基本的にはワクチンの接種が完了してから!
なるべく早く散歩をさせたほうが外の世界や他の犬に慣れやすいなど、開始時期についてはいろいろな意見があります。しかし、やはり大切なのは子犬の体を気遣うことです。人間でも、生まれて間もない赤ちゃんを家の外にはあまり連れていきません。ウイルスや雑菌がたくさん存在しているからです。子犬にも同様の思いやりを持ってあげましょう。まだ抵抗力が弱いので、人間や成犬には問題がないウイルスや雑菌にも感染し、病気になってしまうかもしれません。体力のない子犬が病気になると命に関わる恐れもあります。そのため、基本的にはワクチンの接種が終わるまで散歩は控えたほうが良いでしょう。
一般的にワクチンは2回か3回接種しますが、回数や時期は獣医の方針によって異なります。すべての接種を終えてもすぐには連れていかず、効果が現れるまで待つのが望ましいと言えます。
ワクチン接種の完了前でもOKな場合が?
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ワクチンの接種が終わるのを待っていると、数カ月かかってしまいます。もっと早く子犬を散歩デビューさせたいという人もいるのではないでしょうか。その場合は、ワクチンの接種が完了する前でも、散歩に連れていける安全性の高い方法があります。ペット用のキャリーバッグに入れて、それを持った飼い主が歩くという方法です。この方法だと、ウイルスや雑菌との接触を避けやすくなります。子犬がどれだけキャリーバッグから出たがる素振りを見せても、地面に下ろさないように気を付けなければなりません。空気感染も警戒する必要があるので、他の犬や人が多いところも避けましょう。
ただし、この方法を選択するなら、事前に獣医に相談しておくのが理想です。子犬の状態やキャリーバッグなどを見せて、そのうえで問題がないかチェックしてもらいましょう。
大きな音に慣れてから!心の準備は大丈夫?
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散歩デビューするには、体だけでなく心の準備も大切です。家の中と外とでは環境がまったく異なります。そのため、子犬を散歩に連れていくと、いろいろなことに驚くでしょう。はじめての体験に興奮して、楽しそうに駆け回るかもしれません。しかし、悪い意味で驚いてしまい、散歩を怖がるようになるケースもあります。
特に注意しなければならないのは音です。これまで家の中で過ごしてきたので、大きな音に慣れていません。車のクラクションなどが聞こえると、非常に驚いてしまうのです。そのため、散歩をするのは子犬が大きな音に慣れてからにしましょう。テレビの音量を上げたり大きな足音を鳴らしながら歩いたりするなど、わざと大きな音を出すようにしてみてください。そのような音を聞いても子犬が驚かなくなったら、静かな場所を選んで散歩デビューさせるのがおすすめです。
散歩は貴重な体験!適切なタイミングでデビューを!
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飼い主にとっては、子犬との散歩は単なる楽しみに過ぎないかもしれません。しかし、子犬にとっては、いろいろなことを学ぶ貴重な機会です。飼い主以外の人間や他の犬との付き合い方なども散歩を通じて覚えていきます。散歩のマナーを覚えさせることも重要ですが、まずタイミングを慎重に見計らうことが先決です。
適切でないタイミングで散歩デビューをさせてしまうと、体や心に一生残る悪影響を与えてしまうかもしれません。
いつから散歩させて良いのか迷った場合は、焦らずにいろいろな視点で検討してあげてください。今回紹介した内容はもちろんですが、季節や天候などにも気を配ってあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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