毛がない猫種と特徴
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まずは、毛がない猫種をご紹介します。
併せて、それぞれの猫種の特徴も見ていきましょう。
スフィンクス
スフィンクスは、毛がない猫種の中でもっとも有名です。
完全に毛が生えていないため、独特な外見が印象的でしょう。
また、スフィンクスは身体全体が滑らかで皮膚のしわも特徴です。
このしわは体温を維持するためのものですが、見た目どおりに寒さに弱い傾向があります。
そのため、飼い主は室内の温度管理をしっかりと行う必要があるでしょう。
性格はとてもフレンドリーで、ほかのペットや人間とも仲良く接することが可能です。
愛情深く、飼い主に寄り添うことも好みます。
ドンスコイ
ドンスコイは、ロシア原産のユニークな猫種で、その最大の特徴はほぼ無毛であることです。
ドンスコイはスフィンクスに似た見た目をしていますが、スフィンクスの無毛が劣性遺伝なのに対して、ドンスコイは優性遺伝によるものだと考えられています。
外見の中では特に耳が大きく、表情豊かな顔立ちが魅力です。
性格もスフィンクスに似ており、愛情深く飼い主との絆を大切にします。
また、遊び好きでアクティブな一面も持っていることから、知的好奇心を刺激するような遊び方をすると良いでしょう。
エルフキャット
エルフキャットは比較的新しい猫種で、最大の特徴はスフィンクスのような無毛に近い体型と、大きくカールした耳です。
この独特な組み合わせにより、エルフキャットはとても個性的に見えるでしょう。
性格はスフィンクスと同様に愛情深くて人懐こく、家族と過ごす時間を大切にします。
しかし、実はエルフキャットは正式に猫種として認められているわけではなく、スフィンクスの変種とされているのです。
ちなみに、エルフキャットはスフィンクスとアメリカンカールを交配して作出した猫種ですが、世界一希少な猫種だといわれています。
毛がない猫を飼うメリット
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毛がない猫は特徴的な見た目をしていますが、飼育する上でのメリットもあります。
特に猫を事情があって飼うことができない人は、メリットをきちんとチェックしておきましょう。
アレルギーの軽減
毛がない猫種は、一般的にアレルギーの原因となる毛が少なかったり生えていなかったりするため、アレルギーを持つ人にとって飼いやすいという点が挙げられます。
もちろん毛のない猫でもアレルゲンは存在しますが、一般的な猫に比べるとその量はかなり少なくなるため、アレルギー症状を軽減できる可能性があるでしょう。
特に、猫アレルギーに悩む家庭ではこの点が大きなメリットとなります。
手入れの簡単さ
毛がない猫は、抜け毛やブラシがけの手間がないため、手入れがとても楽です。
一般的な猫のように毛が抜けることが少ないことから、家の中が清潔に保たれやすく掃除の手間が省けるでしょう。
もちろん皮膚のケアやお手入れは必要ですが、被毛の手入れに比べるとずっと簡単です。
このため、忙しい人や猫をはじめて飼う人にとっても飼いやすいといえるでしょう。
個性的
毛がない猫種は、その独特な外見がとても魅力的です。
スフィンクスやエルフキャットなど、それぞれの猫種には特有の特徴や性格があります。
毛がない猫はほかの猫と比べて目を引く存在感があり、飼い主を特別な気持ちにさせてくれるでしょう。
毛がない猫ならではの気を付けるポイント
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最後に、毛がない猫ならではの気を付けるポイントを解説します。
はじめて毛がない猫を飼うのであれば、知っておいたほうが良いでしょう。
皮膚のケア
毛がない猫の最大の特徴は、その滑らかな皮膚です。
毛がないため外的要因に対して敏感であり、日常的な皮膚ケアが不可欠になります。
特に、皮脂が溜まりやすく毛がないために皮膚が乾燥したり、炎症を起こしたりすることがあるため、定期的に低刺激性の猫用シャンプーで優しく皮膚をマッサージしてあげる必要があるでしょう。
もしも皮膚に赤みがみられた時は、早めに獣医師に診せることをおすすめします。
温度管理
毛がない猫は体温を維持するのが難しいため、温度管理がとても大切になります。
特に寒い季節には、温かい場所を用意してあげる必要があるでしょう。
エアコンやストーブなどを使用して適切な室温を保ち猫を寒さから守ってあげることが大切で、快適に過ごすことができるはずです。
また、自分で体温調節がしやすいように、毛布などを置いてあげるのも良いでしょう。
逆に、暑い季節には熱中症に注意が必要です。
毛がないため、直射日光にさらされるとすぐに体温が上昇することがあります。
皮膚の健康に配慮した食事を与える
毛がない猫は、皮膚の健康維持に必要な栄養素を意識して選ぶことが大切です。
キャットフードを選ぶ際は、オメガ脂肪酸が含まれているものを選ぶと良いでしょう。
オメガ3やオメガ6は、皮膚の健康をサポートし、皮脂のバランスを整える助けになります。
猫は毛がなくても可愛い!
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毛がない猫は、個性的な見た目をしていますが、愛情深い性格の持ち主が多くとても可愛いものです。
また、毛がないことから猫アレルギーのリスクも低く、猫アレルギーの人でも飼えることがあるでしょう。
また、毎日のブラッシングが必要ないため、被毛のお手入れをしなくて良いのも毛がない猫を飼うメリットのひとつとして挙げられます。
しかし、寒さや暑さに弱かったり皮膚が乾燥しやすかったりなど、毛がない猫ならではの悩みもあるため、定期的に皮膚のお手入れはしてあげたほうが良いでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。