犬がトイレを覗きにくるのはなぜ?犬が飼い主についてくる理由

飼い主がトイレやお風呂に行くと、犬が覗きにくることがあります。
飼い主としては、そんな犬を愛らしく感じてしまうでしょう。
なぜ、犬は飼い主のトイレやお風呂を覗きにくるのでしょうか? 2021年08月22日作成

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犬がトイレやお風呂を覗きにくる理由

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まずは、犬がトイレやお風呂を覗きにくる理由についてご説明します。
犬の表情も見ながら、犬がなにを考えているのかを理解しましょう。

飼い主のことが好きだから

私たち人間も、好きな人がいると普段なにをしているのか気になるものです。
それと同様に、犬も飼い主が目の前からいなくなったら、「なにをしに行ったんだろう?」と考えているのかもしれません。
トイレやお風呂は飼い主の姿が見えにくいため、犬は飼い主のそばにいたいという気持ちから、トイレやお風呂を覗きに行っているのでしょう。

好奇心

犬は好奇心旺盛な性格であることが多く、散歩中もキョロキョロとまわりを見て面白いものがないか探しています。
そのため、飼い主がトイレやお風呂に行ったときには、好奇心から覗きにきている可能性があるでしょう。
特にシャワーやトイレは聞き慣れない音がするため、犬は耳を澄ませながら楽しそうにしているのかもしれません。

分離不安

もしかしたら、犬がトイレやお風呂を覗きにくるのは、分離不安が原因かもしれません。
分離不安とは、簡単にいうと飼い主への過剰な依存のことです。
分離不安の犬は、飼い主が近くにいないととても不安になってしまいます。
さらに、飼い主が外出している最中にはストレスを感じて、問題行動をしてしまうこともあるでしょう。
犬が不安そうに覗きにくる場合は、分離不安を疑う必要があります。

犬の分離不安の原因

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犬が分離不安により飼い主のトイレやお風呂を覗きにきているのであれば、少し問題です。
なぜ、犬は分離不安になってしまうのでしょうか?

過去のトラウマ

犬は、過去のトラウマから分離不安になってしまうことがあります。
例えば、保健所や保護施設で過ごした経験がある、子犬の頃に長時間の留守番をしたことがあるというものです。
これらの経験をすることで、犬は人と離れることを不安に感じるようになり、結果的に分離不安に繋がってしまうケースがあります。

生活環境の変化

犬は生活環境が変わることでも、分離不安になることがあるでしょう。
引っ越しはもちろん、子どもが産まれたりほかの犬を迎え入れたりした際にも、犬は「自分のことを放っておかれるんじゃないか」と、不安になってしまいます。

飼い主による過剰なコミュニケーション

分離不安の原因の多くは、飼い主にあるといわれています。
特に、飼い主による犬への過剰なコミュニケーションが分離不安の原因と考えられるでしょう。
外出時や帰宅時に犬へ「行ってきます!寂しいかもしれないけど、しっかりお留守番しててね!」や、「ただいま!留守番できてえらかったね!」などと声をかけることで、犬は飼い主が出かけてしまうことを察してしまいます。
このような過剰なコミュニケーションを続けると、犬は飼い主がそばにいなければ不安を感じてしまうようになってしまう可能性があります。

分離不安を改善させる方法

分離不安の犬を放置しておくと、問題行動が多くなり飼い主自身もストレスになってしまいます。
また、犬は飼い主といない時間帯にストレスを感じることで、さまざまな病気を発症してしまう可能性もあるでしょう。
そのため、短い時間の留守番を練習するなどをして、飼い主が出かけてもいつか帰ってくると学習させることをおすすめします。
また、犬との過剰なコミュニケーションを避けて、お互いに接しない時間を作るのも大切です。
出かけるときにも、犬に声をかけずに出かけましょう。
そうすることにより、犬は飼い主の外出に気が付かずにストレスを抱えにくくなるはずです。

犬がトイレやお風呂を覗きにきたときの対処方法

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最後に、犬がトイレやお風呂を覗きにきたときの対処方法についてご紹介します。
わざわざ覗きにくる犬を可愛いと感じると思いますが、適切な対処をしてあげるように心がけましょう。

無視をする

犬がトイレやお風呂を覗きにきたとしても、反応をせずに無視をすることがおすすめです。
トイレやお風呂を覗きにきたときに反応してしまうと、犬は飼い主に構ってもらおうとしつこく覗きにくるようになってしまいます。
また、覗きにきたときに反応をすることで犬が分離不安になる可能性もあるでしょう。

用が済んでから構う

トイレやお風呂を犬が覗きにきたときに構いたいのであれば、用がひととおり済んでから構うようにしましょう。
トイレであれば手洗いをしてタオルで水気をとってから、お風呂の場合はタオルで身体を拭いてドライヤーで髪を乾かしてから構うとよさそうです。
そうすることで、犬は「わざわざ覗きに行ってもすぐに構ってもらえるわけではないんだ」と理解するでしょう。

犬の覗きは分離不安を疑う必要がある?

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犬がトイレやお風呂を覗きにくるのはさまざまな理由がありますが、特に気を付けなければならないのが分離不安です。
分離不安は犬が飼い主に対して依存をしてしまっている状態のため、飼い主が目の前にいないとストレスを感じてしまいます。
犬がストレスを感じると、無駄吠えや留守番中のイタズラなどの問題行動が現れることもあるでしょう。
そのため、犬がトイレやお風呂を覗きにきても反応してはいけません。
いちいち反応をしてしまうと、犬は飼い主の反応が見たくてしつこく覗きにきてしまうでしょう。
また、犬からの行動に対しての反応が分離不安の原因となってしまう可能性もあるため、犬がトイレやお風呂を覗きにきたときの対処には気を付ける必要があります。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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