愛犬が自分や飼い主の服を噛んでしまうのには、何かメッセージがあるかもしれません。何気ない行動にも、実は原因があります。服を噛む原因について考えてみましょう。
飼い主の服を噛む場合
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愛犬が飼い主の服を噛む場合「歯がかゆい」「構ってほしい」「楽しい」の3つに分けられます。もし、愛犬が飼い主の服だけではなく、いろいろなものを噛む場合は「歯がかゆい」と訴えている可能性が高いです。仔犬の場合は、歯が生え代わる時に口の中がムズムズして違和感を覚えます。それを軽減させたくて、服やさまざまなものを噛んでしまうのです。
他にも「構ってほしい」「楽しい」など、自分の気持ちを訴えるために、飼い主の服を噛む場合があります。例えば、ズボンなどの裾を引っ張るようにして噛む時などは子犬にとってはアピールの一つだったりします。こんな時には遊んであげれば解消できるはずです。もし、手が離せない場合には、おもちゃを与えたうえで空いた時にかまってあげてください。
噛み癖を防ぐためにも早めの対応が大切
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仔犬が服を噛んでくる仕草は、とても可愛いものですがそのままにしておくと噛み癖がついてしまいます。噛み癖がエスカレートしてしまうと、飼い主だけではなく、他の人にも怪我をさせてしまう可能性があるので、早めの対応が必要です。歯がムズムズする仔犬の場合は、服ではなく噛んで遊ぶおもちゃに噛むように教えましょう。
意外と難しいのが「構ってほしい」と「楽しい」を訴えてきている時です。構ってほしいアピールの時、わがままを聞いてあげると噛み癖がエスカレートする可能性があります。服を噛んでも構ってもらえないということを、しっかり分かるように伝えてあげましょう。ときには、ただ甘やかすだけでなく、毅然と対応することも必要です。
一番大変なのは「楽しい」と感じている時です。服を噛むという行為を遊びの一環として覚えている可能性があるので、怒ったりせずに冷静に服から犬を引き離しましょう。この時にも、他のものに代用させるなど、癖にならないように躾をするようにしてください。
小さな頃からしっかりとしつけを
子犬の頃は噛む力も弱く、また可愛らしい、楽しんでいる、と感じるのでなかなか叱る事が難しいかもしれません。しかし、しつけを子犬の頃からしておかないと前で述べたように癖になります。子犬の頃は甘噛みのようであまり痛い、服がダメになるといった事が少ないかもしれませんが、子犬が成長するとともに噛む力ももちろん強くなりますので服が台無しになることはもちろん、ケガをすることもあるかもしれません。
何よりも、散歩デビューや来客の際に大きな影響が発生する可能性もあります。
家族以外の人の服を噛むなど飼い主以外の人への迷惑は避けなけれいけません。
可愛い家族の一員だからこそ、しっかり小さな頃からしつけをしましょう。
しつけ例:ケージやサークルに入れて隔離
しつけをするといっても、「怒る」だけではなかなか改善されないこともあります。
それは、服を噛む、引っ張るなどして飼い主さんに怒られるという一連の流れが愛犬にとっては遊びの一つとなってしまっている場合があるからです。
飼い主は怒っているつもりでも、犬にとってはその自覚がないということです。しかし、これは仕方がないことですので、その場合の対処法を1つご紹介いたします。
それは、愛犬が服を噛んだり、引っ張るなどした際にケージやサークル、別室などに入れ、隔離させる方法です。
これは、一度犬をクールダウンさせる意味もありますが、「服を噛んだり、引っ張ると飼い主と離されて(ケージに入れられて)遊んでもらえない。」という一連の動作を覚えさせるという目的があります。
無理やり引き離して隔離するので、最初は少し吠えてしまったり、嫌がるかと思いますが犬が大人しくなるまでそのまま待ちましょう。
少し可哀想な気持ちになってしまうのですがこの流れを覚えるまで何度も繰り返す事が重要です。
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簡単に取り付けられるメッシュタイプの屋根付きサークルです。トレーはプラスチック製なので、水洗いが可能です。
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服を着せる時に噛む場合は?
