子犬から始めるのがポイント!成長時期に応じたしつけとは

犬を飼う上でしっかり行いたいのがしつけです。
適切なしつけは飼い主との信頼関係を築くのはもちろん、周囲とのトラブルを防いでくれます。そして、肝心なのがその開始時期です。
子犬のうちにやっておきたいことを知っておきましょう。 2018年01月21日作成

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子犬のしつけはいつからが適切?

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子犬は通常、生まれてから母犬の元で基本的なしつけを学びます。特に噛み癖などは母犬によってしつけられるのが本来のあり方です。そのため、欧米では生後間もない子犬を販売することを禁じている国が多くみられます。ペット先進国といわれるドイツの場合、生後8週間未満の子犬は母犬から離してはいけないという法律を設けているほどです。(※1)

しかし、日本ではまだここまでの厳しい決まりはありません。ブリーダーが直接販売する場合は生後8週間を目安にするケースもありますが、ペットショップだと生後4週間程度で店頭に出してしまうことがほとんどです。

つまり、本来母犬に教わるはずのしつけや社会性が身につかないうちに飼われることになります。このような事情から、子犬を家庭に迎えた時がしつけの開始時期であると考えてください。生後4週間ですぐに迎えた場合でも、もうしつけを始めていいということです。犬のお母さんになってあげましょう。

※1.【NPO法人ジャパンドッグライツ】ドイツの犬の保護に関する法律
http://npojdr.org/tierschutz-hundeverordnung/

まずは基本をおさえる!始めにしつけたいこと

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日本で子犬を迎える時期は、生後4週間から12週間前後が一般的ではないでしょうか。月齢にすると1〜3カ月頃といった時期です。1〜2カ月で迎えた場合は混合ワクチンの摂取が完了していないため、感染症などへの免疫ができていません。

そのため、屋外での散歩はさせないのが基本です。ただし、社会性を身につける大切な時期でもあります。この時期には、できるだけいろいろな人や生活音に慣れさせておきましょう。

まずやっておきたいのは、たくさんの人に会わせることです。身近に犬を飼っている人がいれば、屋内で遊ばせてもらうのもよい経験になります。ただし、まだ免疫ができていませんから、不特定多数の犬と交流させるのはおすすめできません。友人や家族など自然な形でたくさんの人や環境に慣れさせてあげましょう。

そして、もうひとつ必ずやっておきたいことが屋外に慣れさせることです。直接子犬を歩かせることはできませんが、キャリーバッグやスリングでの抱っこなら問題はありません。キャリーバッグに入れることで荷物という扱いになるため、公共機関など一部の場所では一緒に利用することも可能です。旅行をはじめ、お出かけを楽しむためにもキャリーバッグやスリングでの移動にも慣れさせておきましょう。"

お散歩デビューをスムーズにする方法とは?

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免疫が完成する3回目の混合ワクチンの接種が終われば、いよいよお散歩デビューです。実際にお散歩を始める前に、しつけておきたいことがあります。それはコマンドです。最低でも、「ヨシ」や「マテ」、そして「トマレ」や「オスワリ」といった基本は押さえてください。これができていると、散歩中にも制御することが可能です。

犬種や性格でも違いはありますが、「マテ」と「ヨシ」は始めに教えやすいかもしれません。コマンドのレッスンにはおやつを使います。おやつを手に持ち、「マテ」と言います。もちろん、はじめはできません。それでも根気よく「マテ」を繰り返します。少しでも待てたら「ヨシ!」と言っておやつを与えてください。同じ要領で他のコマンドをしつけていきます。

おやつを使うしつけは賛否両論ですが、まだコマンドを知らない子犬でも覚えやすいやり方です。犬は次第に何が正解かを理解していくようになります。おやつは食べすぎにならないようにくれぐれも気をつけて行ってください。そして、もうひとつ大切なことは、できた時に思い切り褒めることです。おやつを使わなくても褒めることで覚えていくように切り替えてください。

成長に合わせたおもちゃ選びでしつける

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子犬のしつけには、おもちゃを使うのもとても効果があります。犬は飼い主と遊ぶことが大好きです。たくさん遊んであげてください。その中で上手にしつけるようにしましょう。

ヒモのおもちゃを使った引っ張りっこは、月齢1カ月頃からできる遊びです。マペットなどで遊ぶのもいいでしょう。ボールは子犬のうちは布素材のぬいぐるみなどが、ケガの心配も少なく遊びに活用できます。

おもちゃ遊びでは噛み癖をしつけてください。子犬が手を噛んできたら「ダメ」と言って遊びをやめましょう。噛むのをやめたら「ヨシ」と褒めて遊びを再開します。そして、また噛んだら「ダメ」と言って中断してください。これを繰り返すことで「噛むと遊んでもらえない」ということを学習していきます。

月齢6カ月前後になると歯の生え替わり時期です。この頃は歯がかゆいので、家具などを噛んでしまうことも珍しいことではありません。噛むために作られているおもちゃを用意してあげてください。子犬が家具や自分のケージなどを噛んでいたら「ダメ」と注意してそのおもちゃを与えてあげましょう。

信頼関係を作ってしっかりしつけしよう

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子犬の時期は、どれだけ人や犬、そして生活音に慣れさせるかを重視してください。そして飼い主との信頼を築くことです。叩く、怒鳴る、そして飼育を放棄することは決してしてはいけません。できたら褒めるを基本に、子犬との信頼関係を作ってください。

子犬の時期は社会性を身につけることが基本です。そのためにはお散歩デビュー前から外に出して慣れさせたり、最低限のしつけをしておきましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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