犬の認知症の症状について
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近年ではペットの医療も進歩し、犬の寿命も昔に比べて長くなりました。寿命が長くなったことが喜ばしいことですが、高齢化による認知症を発症する犬も増えてきました。
ここでは、犬の認知症とはどんな症状が見られるのかご紹介します。
起きている時に吠える
犬は認知症になると、昼夜問わずに起きている時に吠えるようになります。このような場合は飼い主が声をかけても止まらなくなることもあります。昼夜が逆転してしまうこともあり、日中は寝ていて夜中に起きるため、飼い主の生活リズムにも支障をきたすことがあるでしょう。
夜中に吠え続けてしまうと近隣との騒音トラブルにつながることが考えられます。さらに、飼い主も介護に疲れてしまう可能性もあります。
歩き回る
部屋の中を意味もなく歩き回ることがあります。同じ場所をぐるぐると歩き続け、頭を壁などにぶつけても気にせず止まりません。
起きている時間帯は吠えるか、もしくは家の中を歩き回ってしまう状態が続きます。
何事にも反応しなくなる
犬は認知症になると、何事にも反応しなくなることがあります。さらに自分の名前や飼い主の顔も忘れていることがあります。名前を呼んでも反応が薄かったり、反応すらしてくれなくなる場合もあるようです。
他にも、ごはんにも反応しなくなり、食欲も落ちていく傾向もあります。
今まで当たり前のようにできていたことも、年を重ねるにつれだんだんとできなくなっていきます。そのため、排泄をトイレ以外の場所でしてしまったり、お座りや待てなどの基本的なトレーニングもできなくなります。
犬の認知症の原因とは?
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犬の認知症は発症する犬もいれば、特に発症せずに最後まで元気に生活する犬もいます。では、何が原因で認知症を発症するのでしょうか。
ここでは、犬の認知症について考えられる原因についてご紹介します。
加齢
犬の認知症の根本的な原因ははっきりとはわかっていません。しかし、加齢が大きな原因の1つではないかと考えられています。犬がシニアと呼ばれる年齢は犬種や体の大きさによりさまざまですが、だいたいの犬は7歳を超えると段々と身体機能に衰えが現れてきます。
体力や免疫力が年々低下していき、今までできていたことも徐々にできなくなっていきます。
ストレス
ストレスも認知症の原因の1つではないかと考えられています。ストレスは運動不足や生活環境など、さまざまなことにより蓄積されていきます。ストレスが溜まると、攻撃してきたり物を破壊するなどの問題行動や、免疫力の低下などが引き起こされます。
免疫力が低下することによりさまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。できるだけ運動不足にならないように外に連れ出し、しっかりと休むことができる生活環境を整えてあげましょう。
どの犬種にも発症するリスクはある
認知症は、基本的にどの犬種にも発症するリスクがある病気です。
中には「日本原産の犬種に多く見られる」というような研究結果もあるようです。しかし、日本犬だからといって必ず発症するわけではなく、認知症はあくまでもどの犬種にも共通して発症のリスクはあります。
犬の体調や行動で普段と違たったり、何かおかしいと感じた時にすぐにかかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。病気を早期発見することが、問題解決への第一歩なのです。
ボケ防止おすすめのグッズをご紹介
愛犬にはできるだけ長く健康で元気でいてほしいですよね。
ここからは、犬のボケ防止に効果が期待できるおすすめグッズをご紹介します。
スナックコンテナ フードボウル
スライドの下におやつを入れ、探してもらう知育玩具です。おやつがどうやったら取れるか、頭を使いながら遊べるため、ボケ防止にも役立ちます。噛んでも壊れにくく破片も出にくいので、犬が遊んでいる最中の怪我のリスクも抑えられています。
形は足型、円形、星型があり、それぞれの難易度も異なります。カラーもピンク、ブルー、グリーンの中から好きな物を選ぶことができるので、愛犬に合ったものを選んであげましょう。
早食い防止フードボウル ポップ
早食い防止のフードボウルです。器の中がデコボコになっているため、通常の食器で食べるより時間があえてかかるような工夫がされています。ごはんがどこにあるかなど考えながら食事をするため、ボケ防止効果が期待されています。
食器の素材は頑丈なABS樹脂でできているので、熱湯消毒にも対応しています。洗いやすくしっかり消毒することが可能です。
Dog' SUDOKU スライドパズル
スライドパネルの下におやつやフードを隠し、鼻や脚を使って探させる知育玩具です。高齢になり散歩が出来なくても、嗅覚や頭を使うことによりカロリー消費につながり、ストレスも発散が期待されます。
難易度も4段階から選ぶことができ、愛犬の状態に合った遊び方をさせてあげることが可能です。
おやつボール
転がすことによりおやつが出てくるおやつボールです。お留守番や早食い防止だけでなく、どこからおやつが出てくるのか考えることによりボケ防止にも役立ちます。出てくるおやつの量を調節できるので、体調や体重に合わせて変えることも可能です。本体は分解して洗うことができるので、いつでも清潔にすることができます。
犬との時間を大切にして過ごしましょう
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この記事では、犬の認知症の症状や原因、ボケ防止のグッズをご紹介しました。
犬の認知症は、夜泣きや徘徊だけでなく飼い主のことも自分の名前もわからなくなるような病気です。これは加齢やストレスなどにより引き起こされるもので、どんな犬にも発症するリスクはあります。そのため、完全に防ぐことは難しく、ボケ防止のおもちゃを日常的に与えていても発症することも十分にあり得ます。
犬の介護は体力と根気が必要になり、とても大変です。
しかし、犬と過ごす毎日はかけがえのないものです。愛犬の健やかな日々に寄り添うことは、飼い主の大事な役目です。1日1日を大切に過ごすことを忘れないようにしましょう。
しろくじら (参照日:2021-10-8)
https://item.rakuten.co.jp/shirokuzira/siro00678/
https://item.rakuten.co.jp/shirokuzira/siro00534/
https://item.rakuten.co.jp/shirokuzira/siro00676/
Pet Select by Nihonikuji (参照日:2021-10-8)
https://item.rakuten.co.jp/petselect/6790022001/
著者情報
こばやし
犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。