まだ歯の生えていない子猫、消化器官の発達していない子猫は、カリカリ(ドライフード)を食べる準備ができていません。では、いつごろからカリカリを与えてもよいのでしょうか。また、初めて与えるとき、与え方にコツはあるのでしょうか。この記事では、子猫へのカリカリの与え方について詳しく解説します。
カリカリ(ドライフード)に切り替える時期は?
カリカリは、歯が生えそろってしばらく経った生後6週ごろから徐々に与え始めてください。個体差がありますが、乳歯は生後2週間ごろから生え始め、生後5週間で生えそろう猫が多いようです。とはいえ、消化器官がまだ発達していないので、ミルクからいきなりカリカリに切り替えるのではなく、しばらくはウェットフードを組み合わせて与えましょう。
子猫用のカリカリ(ドライフード)を選ぼう
カリカリを与える段階が訪れたら、適切なカリカリを選びましょう。大きく体が成長する子猫は栄養がたくさん必要ですから、食事は非常に重要です。必ず、「子猫用」「キトン」または「子猫~全年齢対応」と書かれた、高カロリー・高タンパクの栄養価の高いカリカリを選んでください。
成猫用の餌では、子猫にとって必要な栄養がとれない恐れがあります。健康で丈夫に成長してもらうためにも、子猫に適したフードを選ぶことが大切です。
餌を与える時間や頻度は?
子猫の食事の回数は3~4回が目安です。1度に多くの量を食べられない子猫には、回数を分けて与えるのが理想です。
子猫のうちは、成長に応じて適正な量を与えられているか、しっかりと注意しておく必要があります。
小さな体ではありますが、離乳したての子猫はとても多くのエネルギーが必要です。キャットフードに書いてある目安を参考にしながら与えましょう。
子猫は、まだキャットフードを十分に消化できないため、一度に食べられる量は少ないです。そのため、できれば1日に5回程度に小分けにして与えたいところ。しかし、仕事により家を空ける場合は、ドライフードを置き餌して与えます。
おすすめの子猫用キャットフード
ここで、いくつかおすすめの子猫用(生後12か月まで)キャットフードをいくつかご紹介します。
ロイヤルカナン フィーラインヘルスニュートリションキトン
標準のロイヤルカナンのキャットフードに比べて、約5%程度カロリー含有量を高くして製造されています。消化器官が未成熟な子猫が健康的に成長できるように、腸内バランスを整える手助けをしてくれる配合がなされています。また、免疫機能が発達する時期にふさわしい、自然な抵抗力維持のための独自の抗酸化成分も配合されています。
ピュリナワン 子ねこ用チキン
主原料は新鮮なチキンで、良質なタンパク質を摂取することができます。子猫の成長をサポートするため、タンパク質の含有量は約40%と、高配合な点が特徴的です。合成着色料や香料は使われておらず、アレルギーの心配がある猫にも嬉しい。分包されているため、保存もしやすくなっています。
サイエンス・ダイエット キトン子ねこ用~12ヶ月
カリカリとした、子猫でも食べやすいサイズと形状にこだわって作られています。ドライフードへの移行に困っている飼い主さんにおすすめです。原材料にこだわり、高品質なタンパク質が摂取できるほか、DHAの配合により学習能力の発達にも役立ちます。
ねこ元気 健康に育つ子ねこ用(離乳から12ヶ月)お魚とお肉ミックス
動物性のタンパク質を多く含み、子猫の健康維持に欠かせないビタミンA、B1、B2を強化して製造されています。猫が好む食材である、ミルクやまぐろ、白身魚、チキン、緑黄色野菜がバランス良く配合されており、比較的リーズナブルなことから多くの飼い主さんが購入しやすい点も特徴です。
モンプチ バッグ子ねこ用1歳まで5種のブレンド
厳選した食材をバランス良く配合し、粗タンパク質は40%以上を配合しています。ミルクやチキン、にんじん、お腹にやさしいお米、まぐろという、猫が食べやすい食材で構成されており、子猫でも食べやすい小粒サイズです。
最初はカリカリ(ドライフード)をふやかしてあげること
出典元:https://www.shutterstock.com/
消化不良を起こさないよう、最初はお湯でカリカリをふやかしてあげてください。はじめから固い状態のカリカリを与えると、下痢や便秘になることがあります。
カリカリのふやかし方
- 1.まずは規定の量のカリカリを清潔な餌皿に入れます。餌皿は、ある程度深さのあるものが適しています。
- 2.カリカリが浸る量のぬるま湯を注ぎます(熱湯はカリカリのなかに含まれるビタミンを破壊する恐れがあるため避けましょう)。
- 3.40度ほどに冷めるまで待ち、カリカリの食感がなくなったことを確認して与えましょう。
子猫にカリカリを与える際は、いきなりすべての食事をカリカリに変えるのではなく、今までの餌と一緒に与え、徐々にその量を増やしていきましょう。それぞれのステップに切り替える時期はあくまで目安です。子猫によってペースはさまざまですから、様子を見ながら切り替えていってくださいね。
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実践!カリカリフードへの切り替え方法
Step1.ふやかしカリカリ+ウェットフード(生後6週~)
まずは、前述の方法でしっかりとふやかしたカリカリと、今まで食べていたウェットフードを与えてあげましょう。便の回数や様子も観察し、異変がないか確認してください。
Step2.少し固めのカリカリ(生後8週~)
ふやかしたカリカリに子猫が慣れてきたら、ふやかすお湯の量を少なくして固さのあるものを与えてみましょう。喉に詰まらせたり吐き戻したりしないかよく見ながら、徐々に固さを増していきます。
Step3.ふやかさないカリカリのみ(生後12週~)
固さのあるふやかしカリカリを毎日完食するようになったら、ふやかさないカリカリを与えてみましょう。水分が必要なので、水を側に置き、飲んでいるか確認してください。しっかりと噛み砕き、下痢や嘔吐が見られなければカリカリをそのまま与えて問題ないでしょう。
生後間もない子猫は、いきなりカリカリを口にはできません。しかし、丈夫な体を作るにはカリカリが欠かせませんから、ふやかしたものを徐々に与えてあげましょう。
また、離乳食の食べ始めは上手に食べれない子が多い様です。これは子猫だから仕方ありません。少し深いお皿を使うと餌が出ずらくなって良いですよ。徐々に食べ方を覚えていくので安心してください。
立派な成猫になるためにも、急激な成長を遂げる生後4ヶ月以内の食事にはこだわってあげてくださいね。
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UCHINOCO編集部
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