犬がお腹を見せるのはなぜ?犬の気持ちや対処法を解説

犬がごろりとお腹をみせてきたことはありませんか?犬はどうしてお腹をみせるような仕草をするのでしょうか。ここでは、犬がお腹をみせる理由や気持ち、対処法などを解説します。 2022年04月29日作成

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犬の気持ちを知るためのポイント

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犬は言葉を話すことができません。犬の気持ちは、犬をよく観察することで知ることができます。
ここでは、犬の気持ちを知るためのポイントについてご紹介します。

犬の動き

犬は自分の気持ちを行動で示します。
警戒している時は体をすぐに動かすことができるように姿勢を低くし周囲を警戒します。リラックスしている状態だと、体を横に倒したり、お腹を上に向けてゴロゴロと寝転びます。
飼い主は犬の動きを見ることで、犬との信頼関係は築けているのか、徐々に距離が縮まってきているのかなどを知ることができます。

顔の動きや表情

犬の気持ちは顔の動きで知ることができます。顔の中でも耳、表情などから読み取ることが可能です。
耳は警戒している状態ではピンと立てて物音をしっかりと聞くことができるようにピクピクと動かします。恐怖を感じていればピンと立てながらも後ろに倒した状態になります。

また、犬は表情でも感情を表現することがあります。リラックスや緊張など、表情から気持ちを汲み取ってあげましょう。中には怒りや緊張などが全く表情にでないこともあるため、その場合は行動や尻尾の動きなどと合わせて判断することが望ましいです。

尻尾の動き

尻尾は犬の感情を知るためには大事なポイントとなります。
尻尾をブンブンと振っていれば喜んでいることが多く、ゆらゆらと大きくゆっくりと振っている時は警戒していることが多いです。他にも、尻尾を丸めて内股の間に挟んでいる場合は恐怖を感じており、尻尾が下に垂れ下がっている時にはあまり元気がない状態となります。

犬がお腹をみせている時の気持ち

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犬がお腹をみせている時には、リラックスして休んでいるんだなと感じることも多いでしょう。しかし、犬がお腹をみせる行動には他の意味もある場合があります。
ここでは、犬がお腹をみせた時の気持ちについてご紹介します。

構ってほしい・甘えたい

犬は構ってほしかったり、甘えたいという気持ちからお腹をみせてくることがあります。犬は飼い主にアピールしながらお腹をみせてくるため、足元であったり、体の近くなどでごろりと寝転びます。視線はじっと飼い主を見上げるようなことが多く、なでてほしいと訴えてきます。
犬が頻繁に構ってほしいというアピールをする場合、犬がもっと飼い主と遊びたいと考えていることがあります。散歩時間は短くないか、犬と接する時間はきちんと取れているかなどを振り返り考えてみることがおすすめです。

リラックスしている

お腹をみせてくる時は、リラックスしきっている状態です。犬のベッドやケージの中など、自分のテリトリー内でお腹をみせていることが多いです。リラックスして体を休めている場合は、構うことはせずにゆっくりと休ませてあげることがおすすめです。

服従・相手を落ち着かせたい

犬は服従や相手を落ち着かせたい時にもお腹をみせてくることがあります。急所であるお腹を見せることは、相手に対して服従していることや降参しているというアピールにもなります。喧嘩をしていた犬が寝転がってお腹を見せている時には「自分の負け」という意思表示にもなります。

さらに、犬が何かいたずらをし叱っている時にお腹をみせてくる時には、相手に対して「落ち着いて」というアピールとなります。怒っている相手を少しでも落ち着かせるために行動を起こします。

犬がお腹をみせている時の対処法とは?

犬がお腹をみせるのは、信頼関係が築けていることや、相手に対して服従していることからみられる行動です。ただ、お腹をみせた状態になっているからといって毎回構ってほしいわけではありません。
ここでは、犬がお腹をみせている時の対処法についてご紹介します。

優しくなでてあげる

犬にとってお腹は急所です。そんな場所を飼い主にさらけ出すのは、飼い主を信頼しているからでしょう。構ってほしい場合はゆっくりと毛並みに沿って優しくなでてあげることがおすすめです。優しくなでてあげることにそのまま寝てしまうこともあります。

ワシャワシャと毛並みに逆らいなでてしまうと、犬が興奮し、テンションが上がってしまいます。犬を落ち着かせたい時には、優しく毛並みに沿ってなでてあげましょう。

寝ているのであればそっとしておく

犬の睡眠時間は人より長いです。睡眠は体力や免疫力を回復するための大切な時間です。犬がリラックスしている時に邪魔をしてしまうと、犬との信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。
犬が寝ているのであれば、ぐっすり眠ることができるように、テレビや音楽などの音量を下げて、しっかり眠れるような環境を整えてあげることがおすすめです。

叱っている時は少し落ち着く

叱っている時にお腹をみせてきた時には、叱った行動が行き過ぎていなかったか考え直しましょう。犬がいたずらをした時に叱ることは大切ですが、犬は時間が経ったことで叱られても、内容を理解することができません。犬がいたずらをした時は現行犯でのみ叱り、それ以外の時は無視をして片付けることが望ましいです。

犬の気持ちを読み取ろう

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ここでは、犬がお腹をみせる理由や気持ち、対処法などを解説しました。犬は気持ちを言葉で伝えることはできません。そのため、行動や顔、尻尾の動きで気持ちを伝えてきます。

お腹をみせる行動は飼い主を信頼している証拠です。飼い主に対して服従し「敵意はありませんよ」というアピールでもあります。迎え入れたばかりの頃はなかなかお腹をみせて寝ることはなくても、時間が経つにつれて、リラックスして過ごすことができるようになっていきます。犬の気持ちを知り、犬の気持ちに寄り添ってあげましょう。

著者情報

こばやし

犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。

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