犬が食べると危険な食べ物とは?誤飲の予防方法も解説

犬は雑食なので、人間が食べているものも欲しがることがあります。
しかし、犬が食べると危険な食べ物はたくさんあるため、飼い主としてきちんとチェックしておかなければなりません。
この記事では、犬が食べると危険な食べ物や誤飲の予防方法を解説します。 2024年06月30日作成

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犬が食べると危険な食べ物

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まずは、犬が食べると危険な食べ物をご紹介します。
これらの食べ物以外にもたくさんありますが、これらは特に危険な食べ物だといえるでしょう。

チョコレート

チョコレートに含まれるカカオには、テオブロミンという成分が含まれています。
これは犬にとって毒性があり、摂取すると心臓や神経系に影響を与える可能性があります。
ちなみに、人間はテオブロミンを摂取しても肝臓で無害な物質に代謝することができるため、問題ありません。
犬がチョコレートを食べることで起こる中毒症状は、食べてから数時間~半日程度でみられます。
場合によっては死に至る可能性もあるため、犬にチョコレートは絶対に与えてはいけません。
特に、カカオ量の多いチョコレートほど危険です。

ぶどう・レーズン

ぶどうやレーズンには、犬にとって毒性のある成分が含まれています。
犬がぶどうを食べることで、急性腎不全を引き起こす可能性があるでしょう。
ぶどうは犬にとっても一口サイズで食べやすいため、誤飲には注意が必要です。
ちなみに、ぶどうのどの成分により犬が中毒症状を起こすのかは、解明されていません。

ねぎ類

玉ねぎやニンニクなどのねぎ類には、犬にとって有害な成分である有機スルホキシドが含まれています。
犬がねぎ類を摂取すると、赤血球の破壊や貧血のリスクがあります。
この有機スルホキシドは、加熱をしても毒性が消えないため注意が必要です。

アルコール

アルコールは、犬にとってとても危険です。
ビールなどのアルコール飲料に含まれるエタノールを、犬は分解することができません。
そのため、小さな量のアルコールでもでも中枢神経系への影響があり、過剰摂取すると呼吸困難や意識障害を引き起こす可能性があります。
特に日本酒などの甘いお酒は犬が喜んで舐めてしまいがちなので、注意しなければなりません。

犬が大好きなイメージがある骨ですが、物によってはとても危険な食べ物となります。
犬用に加工された骨であれば問題ありませんが、鶏の骨は縦に避けやすく、犬がかみ砕くことで喉に刺さる可能性があります。
もしも骨が砕けて飲み込まれた場合、消化管を損傷する可能性があるでしょう。

犬が危険な食べ物を誤飲した際の症状

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犬が危険な食べ物を誤飲した際は、どのような症状が現れるのでしょうか?
飼い主が気付いていなくても、これらの症状があれば犬の誤飲を疑う必要があります。

嘔吐

犬が危険な食べ物を摂取すると、嘔吐する可能性があります。
嘔吐は消化器系に問題があることを示す一般的なサインなので、飼い主として犬の誤飲に気が付くもっとも手っ取り早いサインといえるでしょう。

下痢

摂取した食べ物が消化されず、腸内で引き起こされる不快感や炎症によって、犬が下痢を起こすことがあります。
嘔吐や下痢は犬の中毒の初期症状として多いため、犬に嘔吐や下痢がみられた場合は、何らかの誤飲を疑う必要があるでしょう。
ちなみに、下痢が続く場合は脱水症状のリスクもあるため、一度獣医師に相談することをおすすめします。

過度の興奮

犬は、アルコールやカフェインによって、過度に興奮することがあります。
犬が何度も吠えたり攻撃的になったりする時は、アルコールなどを誤飲した可能性があるでしょう。
もちろん、犬も人間と同様に少量のアルコールでも意識が朦朧としてふらつくことがあります。
また、当然ながらほかの病気の症状であることも考えられるため、早急に動物病院へ連れて行かなければなりません。

犬の誤飲の対策方法

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最後に、犬の誤飲の対策方法を解説します。
犬を危険に晒さないためにも、きちんとチェックしておきましょう。

犬の様子をこまめに観察する

犬が誤って危険な食べ物を飲み込まないようにするためには、こまめに犬を観察する必要があります。
また、食品庫などの特に危険な場所には、気軽に立ち入れないようにしましょう。

適切な収納

危険な食べ物の誤飲のリスクを減らすために、食品はしっかりと収納しておくことが大切です。
冷蔵庫や冷凍庫に食品を保存することはもちろん、犬の手の届かない高い場所にしまっておきましょう。
また、飼い主の食べ残しなどはすぐに片付けます。

基本的なしつけを行う

犬が危険な食べ物を咥えた時にすぐに出させるためにも、「出せ」や「放せ」などの基本的なしつけをしておきましょう。
犬に基本的なしつけをしておけば、万が一の時にも犬の誤飲を予防することが期待できます。

噛んでも良いおもちゃを与える

犬によっては、危険な食べ物ではなくおもちゃとして認識して誤飲をしてしまうこともあるでしょう。
日頃の「噛みたい、「遊びたいという欲求を満たすために、安全なおもちゃや噛みごたえのあるおやつを与えるのもおすすめです。
これにより、犬が誤って危険な食べ物を噛んだり飲み込んだりするリスクを減らすことができます。

動物病院の連絡先をメモしておく

犬が危険な食べ物を誤飲しないことが一番ですが、万が一の時に備えて冷蔵庫などの身近な部分に動物病院の連絡先をメモしておくのもおすすめです。
そうすることで、犬が誤飲をしてしまった時に迅速に行動に移すことができます。

犬が食べたら危険な食べ物を把握しておこう

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人間が食べても問題のない食べ物でも、犬が食べると命にかかわる可能性がある食べ物もあります。
もしも犬にとって危険な食べ物を食べた場合は、嘔吐や下痢などの中毒症状がみられるでしょう。
大切なのは、いち早く犬の誤飲に気付くことです。
犬の誤飲に気付いてすぐに動物病院へ連れて行くことができれば、重症化するリスクは減らすことができるでしょう。
しかし、当然ながら犬に危険な食べ物を与えないためにも、日頃からドッグフードや犬用おやつ以外は与えずに、人間の食べ物は犬の手の届かない場所へしまっておくことが大切です。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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