犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギーがあっても食べられる「スペシフィックCOD-HY」

本日はアレルギーのあるワンちゃんの食事について、犬猫用の食事療法食に力を入れるDechra Veterinary Products 社のフランシス・パスツールさんと、犬と猫の皮膚の専門家で日本獣医生命科学大学の百田豊准教授にお話をお聞きしました。 2021年12月17日作成

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本日はアレルギーのあるワンちゃんの食事について、犬猫用の食事療法食に力を入れるDechra Vaterinary Products 社(以下:デクラ社)のフランシス・パスツールさんと、犬と猫の皮膚の専門家で日本獣医生命科学大学の百田豊准教授にお話をお聞きしました。百田先生は日本獣医生命科学大学付属動物病院の皮膚科もご担当されています。

療法食って何? 普通の食事とはどう違うの?

フランシスさん:
まず我が社の商品「スペシフィック」には、「一般食」と「療法食」の2つのラインがあります。

「一般食」とは健康な動物に与えることを目的として作られた食事のこと。ライフステージ(年齢)に合わせて作られた、バランスの取れた良質な食事で、犬や猫が健康に過ごせることを目指して作っています。

一方「療法食」とは、治療のサポートとして使える食事のこと。腎臓病などの病気によっては制限しなければならない栄養素があるので、栄養があることはもちろん、病気の悪化につながるものを除去した食事、もしくは病気のサポートになる栄養素が強化された食事のことです。

スペシフィックが他のペットフードと最も違うのは、一般食・療法食に関係なく、フィッシュオイルをたくさん使っていることです。

オメガ-3脂肪酸はアレルギー治療で重要な皮膚や被毛の健康維持だけでなく、健康な免疫や腎臓機能の維持、関節の健康維持など、さまざまな面で有益とされています。

さらに、スペシフィックには北欧産の新鮮な魚から抽出されたEPA、DHAなどのオメガ-3脂肪酸が特殊技術によって、品質を維持したまま高濃度に含まれています。

UCHINOCO編集部:
「療法食」とは栄養のある食事というだけでなく、それぞれの病気に合わせたフードとのこと。アレルギーのあるワンちゃんの場合はたんぱく質、肥満気味なワンちゃんにはカロリーなど、摂取させたいもの・摂取させたくないものが違うので、病気や症状に合わせてフードの種類も変えるんですね。

しかも、デクラ社製のペットフードはオイルフィッシュが豊富なだけでなく、良質なオメガ-3が多く含まれているとのこと。自分の食事はおろそかになっても、ワンちゃんの食事にはとことん気を付けたいと思っているので、食材にこだわるフードは好感が持てますね。

「スペシフィックCOD-HY」はアトピー性皮膚炎に良い?

フランシスさん:
アトピー性皮膚炎のある犬の食事には、スキンバリアが重要な要素となります。

スペシフィックCOD-HYは、健康な皮膚のために魚から抽出したエイコサペンタエン(EPA)だけでなく、通常はなかなか摂取することができないγ-リノレン酸(GLA)などのオメガ脂肪酸を強化することでアトピー性皮膚炎にも配慮したフードとなっています。

スキンバリアのために十分な量の脂肪酸を摂取できなければ、肌が乾燥しやすくなって、痒みが余計に出やすくなってしまうんです。
そして、オメガ-3脂肪酸は炎症作用を抑えるという研究データもあります。摂取し始めから3週間で関節炎に、6〜8週間ほどで皮膚の状態に変化が見られるという報告もされています。硬い皮膚が柔らかくなり、皮脂が適切に分泌されることで毛ヅヤが良くなるという事例もあります。
また、アミノ酸の効果が肌に現れることで、皮膚のバリア機能の強化が期待できます。その結果として、アレルギー症状の緩和につながると考えられています。

UCHINOCO編集部:
犬のアトピー性皮膚炎に注目したフードって少ないですよね。そういう意味では、現在、皮膚トラブルでお困りの方は先生に相談して試してみる価値がありますね。

「スペシフィックCOD-HY」は食物アレルギーのある犬でも食べられる?

フランシスさん:
食物アレルギーのある犬の食事には、2つの方法があります。

1つは今までも食べたことのないたんぱく質=新奇たんぱく質を使って、アレルギー反応を起こさせないということ。

2つ目はたんぱく質を加水分解して、影響のないフードにすることです。加水分解とはたんぱく質を細かなアミノ酸のかたまりにまで分解する方法のこと。たんぱく質はアミノ酸が鎖にようにくっついたものなので、それを細かくカットして小さくすることで、アレルギー反応を起こしにくくしています。

「スペシフィックCOD-HY」ではサーモンプロテインを使っているのですが、それまでにサーモンを食べたことのない犬にとっては新奇たんぱく質にもなりますし、さらに加水分解しているので、より反応しにくくなっています。 つまり、新奇たんぱく質+加水分解という形で、アレルゲンにならないように工夫しています。

UCHINOCO編集部:
犬のアトピー性皮膚炎だけでなく、食物アレルギーにも配慮しているフードなんですね。

「スペシフィックCOD-HY」が炭水化物源としてお米を採用した理由は?

出典:https://www.shutterstock.com

フランシスさん:
炭水化物の中にもたんぱく質成分は含まれます。
その中で、お米は 非常に消化性が高く、アレルゲンになりにくい食物です。また、栄養価も非常に高い炭水化物です。

アレルギー検査では、お米としてイネ科の食物(日本では公園などで見られるブタクサなどもイネ科の食物です)の花粉や葉などへの接触によるアレルギー反応も含めて検査する会社もありますが、口に入れることに限定した場合は異なります。

UCHINOCO編集部:
なるほど、お米は人の赤ちゃんでも初期に食べ始めることができる食品ですよね。
そして、サーモンとお米。人の食事としても使えそうなほど、おいしそう。ワンちゃんによってはお米を食べたことがないという子も多いと思うので、こちらも新奇たんぱく質として使えそうです。

食物アレルギーにもアトピー性皮膚炎にも、どちらの場合にも使えるという、「スペシフィックCOD-HY」。併発して発症することの多い食物アレルギーとアトピーに対して、多面的なアプローチをすることで、皮膚疾患を全体的にサポートしてくれるのですね。

専門家である百田准教授から見て「スペシフィックCOD-HY」の評価は?

