そもそも、甘噛みってなに?
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子犬の頃は、まだ噛んでいいものとダメなものが理解できていません。そのため、目につくものを興味本位で噛んでしまうことがあります。本気で噛むのではなく遊びながら噛む程度です。それを甘噛みといいます。本気で噛まないとはいっても子犬の歯は細いので手などを噛まれるとまったく痛みがないわけではありません。家の中のものを噛まれると壊れることもあります。
生後2カ月程度まで母犬の元で育った子犬であれば、遊びながら母犬に「噛んではいけない」ことを教わることができます。ところが、日本のペットショップで売られている場合はそれより早い段階で母犬から離されてしまうため、飼い主がしつけをするのです。
甘噛みは興味本位で噛むもの以外に、歯の生え変わり時期にも見られます。これは大人の歯が生えてくることで歯に違和感を覚えるためです。歯の生え変わり時期は特に甘噛みがひどくなるので、この時期にしっかりしつけておきましょう。
飼い主や他の人の手を噛んでしまう時は?
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子犬の甘噛みが始まったら、まず噛んでも大丈夫なおもちゃを用意してください。選び方のポイントは子犬の口のサイズに合わせることです。種類は木製のものからシリコン製などさまざまなものがあります。薬品などの使用がないもので、子犬が噛みやすい形状を選びましょう。噛むためのおもちゃはペットショップなどで購入できます。
子犬と遊んでいる時に多いのが、飼い主など遊んでいる人の手を噛んでくるケースです。噛んできたらすかさず遊びをやめてください。飼い主に遊んでもらえなくなることで「噛んではいけないもの」と学習させるためです。子犬は飼い主の手をおもちゃと誤解していることもあるので、噛んできたら「ダメ」と言って遊びをやめ、噛むおもちゃを与えるのも良いでしょう。
噛むのをやめたら褒めておやつをあげるのも方法のひとつです。また、マズルをギュッと握るというしつけ法もあります。
家具やドアなどを噛んでしまう時の対処法は?
甘噛みでも、集中して噛まれるとドアや家具などもボロボロになってしまいます。賃貸物件の場合は、例えペット飼育OKのところであっても退去時に弁償する可能性も出てきます。
家具などを噛んでしまうのは、歯の生え変わり時期に増える傾向があります。おもちゃを与えるのもいいですが、家具をガードするグッズも利用しましょう。椅子の脚などに巻いて使用する保護用のフィルムもそのひとつです。
また、植物など天然素材を使ったスプレーがあるので、それを吹きかけることも試してみてください。子犬が嫌う苦味成分を使ったスプレーで、いろいろな種類があります。あまりにひどい時にはケージやサークルに入れるというのも手段のひとつです。
噛みそうなものを置かない配慮も大切
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子犬の頃は好奇心が旺盛です。興味本位で噛んでしまうことも多いので注意しましょう。特に、噛んだら危険なものは届くところに置かない配慮をしてください。例えば充電アダプターやスマートフォン、電池などもそのひとつです。通電中のケーブルなどを噛んでしまうと子犬がケガをするだけでなく、火災などの危険にもつながりかねません。
また、小さな部品なども注意が必要です。甘噛みが多い時期には目についたものを何でも噛んでしまうことがあります。小さく分解できるものを噛むと、そのまま飲み込んでしまうこともあって危険です。子犬が噛みそうなサイズのものはできるだけ高い場所に置くか、引き出しの中などに入れておくようにしましょう。
犬が中毒を起こすチョコレートやタマネギなどの食べ物も同様です。子犬が噛みそうなものは飼い主が見せないようにしてください。
甘噛みはしつけだけでなく家の中の整理も大切
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甘噛みが多いのは、まだ良いことと悪いことの判断がつかない子犬の時期に集中しています。甘噛みから本気噛みにならないようしつけることも大切ですが、子犬が噛まないように家の中を整理することも必要です。しつけだけに集中せず、飼い主にできる工夫もしましょう。
子犬の時期の甘噛みは、専用のおもちゃやスプレーなどのグッズも用意してしつけをしましょう。噛まれては困るものを置かないことも大切です。
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UCHINOCO編集部
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