強いといわれる犬種
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まずは本題である、強いといわれる犬種をご紹介します。
これらの犬種は噛む力や体格なども踏まえて、「強い」というに相応しい犬種でしょう。
アメリカンピットブルテリア
「強い犬」と聞くと、アメリカンピットブルテリアを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
アメリカンピットブルテリアは闘犬のために作られた犬種で、類まれなる持久力や攻撃力を誇ります。
動物界においては身体が大きいほうが有利ですが、アメリカンピットブルテリアは約20~40kgとそこまで大きな身体をしていません。
しかし、スピードを活かして的確に急所を攻撃する能力に長けているアメリカンピットブルテリアは、自身よりも大きな身体の土佐犬にも勝利することができるほど、戦いを得意とした犬種です。
その一方で、攻撃力の高さがペットとして飼うには不向きという見方もあります。
アメリカでは、犬による死亡事故の6割がアメリカンピットブルテリアによるものだといわれています。
そのため、日本でアメリカンピットブルテリアを飼いたいと考えている人は、かなりの覚悟と責任を持って飼うことになるでしょう。
ロットワイラー
ロットワイラーは、その体格と運動能力で警備犬としても活躍する犬種です。
とても筋肉質な身体をしており、少し押されたり叩かれたりしたくらいでは、びくともしないでしょう。
また、噛む力も約149kgととても強く、きちんとしつけをしなければ手のつけられない犬になってしまう危険性も持ち合わせています。
ちなみに、アメリカの犬による死亡事故は、アメリカンピットブルテリアに次いで2番目に多いのがロットワイラーです。
チベタンマスティフ
中国のチベット地方を原産としたチベタンマスティフも、強い犬種として知られています。
世界中のマスティフの祖先ともいわれているチベタンマスティフですが、数匹いればトラをも狩ることができるといわれるほど、強い犬種です。
ちなみに、チベタンマスティフの歴史はとても古く、現代ではチベタンマスティフを名乗っていても原種はほとんど存在していないといわれています。
中国の富裕層のステータスでもあるチベタンマスティフは、2億円で取引されたこともあるほど希少な犬種です。
土佐犬
土佐犬は、日本が誇る最高の闘犬として挙げられる犬種です。
戦うために作られた犬種なので、当然ながら気性が荒くとても攻撃的な犬種として知られています。
大きな筋肉質の身体による死亡事故は日本全国でも多くみられることから、土佐犬を飼うのであればきちんとしたしつけが求められるでしょう。
ちなみに、土佐犬は海外の闘犬と戦ったとしても引けを取らず、たるんだ皮膚は防御力アップにも繋がっているといえそうです。
ドーベルマン
ドーベルマンは、先述したようなアメリカンピットブルテリアや土佐犬と異なり、警備用に作られた犬種です。
周知のとおりドーベルマンはとても従順な犬種で、警察犬などで活躍しています。
その忠誠心は飼い主にとっては頼もしい限りですが、飼い主を守るためか警戒心はとても強いです。
そのため、知らない人が不用意にドーベルマンに触ろうとしたり飼い主に危害を加えたりしようとすると、攻撃的になることもあるでしょう。
ドーベルマンの強さは、飼い主に忠実、知性、噛む力などバランスの良さが挙げられます。
強いといわれる犬の特徴
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強いといわれる犬は、どのような特徴があるのでしょうか?
これらの特徴に当てはまったら、「強い犬」といっても過言ではないでしょう。
体格が大きく筋肉質な身体
強いといわれる犬の特徴のひとつは、その体格です。
大型犬や筋肉質な犬種は、強さの象徴とされます。
例えば、ドーベルマンやボクサーなどの犬種は均整の取れた筋肉を持ち、素早く俊敏に動くことができるため、力強い印象を与えるでしょう。
また、セントバーナードのような体格が大きくて重量感のある犬種も、物理的な力強さを感じさせます。
こうした犬種は、人間を警護するような役割を果たす場合もあり、力強さは頼もしさに直結することがわかります。
自信と威厳のある性格
強さは単純に体力や筋肉量だけでなく、性格的な要素にも関連しています。
強い犬は、周囲に自信と威厳を持って接することができる性格を持っています。
警察犬として活躍することもあるジャーマンシェパードやロットワイラーは、冷静かつ自信に満ちた態度を示すことが多く、これにより強さを印象づけるのです。
恐れや不安を感じることなく、状況を冷静に見極めて必要な行動を取る姿勢は、強い犬の特徴のひとつといえるでしょう。
高い知能と学習能力
強い犬とされる犬種は知能が高く、学習能力に優れていることが多いです。
この能力をいかし、トレーニングを通じてさまざまなスキルを習得して、相手に対して効果的に対処することが可能になります。
特に警察犬や軍用犬として活躍する犬種は、この知能の高さが求められるでしょう。
ドーベルマンやジャーマンシェパードなどは、ハンドラーの複雑な指示を理解して的確に対応する能力を持っています。
知能が高い犬は自信を持って行動できるため、精神的な強さも兼ね備えていると考えられるでしょう。
防衛本能と勇敢さ
強い犬は、飼い主やその家族、仲間に対して強い防衛本能を持っています。
勇敢さを発揮して危険や脅威に立ち向かう姿勢は、強さの重要な要素といえるでしょう。
例えばアメリカンピットブルテリアやアメリカンブルドッグは、勇敢であると同時に、家族を守るためにとても献身的です。
それらの犬種は、危険を感じた際にすぐに行動して家族を守るために強さを発揮します。
この勇敢さと防衛本能の高さは、銃社会であるアメリカにとっては特に必要な要素なのかもしれません。
強い犬種はかっこいい!
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今回は、闘犬などの物理的に強い犬種をご紹介しました。
強い犬種はかっこいい反面、きちんとコントロールをしなければ死亡事故に繋がるほどの危険性も持ち合わせています。
そのため、番犬として強い犬種を飼いたいと考えている場合、飼い主にはしっかりとしつけをしてコントロールできる能力と覚悟が求められるでしょう。
著者情報

けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。