犬が人の口をなめるのはなぜ?意味や注意点を解説

犬が人の口や顔をなめるのは、犬を飼っている人であれば一度はされる経験でしょう。
なぜ、犬は人の口や顔をなめるのでしょうか?
この記事では、犬が人の口や顔をなめる意味や注意点、対処方法について解説します。 2024年05月14日作成

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犬が人の口や顔をなめる意味

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まずは本題である、犬が人の口や顔をなめる意味をご説明します。
犬の行動のすべてには意味がありますが、人の口や顔をなめる行動にもさまざまな意味があるのです。

愛情表現

犬は、家族や飼い主に対して愛情を示すために、人の口や顔をなめることがあります。
また、従順な犬であれば飼い主に敬意を示していることも考えられます。
犬の祖先といわれるオオカミは、群れで暮らしていました。
群れの中には細かく順位付けがされており、順位が下のオオカミはリーダーや自分よりも順位が上のオオカミの口元をなめることで敬意を示していたといわれています。
そのため、犬によっては飼い主のことをリーダーと認めているため、口や顔をなめているのだと考えられます。

挨拶

先述したように、犬の祖先であるオオカミは群れで生活をしていました。
相手をなめることは自分が群れの一員であることを示すことにも繋がるため、犬が人の口や顔をなめるのは、挨拶のような意味が込められています。

ほのかな味がするから

人の顔には、汗などによりほのかな塩分が感じることがあります。
犬は、人の口や顔をなめることでほのかな味を確かめようとしているのかもしれません。

不安を解消しようとしている

犬は嗅覚に優れているため、人が緊張している時のわずかな汗のにおいなどを嗅ぎ取ることができます。
もしも緊張感のある場で犬が人の口や顔をなめてきたのであれば、飼い主の緊張を和らげようとしているのかもしれません。

食事やおやつをねだっている

子犬は、お腹が空いた時に母犬の口元をなめて食事をねだります。
この頃の名残からか、犬が人の口や顔をなめてくるのは、食事やおやつをねだっていることが考えられます。
飼い主の中でも特定の人だけなめる場合は、その人が普段の食事や身の回りのお世話をしてくれていることを学習しており、食事をねだっているのでしょう。

犬が人の口や顔をなめる時の注意点

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犬が人の口や顔をなめるのは、飼い主としては愛らしい行動かもしれません。
しかし、いくつかの注意点があることも知っておきましょう。

感染症のリスク

犬に口や顔をなめられることで、感染症を発症してしまうリスクがあります。
特に口は直接病原菌やウイルスが体内に入る可能性があるため、犬に口をなめられることは直接防いだほうが良いでしょう。
愛犬のことはとても可愛いと感じているでしょうが、犬はグルーミングをする際に自分のお尻などもなめますし、衛生的であるとは言えません。

ちなみに、犬になめられることで感染するのは、「動物由来感染症」という犬から人へ感染するものから、「人畜共通感染症(ズーノーシス)」という犬と人どちらからも感染する可能性があるものまでさまざまです。

具体的にはどんな感染症がある?

犬に口や顔をなめられることでリスクのある感染法は、レプトスピラ症やパスツレラ症です。
人にレプトスピラ症が感染した場合は、発熱や頭痛などの初期症状のほか、重症化すると肝障害などが現れることもあります。
また、人にパスツレラ症が感染することで、咳や痒み、重症化すると肺炎や敗血症を発症することもあるため、注意が必要です。

感染した人がほかの犬や人に移すリスク

ひとりの人が犬に口や顔をなめられることで感染症を発症するだけなら良いですが、感染した人がほかの犬や人に感染症を移してしまうリスクもあります。
また、飼い主に止められないことで人の口や顔をなめることが大好きな犬は、来客などにも見境なくなめてしまうことで、さらに感染症が拡がってしまうかもしれません。

犬が人の口や顔をなめたがる時の対処方法

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犬が口や顔をなめたがる時は、どのように対処すれば良いのでしょうか?
正しい対処をして、犬との信頼関係をさらに深いものにしましょう。

無視をする

犬が口や顔をなめようとしてきたら、無視をしてその場から立ち去りましょう。
人のことが好きな犬にとって何よりも辛いのは、叱られることよりも無視をされることです。
無視をされることによって、「人の顔をなめようとすることは悪いことなんだ」と学習して、徐々に口や顔をなめようとはしなくなるはずです。

ほかのことで気を逸らす

犬が人の口や顔をなめたがる場合、代わりに撫でたり遊んだりしてあげて、気を逸らしましょう。
犬は「人をなめたい」という欲求から、「人に構ってもらえた」という満足感に代わっていくはずです。

なめないようにしつけをする

根本的なことを直したいのであれば、しつけをすることが一番です。
犬が人の口や顔をなめようとしてきたら、大きな声で「いけない!」や「ノー!」などと言って犬を静止します。
犬がなめようとしなくなったらしっかりと褒めてあげて、ご褒美を与えましょう。
また、犬が人の口や顔をなめようとしてきたら、「おすわり」などほかのしつけを教えて気を逸らすのもおすすめです。

犬のストレスを取り除く

犬によっては、人に対して「食事がほしい、遊んでほしい」などの欲求が先行してしまい、口や顔をなめようとすることもあります。
そこで人に叱られたり無視をされたりすると大きなストレスとなる可能性もあるため、日頃から犬のストレスケアに努めることも大切です。
犬から要求してくる前にきちんと時間になったら食事や散歩をする、こまめにいっしょに遊んだりブラッシングをしたりするなど、日頃から犬の気持ちが満たされていれば、わざわざ人の口や顔をなめて何かを要求しようとはしなくなります。

犬が人の口や顔をなめるのは止めさせたほうが良い

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犬が人の口や顔をなめるのは、愛情表現や挨拶などさまざまな意味があります。
飼い主からすれば犬からキスをされているようで嬉しいかもしれませんが、衛生的な問題があるため止めさせたほうが良いでしょう。
感染症は犬から人だけでなく、人から犬へ移してしまうリスクもあります。
また、犬がいろいろな人の口や顔をなめることで感染症がどんどん拡がってしまう可能性もあるでしょう。
そのため、犬が口や顔をなめようとしてくる場合は、無視をしたりしつけをしたりして止めさせるようにすることをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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