猫が二足立ちするのにはしっかりとした理由があります。猫が立ちあがる理由を知り、あなたの愛猫が何を求めているのか理解するきっかけにしましょう!
猫が二足で立つ5つの理由
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猫が二足立ちする理由を5つご紹介します。
①視野を広げようとしている
普段の四足歩行では確認できない高い位置から周りを見渡すために二足立ちするようです。
気になる気配や音がする場合に周りをチェックしようとする際の行動なので、特に心配する必要はありません。好きなだけやらせてあげましょう。
②外敵を威嚇している
猫などの動物は外敵を威嚇する際、体を大きくみせようとします。実際に猫は外敵に遭遇すると、「シャー」という声をあげながら毛を逆立てますよね?これも自身の体を大きくみせようとする習性からくるものです。
また、二足立ちは四足時より体を大きくみせられるだけでなく、攻撃や逃走など、つぎの行動に移りやすい姿勢だともいわれています。
〈補足〉
猫が二足立ちで威嚇しているときは攻撃性が高まっている状態です。ケンカを仲裁しようとすると攻撃される恐れもあるため、猫同士のケンカが行われていたら慎重に対応しましょう。
③びっくりしている
びっくりした拍子に二足立ちする猫もいます。
猫にきゅうりをみせる動画が少し前に話題となっていました。該当の動画では背後に出現したきゅうりに驚き、猫が二足立ちする場面がよくみられましたよね?
人間も急に驚かされるとびっくりして腰が抜けることがありますが、きっと猫も同じような状態なのでしょう。
〈補足〉
猫ときゅうりの動画のように、故意に猫を驚かせる行為はよくありません。パニックになって家具などにぶつかるとケガを負う恐れもありますし、飼い主に対して不信感を抱くかもしれません。愛猫のかわいい姿をみたいのは理解できますが、猫が嫌がることはしないでください。
④排せつ時に力んでいる
トイレでの排せつ時にも力んだ拍子に二足立ちすることがあります。
「全部すっきり出してしまいたい」という気持ちからくるものですから、特に心配する必要はありません。
しかし、頻繁に力んでいるにもかかわらず便通が悪いようであれば、便秘の可能性があります。
少し様子をみても改善がないようなら、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
⑤飼い主におねだりしている
飼い主がエサやおやつを手に持っているときに猫が二足立ちすることは多いです。
これは「はやくおやつ頂戴よ」「お腹空いたよ」という気持ちからおねだりしていると考えられます。
エサやおやつ以外にも、遊んでほしいときに二足立ちで飼い主に要求してくる猫もいますので、場面ごとに愛猫が何を伝えたがっているのか考えてあげましょう。
二足立ちは体に負担がかかる?止めさせたほうがいいの?
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猫が自然に二足立ちしているようであれば、特に止めさせる必要はありません。二足立ちできているのは足腰が丈夫であることのあらわれですから、飼い主が無理やりやらせているのでなければ放置して問題ないでしょう。
しかし、猫はもともと四足で歩行する動物です。そのため、長時間または頻繁な二足立ちは、関節や腰回りに負担をかけます。
無理な二足立ちの強要はケガにつながる恐れがあるため、愛猫が嫌がってなくてもやらないようにしましょう。
猫が二足立ちしなくなる原因は?
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これまで二足立ちしていた猫でも、突然やらなくなるケースがあります。その際の原因として考えられるものを3つご紹介します。
老化による筋力の低下
老化による筋力の低下が原因で二足立ちしなくなる場合があります。
個体による違いはあるものの、猫は7歳から老化が進むといわれています。そのため、これまで当たり前のようにできていた高所移動などが少しずつできなくなります。
筋力の極端な低下を抑えるためにも、若い時期から運動させる習慣をつけさせることが大切です。また、高所移動がしやすいよう、登ってもいいところには階段を設置してあげるなど、愛猫が快適に生活できる環境を整えてあげましょう。
病気やケガ
病気やケガが原因で二足立ちしなくなるケースもあります。
若い猫が急に二足立ちしなくなった場合は、関節炎やヘルニア、骨折などのケガを負っていないか確認しましょう。
二足立ちができないだけでなく、足を引きづっている、歩きづらそうにしているなどの行動がみられたら、すみやかに獣医師による診察を受けましょう。
病気やケガは早期発見・治療がとても大切です。足腰に問題を抱えてしまうと、これから愛猫が生活していくうえで大きなハンデになってしまいます。少しでもおかしいと感じたらすぐに適切な対応をしてください。
肥満による体重の増加
肥満による体重増加が原因で二足立ちできなくなる猫もいます。
肥満の主な原因は食生活と運動不足です。
※薬の副作用で体重が増加するケースもあります。そのような場合は、担当の獣医師に減量法を相談するとよいでしょう。
あなたの愛猫が肥満気味ということであれば、以下の項目を確認してください。
・フードの量は適切か
・人間の食べ物を頻繁にあたえていないか
・おやつをあげすぎていないか
・運動できる環境が整っているか
人間の食べ物は塩分や糖分が多く含まれているため、猫が口にするには高カロリーなものばかりです。野菜や果物などであれば適量あたえても問題ありませんが、人間用のお菓子はあたえないように注意しましょう。
また、猫は上下運動が好きな動物です。キャットタワーの上り下りも運動の一環になりますので、可能であれば設置してあげましょう。
二足立ちする姿から愛猫の気持ちが読み取れる
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今回は猫が二足立ちする理由について解説しました。
猫は外敵への威嚇や周りの状況を把握するため以外にも、「嬉しい」「構ってほしい」「何かしてほしい」などの気持ちをあらわす手段として二足立ちを活用します。愛猫があなたに二足立ちで迫ってくるようであれば、それはきっと何か伝えようとしていると考えてよいでしょう。
また、猫が自然に二足立ちしているようであれば特に止めさせる必要はありません。しかし、これまで二足立ちしていたのにもかかわらず急にしなくなった場合は、病気やケガが原因となっている可能性も排除できません。気になる点があれば、すみやかに動物病院で診察を受けましょう。
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。