出会えたらラッキー?日本ではあまり見られない珍しい犬種4選

昔に比べペットショップでも多くの犬種が見られるようになった現在。しかし、そんな中でも日本ではあまり出会えないレアな犬種がまだまだたくさんいます。そこで今回は、「日本ではあまり見られないレアな犬種」について解説します。 2022年08月06日作成

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日本ではあまり見られないレアな犬種とはどのような犬でしょうか?あなたの愛犬が含まれていないかぜひチェックしてみてください!

日本で飼われている代表的な犬種

出典:https://www.shutterstock.com

一般社団法人ジャパンケネルクラブが統計を出している「犬種別犬籍登録頭数」によると、日本で多く飼育されている犬種は以下の通りです。

≪ 犬籍登録頭数が多い犬種 Top10 ≫

1:プードル(85,347)
2:チワワ(51,837)
3:ダックスフンド(28,477)
4:ポメラニアン(19,832)
5:フレンチ・ブルドッグ (12,942)
6:ミニチュア・シュナウザー(11,930)
7:柴(9,958)
8:ヨークシャー・テリア(9,690)
9:マルチーズ(8,886)
10:シー・ズー(8,755)

では、今回のテーマである“珍しい犬種”に該当するものはどれくらいいるのでしょうか?
犬籍登録頭数が少ない犬種は以下の通りです。

≪ 犬籍登録頭数が少ない犬種 ≫

126:チベタン・テリア(1)
126:ブルマスティフ(1)
126:アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(1)
126:アザワク(1)
126:コモンドール(1)
126:ピレニアン・マスティフ(1)
126:ピレニアン・シープドッグ(1)
126:ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラ(1)

どの犬種も日本ではあまり聞きなれないものばかりですよね。

今回はこのなかから、アザワク、チベタン・テリア、ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラ、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの4犬種について、その歴史や性格などを解説します。

珍しい犬種① アザワク

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【基本データ】
原産国:マリ
体重:17~25kg
毛色:フォーン(四肢にホワイトの班がある)
大きさ:大型犬

【歴史・特徴】
アザワクはマリ共和国を原産とする大型犬です。

アザワクのはじまりについては諸説あり、サハラ砂漠に住む原住民トゥアレグ族が生み出したとする説が有力です。

また、その祖先はサハラ砂漠に存在する壁画に描かれたアフリカン・サイトバウンドだともいわれています。

トゥアレグ族とアザワクの関係は飼い主と家畜というものでなく、食事や寝るときなども時間をともにする家族のような存在として扱われていました。

アザワクは主にガゼルやダチョウなどの獲物を狩猟する目的で飼育されていましたが、ライオンやハイエナなどの外敵を撃退する役割も果たしていました。

警戒心が強くプライドの高い性格をしており、飼い主以外の人間にはよそよそしい態度を取ります。

時速約65kmで走ることができるともいわれ、その細身な体からは想像できないほどの運動能力を兼ね備えています。

必要となる運動量などから、狭いスペースでの飼育には適さない犬種です。そのことから、少し飼育難易度が高い犬種だといえます。

珍しい犬種② チベタン・テリア

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【基本データ】
原産国:中国(チベット)
体重:8~14kg
毛色:ホワイト、ブラック、ゴールデン、グレー、トライカラー、クリーム など
大きさ:小型~中型犬

【歴史・特徴】
チベタン・テリアはチベットを原産とする犬種です。

イギリスのテリア種にその姿が似ていたことからチベタン・テリアと呼ばれるようになりましたが、厳密にはテリア種ではありません。

その歴史は古く、チベットの首都ラサにある寺院で守護犬として長きに渡り代々飼育されてきました。

そのためか、「チベタン・テリアを手放すと不幸がおとずれる」という言い伝えが広まるようになり、その影響から人々はチベタン・テリアを売却したがらなかったそうです。

猟犬としてだけでなく、その長い毛を利用して衣服を作成するなど、当時のチベットでは多くの役割を果たしていました。

明るくおおらかな性格である一方、初対面の相手には人見知りする傾向にあります。

活発で行動的な犬種のため適度な運動スペースの確保が必要です。また、長毛種であることから、毛玉予防を兼ねた丁寧なブラッシングが毎日欠かせません。

毎日のこまめな手入れが苦でなければ飼いやすい犬種のひとつだといえます。

珍しい犬種③ ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラ

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【基本データ】
原産国:ハンガリー
体重:18~29 kg
毛色:ラセット・ゴールド、ダーク・サンディ・ゴールド など
大きさ:大型犬

【歴史・特徴】
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラはハンガリーを原産とする大型犬です。

祖先はマジャール族という遊牧民族が飼育していた犬とされ、マジャール族がハンガリーに移住した際に定着したといわれています。

14世紀の絵画や文書にはすでに登場していたことから、犬種としての歴史はとても古いです。

狩猟犬としての能力も高く、獲物を察知・追跡・回収する一連の動作に秀でています。

友好的で穏やかな性格であり、飼い主とのアイコンタクトなどを通じたコミュニケーションが大好きです。

短毛種のため手入れにかかる時間は少ないですが、日々の運動量を満たすうえで広いスペースの確保が必要となります。

飼育スペースの確保さえできれば、よき家族となってくれる犬種のひとつです。

珍しい犬種④ アメリカン・スタッフォードシャー・テリア

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【基本データ】
原産国:アメリカ
体重:18~24 kg
毛色:ブラック、ブリンドル、ブルー、ブラック&ホワイト、タン&ホワイト など
大きさ:中型犬

【歴史・特徴】
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはアメリカを原産とする中型犬です。

19世紀後半、イギリスからアメリカにわたったスタッフォードシャー・ブル・テリアを改良したのが犬種のはじまりとされています。

より強い闘犬を作出することを目的に、ブル・テリア、オールド・イングリッシュ、マスティフなど、数多くの犬種との混血がなされました。

その後、闘犬が禁止されるにともない、攻撃的な性格を取り除く努力がはじまり、現在ではペットとしての飼育にも適した犬種となりました。

飼い主への信頼が強く愛情深い性格をしています。一方、防衛本能から攻撃性を強くあらわす場面もみられます。

がっしりとした体型で力が強いため、事前のトレーニングによるしっかりとしたしつけが必要な犬種です。

日本では珍しい犬種が世界にはたくさんいる

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世界には日本であまり見ることのできない犬種がまだまだたくさんいます。

珍しい姿だけでなくその犬種の歴史や特徴を知ることで、より深く犬を理解することができるはずです。

ペットショップなどで珍しい犬種を見かけた際は、ぜひじっくり観察してみてくださいね!

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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