案です。ちゃんと猫の気持ちになって寂しい思いをさせないのが基本ですが、過剰に鳴きすぎると判断された場合には適切です。
3.効果的な対処法ー体調不良
体調不良の時にも不安な気持ちを飼い主にぶつけてくる事が増えていきます。抱っこをせがむ回数が増えてきたなど、いつもと違う行動が見えてきた時はしっかり抱っこしてあげる事で、不安を解消させてあげましょう。その上で早めに受診をします。
4.飼い主として大事な事
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先述したようにあまりに頻繁に寂しさを訴えてくるような時は無視するなどの対応もあり得ます。発情期を迎える生後半月過ぎた子猫ちゃんにはなるべく早く避妊・去勢手術をしてあげる事も飼い主の愛です。
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UCHINOCO編集部
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