ハムスターがストレスに弱いとされる理由
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ハムスターは、その小ささも魅力の1つですね。しかし、小さいがゆえに野生では常に補食のリスクと隣り合わせの生活を送っています。野生のハムスターが感じる大きなストレスは、やはり身の危険を感じた時でしょう。人間とともに生活しているハムスターは、状況が違うからそのストレスも少ないのでは?と思われるかもしれませんが、環境や飼い主の関わり方によってはストレスを感じ方はさまざまです。
ハムスターの寿命は約2年程度です。その間の心拍数は約15億回であり、心拍数がいつもより早くなればそのぶん寿命も短くなります。ストレスは、心拍数の上昇に大きく関わるだけでなく、心臓病や呼吸器の病気を引き起こすリスクを高め、ハムスターの寿命を減らす大きな原因となるのです。
また、人間と同様にハムスターもストレスによって免疫力が低下します。その結果、風邪などの病気にかかりやすくなり、これが寿命を早めてしまう原因にもつながります。
ハムスターがストレスを感じたときのサイン
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以下のような行動は、ハムスターがストレスを感じたときに見せる行動と言われています。何気なく行っていそうな行動の裏には、もしかするとストレスが隠れているのかもしれません。
・砂浴びをする
・顔、体の掃除をする
・逃げる、隠れる
・ほお袋に仕舞っておいたエサを出す
・噛む
・鳴く
・フリーズする
・体を低くする
・尿やフンをもらす
・ケージの天井の金網で雲梯をする
・下痢などが見られる
その他に、特に注意が必要なのが寒さによるストレスです。この場合、活動性が低下し散歩や回し車での運動が減ります。
ハムスターがストレスに感じる原因
どのようなことがハムスターにストレスを与えてしまうのか、注意点も含めて見てみましょう。
居心地が悪い環境である
ハムスターは、環境の影響をとても敏感に感じ、適した環境でなければそれがストレスになります。
環境面で気を付けるポイントは、温度・明るさ・音・住居・においの5つです。
夏や冬はハムスターにとって過酷な時期となります。飼育に適している室温は20度~26度ですので、暑さ対策・寒さ対策を徹底しましょう。
室内で飼われているハムスターは、飼い主の生活リズムの影響を強く受けます。もし、不規則な生活を送っている場合、深夜になっても電気がつき明るい環境が続きますが、これはハムスターの体内時計を狂わす原因につながります。
ハムスターは、聞こえてくる音を聞き分けて安全性を確かめます。突然大きな音が鳴るなど、驚かせてしまわないように注意しましょう。
ケージの中には、ハムスターがほっとできるスペースも必要です。家や巣材を用意して、いつでも快適な環境がつくれるよう配慮することも大事です。特に、冬の巣材不足には気を付けましょう。
また、ハムスターの嗅覚は想像以上に発達しています。香料などの刺激が強すぎたりすると、ストレスにつながる場合もあります。人間にとっての良い香りも、ハムスターにとっては強すぎる可能性があります。
空腹である
食べ物や飲み物が十分に用意されておらず、空腹になると当然ストレスになります。エサの入っている容器や給水ボトルはこまめにチェックをして、不足しないように準備してあげましょう。
飼い主との関わり
過度なスキンシップは、ストレスにつながる可能性があります。特に、まだ慣れていないような十分な関係性が築けていない時期は、触られることで怖いと感じさせてしまうかもしれません。
他のハムスターやペットがいて落ち着かない
ハムスターは縄張りを大事にする動物です。複数のハムスターを同じケージで飼うときは、力関係によってストレスを感じている子がいないか注意してあげましょう。猫や犬など、他の動物の存在がストレスになることも珍しくありません。
ハムスターにストレスを与えないために
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とっても敏感なハムスターに、できるだけストレスを与えずに過ごさせてあげるには、どうすれば良いのかもチェックしていきましょう。
飼育環境を整える
まずは、室温やケージ内の温度がハムスターにとって心地よい温度になるように調節しましょう。夏は冷却剤や陶器製のハウス、冬にはヒーターなどを使うのがおすすめです。また、エサや水の量に注意し、不足しないような環境を心がけましょう。床材はたくさん準備しておき、足りなくならないように補充してあげることも大事です。
飼い主さんの関わり方や生活に気を配る
規則正しい生活を送りハムスターの体内時計が狂わないようにすることや、大きな音をできる限り立てないこと、香りの強いものを使用しないこと、触りすぎないことなど、飼い主さんの関わり方で意識できるポイントもたくさんあります。
ストレス発散できるモノを取り入れる
まわし車やおもちゃなど、運動をしたりかじったりしてストレスをこまめに発散できるようにしてあげましょう。おもちゃは好みに左右されるため、分からないうちは反応を見ながら取り入れることをおすすめします。
ハムスターのストレス解消グッズ4選
果実って小枝
かじってストレス発散できる商品です。りんごの木の枝が使われており、小動物がかじりやすいサイズにカットしてあります。ストレス発散だけでなく、かじることで歯の伸びすぎを予防できる効果もあり、ハムスターグッズの1つには取り入れたいアイテムです。
ハムちゃんの2階でごはん
隠れ家や食事場所になるお部屋ですが、天然木が使用されていて金属が用いられていないため、かじって遊ぶこともできます。2階部分で食事をすることで、床材が食器に入る心配も少なくなります。
ハムスターの走ってスッキリ
ハムスター用のまわし車です。隙間がないため足を踏み外してケガをする心配がなく、また使用時の音も静かになるよう作られているため、夜間に活動的になるハムスターが一生懸命使っても飼い主さんの眠りを妨げにくい点がポイントです。
ハムスターおもちゃセット
かじり木やボールなど、ハムスターが喜ぶおもちゃが7点セットになっています。どんなおもちゃを好むのか分からないという飼い主さんにおすすめです。材料の品質は高く丈夫で長持ち、かじって遊ぶものについては安全性にも配慮されています。
ハムスターのストレスから守ってあげよう
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ハムスターは私たちの想像以上にストレスを感じやすいのかもしれないと、多くの方が感じたのではないでしょうか。ストレスは健康面に大きく影響し、寿命を削ることにもなりかねない、決して軽視できない問題です。すべてのストレスを取り除くことはできないかもしれませんが、できる限りハムスターにとって心地よい環境を整えてあげましょう。
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著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。