子猫を飼いたいという方のなかには、何を与えていいのか不安に思っている方もいるかと思います。また、すでに飼ってはいるけど与えている餌に自信がない方もいるでしょう。そこで本記事では、餌の種類や食べていい餌・悪い餌の種類をわかりやすく解説します。
1.子猫に与えてはいけない食べ物を知っておこう
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子猫用の餌の種類を知る前に、まずは与えてはいけない危険な食べ物を把握しておきましょう。これらは、子猫だけではなく成猫にも共通するものです。油断するとうっかり与えてしまいそうなものも多いため、十分注意しましょう。
・ネギ類(ネギ全般、ニンニク、ラッキョウなど)
・イカ、タコ、アワビ
・生の魚介類
・生卵
・その他生もの
・魚、鶏の骨
・ぶどう
・アボカド
・チョコレート、ココア
・コーヒー
・お茶
・アルコール(または含むもの)
・人間用の薬
これらは成猫であっても命の危険にさらされたり、体の一部機能を失ったりする可能性が高いので、かわいくねだってきても決して与えないでください。
また、以下については、なるべく与えないほうが健やかに育ちます。
・添加物が多いもの
・ペット用のおやつ
2.子猫用の餌の種類
子猫用の餌は、おもに3種類に分けられます。子猫も人間と同じで、食べるものは段階を踏んで固くなっていくため、餌の種類と与える時期は重要です。
餌の種類としては、子猫用のミルク、水分の多いウェットフード、俗に「カリカリ」といわれるドライフードがあります。それぞれの与える時期については次の項目でご紹介しましょう。
3.成長の時期によって子猫の餌は変わる
一般的に子猫といわれるのは、生後10ヶ月~約1年以内の猫のことになり、餌の種類はそのあいだに変わっていきます。以下で詳しくご紹介しましょう。
生後4週間:授乳期
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生まれて間もないころで、まだ赤ちゃんに等しい子猫は、母乳か子猫用ミルクが食事になります。
もし母猫がいるようなら、なるべく母乳を飲ませ子猫に免疫抗体を作らせてください。ミルクの場合は、必ず子猫用のミルクを用意し、高脂肪・高タンパク質で乳糖が調整されているものにしましょう。哺乳瓶に入れ、人肌程度に温めておき、気管に入らないよう子猫のペースで飲ませてあげてください。
生後4~8週間:離乳期
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人間でいうと1歳~2歳ごろにあたります。このころの子猫は乳歯が生えてくるため、離乳食が食べられるようになります。
最初のうちは、熱くないお湯でドライフードが崩れるくらいやわらかくふやかし、少しずつ与えてください。なかなか食べないときは、ミルクをかけたり手の平からあげたりして、安心できる環境を作ってあげましょう。
あとは離乳食をしっかり食べて順調に体重が増えていれば離乳完了となり、フードへと移ります。
8週間~:フードデビュー
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人間でいうと3歳ごろで、歯もしっかり生えてきた子猫はいよいよフードデビューができるようになります。
とはいえ、離乳から間もないため、成猫用のドライフードではなく、少しやわらかく加工された子猫用ドライフードを与えましょう。最初のうちはそのまま出してもうまく食べられないことがあるので、食べづらそうであればウェットフードを併用してみてください。工夫を凝らしながら少しずつ食べることに馴染ませていくことで、自然とキャットフードに慣れていきます。
4.子猫の餌として与えていい飲み物、悪い飲み物
生後直後はミルクが主食でも、成長していくにつれて水に変えていかなくてはなりません。離乳期あたりからミルクは減らしていき、新鮮で清潔な水を用意してください。飲みやすそうなサイズの器に入れ、常に何か所かに置いておくと自分のタイミングで飲むようになります。
なお、人間用のミルクは体に合わないのであげないようにしてください。
5.餌を選り好みしたら
子猫の時期は食べ物の変化が伴うので、戸惑って餌を食べないことがあります。それとは別に、ただ好き嫌いをしているだけならお腹が空いたときに食べるので特に心配はいりません。ねだってきたときに与える、ドライフードにウェットフードを混ぜる、などして様子を見ましょう。時間になっても餌を食べず催促もないようだったら健康状態がよくない可能性が高いので、迷わず病院へ行きましょう。
小さいうちは体が急激に変化していくので、時期に合った餌や子猫の食べ方を知ることが大切です。子猫自身も初めての経験が多く、上手にできないことも多いので、普段からよく観察してあげてくださいね。
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UCHINOCO編集部
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