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服を着せる時に、愛犬が服や飼い主の手を噛むと場合「服を着ることを嫌がっている」と考えられます。嫌なことを無理強いされていると感じているのです。手ではなく服を噛んでいる場合には「ボロボロにすれば着ずに済む」と認識しているかもしれません。こういう時は、無理に洋服を着せるのではなく、一度愛犬と洋服の距離を離してあげましょう。
もし、服を着せたい場合には、ある程度ほとぼりが冷めた頃に、もう一度服を着せてみるようにしてください。嫌がっている時に、強引に着せてしまうと、愛犬が洋服に対して恐怖心を抱いたり、いつまでも慣れられなくなったりする可能性があります。
また、ストレスから服を噛む癖がついてしまっている場合、ボタンなどがついている服は避けるようにしましょう。噛み癖から誤飲するかもしれないからです。
ストレスを感じさせないために
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愛犬にストレスを感じさせずに服を着させたい場合「服を着るのは楽しい」と認識させてあげましょう。例えば、まだ服に慣れていない場合、服を着るご褒美としておやつをあげる、遊んであげる、散歩に連れて行ってあげるなど、愛犬が喜ぶことをしてあげると、愛犬も服に対してストレスを感じにくくなります。
他にもストレスを感じる原因として、服のサイズが合っていない場合があります。服のサイズが合っていないと、身体が圧迫されているように感じストレスになるからです。メーカーやブランドによって、サイズ表記でも大きさが変わるので、きちんとサイズを測っておきましょう。
最後に、さまざまな対策をしても愛犬が服を嫌がる場合「服を着せない」という選択肢も考えましょう。愛犬にとって、服は必ずしも必要なものではありません。服を着ることでストレスを溜めさせるのは本末転倒ですから、着せないのも選択肢です。
犬が退屈で洋服を噛んでくる場合の対処法
犬が時々、仲の良い飼い主さんの手や服に噛み付いて離れない場合があります。年齢的に1歳未満から1歳半までの若い犬に多く見られ、その理由は2つあります。一つは1歳未満は歯が完全に揃っておらず、犬にも乳歯があるので、抜け替わる時に痒く感じて、周囲の物をやや強く噛むことがあります。この時期、遊びたいざかりで興奮して噛み付いて来る場合もありますが、決して叱ったりせずに、犬用ガムや市販のボーンなどを使って、道具で犬の気を紛らわすのが一番良いです。あまりに強いので、本気で噛んでくるとついつい怒ってしまいますが、ほとんどの犬は1ヶ月弱でこの癖は収まります。
2つ目の理由は、犬の不満、ストレスによる噛み癖で、この場合の殆どは散歩時間の少なさや室内で飼われる犬で、日中、家の中に人がいない場合が多いなど、お留守番の多い犬によく見られます。犬は、非常に広い範囲を行動して周辺の環境と臭いを気にして、それで安全を確認して生きる動物ですので、運動というより犬は常に散歩するのが普通です。散歩の時間は夜でも早朝でも時間は問いませんので、忙しい場合でも、自宅の周辺を数分でも毎日散歩させるのが良いでしょう。この場合も、叱ったりしては逆効果で、犬は飼い主さんの気をひこうと、いつもそれを行動の基準としているので、噛み付いてきたら、犬の眼をまっすぐ見ながら、諭すように高い声で、『ダメだよ』と言うのが正しい訓練です。犬の訓練には男性の低い声よりも、高い声の方が効果があることが知られています。
また、犬のおもちゃやデンタルガムなど、様々な犬の噛み癖、ストレス解消のためのグッツも市販されていますので、お留守番が多いワンちゃんは、おもちゃや、タオル製のぬいぐるみ等、自分で遊べるアイテムを与えるのも良いですね。
噛み癖やストレスに注意しながら服について考えよう
服を噛む場合は、癖にならないように注意しなければなりません。仔犬の時は特に歯のむず痒さもあって、起こしやすいのでおもちゃや躾を意識的にしてください。ケージも有効に活用しましょう。
また、愛犬に服を着せるのは怪我や病気の予防にもなるのですが、窮屈さから服を嫌う犬は珍しくありません。服を着ることがストレスになっていないか、きちんと把握してあげましょう。
・Pet館~ペット館~(参照日2020年8月18日)
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UCHINOCO編集部
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