猫はりんごを食べても大丈夫?メリットや注意点を解説

みずみずしく甘い果物で、人気の高いりんご。
飼い主が美味しそうにりんごを食べていると、欲しがる猫もいるのではないでしょうか?
この記事では、猫はりんごを食べても大丈夫かどうかや、猫にりんごを与える際の注意点などを解説します。 2024年08月13日作成

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猫はりんごを食べても大丈夫?

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まずは本題である、猫はりんごを食べても大丈夫かどうかについてご説明します。
併せて、りんごジュースなどの加工品についても見ていきましょう。

猫はりんごを食べても大丈夫!

結論から言うと、猫はりんごを食べても大丈夫です。
りんごの80%以上は水分でできているため、猫にりんごを与えることは水分補給に繋がります。
もちろんいくつかの注意点はありますが、猫に適量のりんごを与えることでメリットもあるでしょう。

猫はりんごを好んで食べないかも

なぜなら猫は、完全肉食動物だからです。
完全肉食動物ということは、当然ながら肉を主食としなければ健康を維持することができません。
また、りんごには酸味がありますが、肉に酸味はないでしょう。
もしも肉に酸味があるのだとすれば、それは腐っているということになります。
そのため、猫はりんごの酸味を「腐っている」と感じて、好んで食べようとはしないかもしれません。

りんごの加工品は猫に与えてはいけない

りんごジュースやりんごジャムなど、人間用に作られたりんごの加工品は猫に与えてはいけません。
なぜなら、人間用に作られたりんごの加工品には、砂糖や保存料などの添加物が含まれているからです。
これらの添加物は、当然ながら猫にとって有害となる可能性があります。
りんごの加工品は、嗜好性が高いため猫は生のりんごよりもりんごジュースなどを欲しがるかもしれませんが、猫の健康のことを考えて猫にりんごの加工品を与えるのは避けましょう。
ちなみに、猫用に作られたりんごの加工品であれば、当然ながら猫に与えても問題はありません。

猫にりんごを与えるメリット

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次に、猫にりんごを与えるメリットを解説します。
メリットを理解した上で、猫にりんごを与えるか検討してみると良いでしょう。

水分補給

先述したように、りんごの80%以上は水分でできています。
そのため、猫にりんごを与えることで水分補給が期待できるでしょう。
特に暑い時期は熱中症のリスクも高く、猫はあまり水を飲まない動物であることから、りんごなどのおやつで効率良く水分補給させる方法もあります。

ビタミンC

りんごには、ビタミンCが含まれています。
ビタミンCは強い抗酸化作用があることから、関節炎や体内の酸化予防に期待できるでしょう。
しかし、猫は体内でビタミンCを合成できるため、積極的にビタミンCを与える必要はありません。
ただし、5歳を過ぎた猫はビタミンCの合成能力が落ちることから、食事でビタミンCを摂取させたほうが良いと考えられています。
もちろん、総合栄養食を与えているのであれば、あえてりんごでビタミンCを摂取させる必要はないでしょう。

カリウム

カリウムはナトリウムと相互に作用し合い、体内の浸透圧やpHのバランスを整える役割があります。
また、エネルギー代謝や心機能の働きにも重要な栄養素となってくるため、猫の健康維持のためにはカリウムを欠かすことはできません。
しかし、老猫はカリウムを多く摂取すると高カリウム血症を発症することがあります。高カリウム血症は腎臓病の猫の命にかかわる可能性がある病気です。
そのため、カリウムが豊富だからといって猫に積極的にりんごを与えるのは避けたほうが良いでしょう。

猫にりんごを与える際の注意点

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最後に、猫にりんごを与える際の注意点を解説します。
正しい知識で猫にりんごを与えられるように、しっかりとチェックしておきましょう。

アレルギーに注意

人間と同様に、猫もりんごを食べることでアレルギー反応をみせることがあります。
りんごによるアレルギーを発症すると、皮膚炎や下痢、嘔吐などのアレルギー症状がみられるでしょう。
そのため、はじめて猫にりんごを与える際は、ごく少量を与えてしばらく様子を見ることをおすすめします。

果肉以外は取り除く

りんごの種には、猫にとって有毒となるアミグダリンが含まれています。
また、りんごの皮や芯は消化がしにくいため、与えないほうが無難です。
もしも猫にりんごを与えるのであれば、果肉部分のみを与えるようにしましょう。
当然ながら、猫が食べやすいように細かく刻んだりすりおろしたりして与える必要があります。

あえて与えるような食材ではない

先述したように、猫は完全肉食動物です。
りんごで猫を満腹にさせてしまうと、健康に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
猫にりんごを与えるのであれば、基本的におやつとして与えなければなりません。
猫は総合栄養食の基準をクリアしたキャットフードさえ食べていれば健康を維持することができるため、あえてりんごを与える必要はないでしょう。

適量を与えるようにする

もしも猫にりんごを与えるのであれば、適量を守るようにしましょう。
猫にりんごを与える時の適量は、体重5kgの猫に対して45g前後のりんごです。
もちろんこれは1日に与えることができる量なので、これ以上のりんごを与えてしまうと猫の健康状態や年齢によっては、特定の栄養素の過剰摂取になり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

猫にりんごを与えても大丈夫だけど、あえて与える必要はない

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猫は、りんごを食べても健康に悪影響を及ぼす可能性はありません。
しかし、りんごジュースなどの加工品は与えると、糖分などにより肥満などの原因になります。
また、猫がりんごを食べすぎると高カリウム血症のリスクが高くなるなどの危険性もあります。
そのため、猫にりんごを与えるのであれば、適量を守るようにしましょう。
猫は完全肉食動物なので、無理にりんごを与える必要はありません。
あくまでおやつとして与えることで、効率良くりんごのメリットを得ることができるはずです。

参考サイト

【獣医師監修】猫にリンゴはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【最新版】 | mofmo(参照日:2024-07-01)
https://mofmo.jp/article/21266

【獣医師監修】猫にりんごを与えるときは注意が必要。与えるメリットとデメリットを解説|ねこのきもちWEB MAGAZINE(参照日:2024-07-01)
https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=69769

pet start magazine(参照日:2024-07-01)
https://pet-start.com/magazine/cat/cat-food/caneat-cat-food/4363

peco(参照日:2024-07-01)
https://peco-japan.com/6521

にゃんペディア(参照日:2024-07-01)
https://nyanpedia.com/catfood-apple/

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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