リビングに置いた猫のトイレ、臭い対策はどうする？　

お客さんを招いたり、自分や家族がリラックスする場所となるリビングには、本来なら猫トイレを置きたくないと考える方も多いですよね。しかし、ワンルームの場合など、リビングにしか猫トイレの置き場がないなど、住宅事情によっては仕方がないこともあります。

リビングに猫のおしっこ臭が漂うのは絶対に避けたいところ。多くの飼い主さんが、念入りにおしっこ臭対策をしているのではないでしょうか。しかし、そんな努力とは裏腹に、マメに掃除をしてもリビングが臭う…と悩んでいる方が多いのも事実ですよね。
ここでは、その理由とポイントをご紹介します。

猫と一緒に暮らしていると、やがてその臭いにいくらか慣れてしまうこともあります。おしっこの強烈な臭いには慣れることはないかもしれませんが、多少の臭いであれば気にならなくなる可能性があるので注意が必要です。

自分はたいして気にならなくても、普段猫を飼っていない人が訪れた時、おしっこ臭いと感じるケースも多いのです。

猫のトイレをリビングに置くと、トイレは綺麗にしているのに、リビング全体がなんだか臭う、という事態が起こることがあります。

これは、猫のおしっこが染みたシートなどから、気体となった臭い成分が空気中に拡散し、床や壁、ソファーなどに染み込んでしまうことが原因と考えられます。

強い臭いを発生させるのはトイレですから、臭いのモトを断つという意味でトイレをこまめに掃除することはとても大事です。しかし、臭い成分が拡散されたことによる臭いについては別々に対処する必要があります。

壁や床、ソファなどに染み付いた臭い成分は、人間にとっては不快に感じるものです。
しかし、おしっこの臭いを消すために強い芳香剤や香水などをふりかけると、かえって不快な臭いになってしまう場合があります。

そこで、こまめに掃除するのが難しい部分には、ペット用の消臭剤などで対策するのがおすすめです。


ペット用の消臭剤は、おしっこの臭い成分に適した、嫌な臭いから気にならない香りへと変化する技術が用いられているので、臭いが悪化することもありません。

それでは、具体的にどのような方法で猫のおしっこ臭いを軽減することができるのか、見てみましょう。

まずは、部屋の空気を入れ換えてトイレはこまめに掃除をする、これが大原則です。
猫は綺麗好きな動物です。トイレが汚れていると、そこで排泄しにくくなって、床や布団の上でしてしまう子もいます。
トイレ以外の場所で排泄すると、掃除がとても大変です。
臭いも染み付いてしまい、リビング全体の悪臭の原因になるのは言うまでもありません。

猫のトイレにはいくつか種類がありますね。一番シンプルなタイプは、やや深めのトレイのような形をしていて、その中に猫砂を入れて使うタイプです。
ただ、砂がおしっこを吸収するタイプの場合、意外とすぐに掃除をしていてもトイレからアンモニア臭が漂ってくることもあるそうです。

そのため、二段構造になっているシステムトイレがおすすめ。システムトイレの場合、おしっこは下段のシートが吸収してくれるため、ふだんの掃除はウンチだけで済みます。

下段のシートは消臭効果に優れ数日～1週間くらい使っても臭わないものが多く販売されていますので、掃除も楽チンです。システムトイレ自体は、猫の飼育数にもよりますが、1か月に1度くらい丸洗いすればトイレそのものが臭って困るということもありません。

お金がかかりますが、除菌脱臭機や空気清浄機の設置で臭いを改善させる方法もあります。
また、消臭効果のある壁紙に変えたり、猫トイレの部分の床をタイルやシートタイプのフロア材にすると、臭いが染み付きにくく掃除もしやすくなります。

和室なら、い草の畳より強化和紙でできた和紙畳にすると水拭きができておすすめです。

青森天然ヒバ油を配合した消臭液です。天然ヒバには、強力な消臭・抗菌作用があるとされています。希釈して使っても十分にその効果があらわれ、とても経済的。森林浴で感じるような自然の香りは私たち人間にとっても心地よく、余計な香料が入っていないため強い臭いが苦手な人にもおすすめです。

ペットの臭いだけでなく、タバコやカビなど幅広い臭いの消臭に役立ちます。納豆菌バチルスによって、猫のおしっこの臭いを分解します。化学物質を使っておらず、人やペットには無害。小さな容器にいれておくだけなので簡単です。100倍の水で薄めると、消臭スプレーにもなります。

ウイルス、カビ、臭い対策に役立つ次亜塩素酸水です。次亜塩素酸ナトリウムよりも効果が高く、長期保管も可能な点が特徴です。有機物に触れた瞬間に水に戻るため、人体には無害です。スプレーで臭いが気になる場所に直接吹き掛けても良いし、超音波加湿器に入れて空間の消臭としても使えます。

乳酸菌や酵母菌などを特殊な方法で培養し生まれた消臭液です。薬品で殺菌したりするのではなく、ペットや人間に優しい天然成分のみでできているため、きちんと希釈すればフードに混ぜたり飲ませたりすることも可能。ブラッシングの時にも使用できます。

今回は、リビングに置いた猫のトイレの臭いを軽減する方法についてご紹介しました。
おしっこの臭いがどことなく漂うのは、臭い成分が壁や床に染み付いてしまうことが原因かもしれません。

トイレ自体をこまめに掃除をして臭いの原因を早い段階で断つのはもちろんですが、
空間に漂う臭いは換気や専用の消臭スプレーなどが手軽でおすすめです。

また、シンプルなトイレよりもシステムトイレの方が臭いが目立ちにくいという意見もありますので、ぜひ検討してみてくださいね。