犬嫌いの気持ちも知っておこう!飼い主が心がけることも解説

愛犬家の人たちには理解できないかもしれませんが、世の中には犬のことが苦手な人もいます。
むしろ苦手どころか、「犬のことが嫌い!」という人もいるはずです。
この記事では、犬嫌いの人たちの心情や、犬の飼い主が心がけることを解説します。 2024年12月18日作成

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犬嫌いの人たちの心情

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そもそも、犬嫌いの人たちは、犬のどんなところが嫌いなのでしょうか?
まずは本題である、犬嫌いの人たちの心情をご説明します。

過去のトラウマ

犬嫌いの理由のひとつとして、過去の恐怖体験やトラウマが挙げられます。
小さい頃に犬に吠えられたり追いかけられたりした経験があると、それが心に深く刻まれて、大人になっても恐怖感が残ることがあります。
特に、犬に噛まれた経験がある場合は、犬を見た瞬間にその頃の痛みや恐怖が蘇り、自然と避けたくなるのです。
過去のトラウマから、犬に近づくこと自体がストレスになる人も多いでしょう。

汚いから

犬が苦手な理由として、衛生面への不安もあります。
犬は毛が抜けやすかったりよだれを垂らしたりすることがあり、これを不潔と感じる人も少なくありません。
また、犬の臭いが苦手であったり犬が身体をこすりつけてきたりすることに、抵抗を感じる人も多いでしょう。
特に犬アレルギーを持っている場合、犬の毛や唾液が引き金となって体調が悪くなる可能性があるため、犬を避ける傾向が強くなります。

犬の予測できない行動が怖い

犬の予測できない行動が、苦手な人もいます。
犬は突然走り出したり大きな声で吠えたり、勢いよく飛びかかってきたりすることがありますが、こうした予測不能な動きが、犬に慣れていない人にとっては不安要素となりやすいです。
特に大きな犬が急に近寄ってくると、圧迫感や危険を感じて身を引いてしまいます。
犬を怖がる人にとっては、愛犬家がいう「活発で可愛い!」というのが逆に恐怖の対象となるのです。

飼い主のマナーが悪い

犬嫌いの人の中には、犬そのものよりも飼い主のマナーに対する不満を感じる人もいます。
犬の散歩中の排泄物の後始末がされていなかったり、吠え癖のある犬をしつけずに公共の場に連れてきたりすることが原因で、犬自体への印象が悪くなってしまうこともあるでしょう。
また、リードをしっかりとつけていない飼い主がいると、不意に犬が近づいてくることに対して恐怖を感じる人もいます。
こうしたマナー不足によって、犬嫌いが悪化するケースも少なくありません。

犬の飼い主が心がけること

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次に、犬の飼い主が心がけることを解説します。
犬嫌いの人たちへ配慮することで、愛犬家と犬嫌いの人たちもうまく共存することができるはずです。

公共の場でマナーを守る

犬の飼い主として、公共の場ではマナーを守り、周囲に配慮した行動を心がけましょう。
犬を連れて歩くときは、リードをしっかりつけておくことが基本です。
リードをつけることで、犬が突然走り出したり他人に急に近づいたりすることを防ぎ、周囲の人たちも安心して過ごせます。
特に、犬嫌いの人にとっては犬が自由に動き回ること自体が不安の原因となりやすいため、リードを短めに持つなどの配慮が求められます。
また、犬の散歩中の排泄物の処理はもちろん、公共物に犬のよだれが付いた時などは、きちんと拭き取りましょう。
こうした基本的なマナーを守り続けることで、犬嫌いの人でも犬への恐怖心が薄れるはずです。

犬のしつけを徹底する

犬嫌いの人が不快に感じやすい要因として、犬の吠えや飛びつきなどの問題行動が挙げられます。
これらの問題行動は、飼い主がしっかりとしつけを行うことで防げることが多いです。
特に、大きな声で吠える犬や知らない人に勢いよく飛びつく犬は、犬嫌いの人にとって恐怖以外の何物でもありません。
犬に社会化を学ばせたり基本的なしつけを行ったりして、犬が常に落ち着いた行動をとれるようにすることが大切です。

他人に近づく時は相手に配慮する

犬が苦手な人は、犬が近くにいるだけで不安を感じるでしょう。
そのため、犬の散歩中や公園で他人とすれ違う際には、相手の反応に気を配ることが大切になります。
犬を苦手とする相手には、距離をとって通るまたは、軽く犬をコントロールするような姿勢を見せるだけでも、相手が安心しやすくなります。
また、子どもや高齢者など、犬が苦手であっても言い出しにくい場合もあるため、相手の表情や仕草に注意を払い、積極的に配慮する姿勢が必要です。

犬嫌いの克服方法

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犬嫌いの人の中には、どうにかして犬嫌いを克服したいと考えている人もいるかもしれません。
そんな人は、これらの方法を試してみてはいかがでしょうか?

犬に対する理解を深める

犬嫌いを克服するためには、まず犬という動物を理解することが大切です。
犬の行動や心理を学ぶことで、犬がなぜ吠えたり近づいてきたりするのかが分かり、怖さが和らぐこともあるはずです。
例えば、犬が吠えるのは警戒や恐怖、興奮から来ることが多いと理解できれば、恐怖を感じる原因が少しは緩和されるでしょう。
犬の基本的な行動や習性について、インターネットや書籍を利用して学んでみましょう。

徐々に犬との距離を縮めて慣れていく

犬嫌いを克服するには、無理なく少しずつ犬と接触することも効果的です。
まずは遠くから犬を観察することから始めて、慣れてきたら少しずつ距離を縮めてみましょう。
公園で犬が散歩している様子を見たり、友人が飼っている大人しい犬に触れてみたりするのも良い方法です。
犬との接触に慣れてくると徐々に緊張が和らぎ、犬への恐怖心も少しずつ薄れていくかもしれません。

犬嫌いの人には必ず理由がある

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世の中には、犬のことが嫌いという人もいます。
それは過去のトラウマなどによる恐怖心や、飼い主自身のマナーが悪いからという理由もあるでしょう。
犬の飼い主として大切なのは、犬嫌いの人に対して無理をして慣れさせるのではなく、犬をしっかりとコントロールして、犬嫌いの人にプレッシャーや恐怖を与えないことです。
また、もしも犬嫌いを克服したいという人がいるのであれば、今回ご紹介した克服方法を試してみると良いでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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