猫の平熱はどれくらい?体温の測り方や異常時の対処方法について

私たち人間と同じように、猫にも平熱があります。
体温は体調管理の上でとても大切ですので、測り方も覚えておきましょう。
この記事では、猫の体温の測り方や異常時の対処方法についてご説明します。 2021年03月20日作成

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猫の体温について

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まずは、猫の体温について知っておきましょう。
発熱時の症状についても解説します。

平熱は38度台

猫は、私たち人間よりも平熱が高い生き物です。
だいたい人間より2度前後高く、38度台が猫の平熱です。
ただし個体差があるため、日頃から定期的に体温を測り、愛猫の平均体温を知っておきましょう。

39度台から発熱

猫は、体温が39度以上になるとさまざまな症状が現れます。
40度以上になると、高熱だといえます。見るからに体調が悪そうなのが伝わるはずです。

子猫やシニア猫は平熱が成猫と少し異なる

一般的に、子猫は成猫と比べると体温が少し高いとされています。
また、シニア猫は逆に体温が成猫よりも少し低い傾向にあります。
特にシニア猫になると日頃の体調管理が大切になるので、毎日の体温測定をしてあげるのもおすすめです。

猫の体温調節の方法

猫が寒さを感じると、私たち人間と同じように身体をブルブルと震わせて体温を上げようとします。
逆に、暑さを感じると全身を舐めて唾液で湿らせることで、気化熱を利用して身体を冷やします。
また、熱中症になりそうなほどの暑さを感じたときには、犬のように口を開けてハァハァと呼吸をするでしょう。
熱中症は、最悪の場合命に係わることもあるため、猫が口を開けてハァハァとしだしたらすぐに対処しなければなりません。

猫の体温の測り方

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猫は、私たち人間と同じように体温計を脇に挟んで測ることはしません。
それでは、どのように測れば正確な体温がわかるのでしょうか?

猫の肛門に体温計を差し込む

猫の体温を正しく測るには、肛門に体温計を差し込む方法が一般的です。
体温計を2cmほど猫の肛門に差し込んで、直腸温を測ります。

当たり前のことですが、体温計はペット用に販売されているものを使用しましょう。
また、自分で猫の体温を測るのが不安な人は、動物病院へ行った際に正しい測り方を教えてもらいましょう。

手軽に体温を測れる耳式体温計

ペット用として、耳に当てて体温を測定する耳式体温計が販売されています。
これは、鼓膜の温度を赤外線センサーで測ることができるので、とても手軽に猫の体温を測ることができるでしょう。
ただし、人間用の非接触型体温計と同様に、耳式体温計では正確な体温を測ることはできません。

複数回測ることで体温をある程度割り出すことはできますが、やはり正確な体温を知りたければ肛門から測る方法が一番です。

猫の身体を触って体温を測る

猫の肛門に体温計をうまく入れることができるか自信のない人は、猫を背中から抱き上げてお腹の温度を確かめてあげましょう。

この方法は、猫とスキンシップをとりながら体温を知ることができます。毎日行っていると「あれ?今日はいつもよりも熱いかな?」と感じるようになるはずです。

ただし、この方法は猫の正確な体温を測ることができるわけではないので、体調管理のひとつの目安として使用するようにしてください。

猫の体温が異常なときの対処方法

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猫の体温が異常に高い場合や低い場合には、かならず何らかの不調が現れているはずです。
最後に、猫の体温が異常なときの対処方法について見ていきましょう。

猫の体温が高いときの対処方法

先述したように、猫の体温は39度以上から発熱、40度以上で高熱となります。
犬のようにハァハァと呼吸をすることをパンディングといいますが、猫はほとんどパンディングをしないため、自分で体温を下げることがむずかしいと言えます。

そのため、猫の体温が高いときには身体を冷やしてあげることが大切です。

濡らしたタオルを猫の身体に当てることで、熱が下がることが期待できます。
飲み水を補給することはもちろん、室内はクーラーで快適な温度と湿度にしてあげましょう。

ただし、飲み水の中に氷を入れることは、猫の体内を冷やしすぎることも考えられるので避けましょう。水をあまり飲まない猫には、ウェットタイプのフードなどを与えて効率的に水分を補給させます。

また、日陰で猫の居心地の良い場所を確保することも必要です。

もしも体温が高くてぐったりとしている場合には、熱中症が考えられますので、早急に動物病院へ連れて行きましょう。

猫の体温が低いときの対処方法

猫の体温が異常に低いときには、低体温症になってしまう可能性があります。
低体温症は寒さが主な原因ですが、加齢が原因となることもあります。

猫の体温の低下を防ぐためには、室内を暖める必要があります。エアコンやストーブなどで、室内を暖めてあげると良いでしょう。

また、飼い主が留守でストーブなどを使用することができないときには、ペット用ヒーターなどを設置してあげると良さそうです。日頃ゆっくりとしている場所に毛布を敷いてあげれば、猫は寒ければ毛布に包まって寝ますので、身体が冷える心配も少ないでしょう。

もしも猫の体温が低く身体も冷たくなっており元気がない場合は、毛布で猫を包んで動物病院へ連れて行きましょう。

猫の体温は体調管理をする上でとても大切

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猫は発熱をしていても、食欲低下や目に見えて元気がなくなることは少ないです。
しかし、体温が異常値になっており元気もない場合には、早急に動物病院へ連れて行く必要があります。体温が異常に高ければ熱中症、低ければ低体温症の可能性もあるでしょう。

猫の体調管理をする上で、毎日の体温を知ることはとても重要です。
可能であれば猫の肛門に体温計を差し込み、それが難しいのであればスキンシップがてら猫を抱きかかえてお腹の温度を測るようにすると良いでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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