百田准教授:
「スペシフィックCOD-HY」の最大の特徴は、サーモンを新奇たんぱく質として扱っていることです。他社メーカーではアミノ酸プラスアルファの食事を重要視しているのに対して、「スペシフィックCOD-HY」は新奇たんぱく質をしっかりと謳っている。しかも、そのサーモンが加水分解されているわけですから、食物アレルギーの犬により安心して処方することができます。

サーモンというオメガ-3脂肪酸が豊富に含まれる魚を使用することで、新奇たんぱく質であると同時に、栄養もしっかり摂ることができます。大豆や鶏肉などの安価な食材ではなく、サーモンや米など比較的高価な食材を使っていることも好印象です。

そして、獣医師として非常に注目しているのが、“成長期の子犬にも使える”ということです。

UCHINOCO編集部:
むむむ……。アレルギーって子犬に発症することが多いから、子犬でも食べられるのって普通じゃないのですか……。

成長期の子犬にも使える療法食が実は少ない?

百田准教授:
実は療法食は子犬に使えないフードが多いんです。療法食のほとんどが子犬には使わないで欲しいという方針を出しているのに対して、「スペシフィックCOD-HY」は子犬にも使えるとはっきり打ち出しています。

実は食物アレルギーは1歳以下の子犬の発症が多いので、子犬に使える療法食かどうかは非常に重要です。療法食が使えないとなると、家庭で作ることになる。しかし、家庭で手作りするとなるとバランス良く栄養を摂るのが難しくなるので、子犬でも食べられる療法食は飼い主にとっても嬉しいポイントです。
フランシスさん:
私たちデクラ社もそれを意図して研究し、作っています。というのも、食物アレルギーの約5割が1歳以下で発症するというデータがあるんです。成長期の大切な時期に食べるものが無いとなると困るので、子犬でも食べられるアレルギー用フードを目指して作りました。

UCHINOCO編集部:
1歳以下の子犬にアレルギー発症が多いのに、子犬では食べられない療法食が多いなんて、なんて皮肉……。ペットフードをイチから作るのは大変なので、家庭での手作りはできれば避けたいもの。その点、子犬も安心に食べられて、栄養も豊富であれば、それを使えるのが一番ですね。

デンマーク生まれの自然派ヘルスフード「スペシフィック」の特徴

①農業・畜産・水産の王国、デンマーク生まれ

食の品質と安全性に対する意識が高いデンマーク生まれのスペシフィックは、愛犬・愛猫の健康をサポートする良質なフードとしてヨーロッパを中心に多くの獣医師や飼い主に選ばれています。

②デクラ社製

製造会社であるデクラ社は、製薬会社でありながら1975年から犬猫用の食事療法食に着手し、その研究と開発力に基づき常に品質の向上に努めています。

③新鮮な原材料

豚肉をはじめとした肉類、ニシンなどの魚類も鮮度を重視してヨーロッパ産を中心に厳選。冷凍肉類は極力使用していません。植物類も安全性の高いデンマーク基準で選んだものばかりです。

④最小限の添加物

合成着色料、合成フレーバーを一切使っておりません。犬用、猫用ともにウェット製品には酸化防止剤は使用されていません。また、犬用、猫用ともにドライフードではBHTとBHAを使用せず、ミックストコフェロールやローズマリー抽出物などの天然由来の抗酸化成分を採用しています。

⑤豊富なオメガ-3脂肪酸

北欧産の新鮮な魚から抽出された EPA、DHAなどのオメガ-3脂肪酸は特殊技術により高品質のまま含まれています。オメガ-3脂肪酸には、皮膚や被毛の健康維持、健康な免疫の維持、腎臓機能や関節の健康維持、子犬・子猫における脳や視覚の健康な発達の維持など多くの有益な作用が知られています。

⑥おいしさの秘密

合成着色料やフレーバーを一切使わず、新鮮な原材料のもつ天然フレーバーだからこそ食べ飽きしない自然なおいしさを実現しています。

注:スペシフィックはFEDIAF(欧州ペットフード産業連盟)による安全性・栄養基準を満たしています。

犬用フード「スペシフィックCOD-HY」の特徴

・「スペシフィックCOD-HY」は加水分解蛋白質(サーモン)を用いて蛋白質源を米だけに制限し、食物アレルギーの犬に配慮した食事療法食です。また、健康な皮膚のために魚から抽出したエイコサペンタエン(EPA)だけでなく、通常はなかなか摂取することができないγ-リノレン酸(GLA)などのオメガ脂肪酸を強化することでアトピー性皮膚炎にも配慮したフードとなっています。

・FEDIAF(欧州ペットフード産業連盟)が定める成長期の犬の栄養要求量を満たしているので、成犬だけでなく子犬にも与えることができます。

・加水分解サーモンプロテインなど消化性の高い原材料を使用することで、消化器症状を示す犬に配慮しています。

准教授のご紹介

百田 豊

日本獣医生命科学大学
獣医保健看護学科 獣医保健看護学臨床部門
准教授(獣医師)
・専門はペットの皮膚疾患
・大学付属動物医療センター(大学付属病院)では、皮膚科を担当
・新しい皮膚の治療法であるMMDパルス療法を独自に開発

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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