お出かけの時の対策!猫の車酔いを軽減するためにできること

猫にも車酔いに悩むタイプの子がいます。これは子猫時代から車に慣れていないということと、体質的なものが大きく関わっていると考えられます。今回は猫の車酔い対策についてまとめてみました。 2019年10月30日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫の健康ケア猫のカテゴリ - 猫の健康ケア
  • VIEW:1,353

猫が車酔いをする理由とは?

人間の車酔いが起きる構造と全く同じだと理解をしてください。耳の中にある前庭という部分が弱い場合には、特に車の振動によって強い刺激を受けることになります。他の猫が平気でも、車酔いをする個体の場合には耳の中にある器官が異常を察知してしまい嘔吐中枢にまで伝達が行ってしまうのです。それが車酔いの原理です。犬の方が車酔いをする場合が多いのですが、猫の中にも車に弱い子も確かに存在します。

猫も車で移動する場合には、限られたスペースの中で待機させるなど、少しでも安定した状態で乗車するように配慮をしてあげてください。あまりにも空腹の状態や満腹状態で車に乗せると酔いやすくなるので、それも注意をしてください。

https://www.shutterstock.com/ja/home

いきなりの長距離は避けるようにする

猫も病院に健診に行くなど、何かと車生活に便乗しなければいけない場面があります。その場合には子猫時代から短い距離から少しずつ距離を伸ばして車に乗る練習をしておくべきでしょう。いきなり車に乗るというのは、リスクが高い場合がほとんどです。

短い距離でも三半規管が影響して車酔いをしたという場合には、長い目で見て今後も車酔いをしやすい体質であると、早い段階で受け入れておいてください。場合によっては車酔い止めの薬を常備しておく方が安全な場合もあります。猫の体格にもよりますが手足が細く、華奢なタイプの猫の場合には、特に車酔いを起こしやすいという傾向が強いので要注意です。

車内の匂いやバランスの悪い場所は避ける

https://www.shutterstock.com/ja/home

車酔いを一度でも起こしてしまうと、なかなかそのトラウマから逃れることが難しいと言われています。猫もまた車酔いをするのではないか、と自分の身を案じてしまう傾向もあるのです。家の中のように安定した場所を少しでも確保するために、毎回同じ場所で乗車するようにしてください。膝の上でしか落ち着けないという場合には、運転手を家族に変わってもらい、猫をしっかりとホールドした状態で乗車するようにしてください。

車に芳香剤を使っている場合には一旦やめて、無香料のものに替えるなど、工夫をする必要もあります。あるいは犬猫専用の芳香剤などに交換するというのも一つの手段でしょう。

嫌いな匂いを避けるようにする

飼い主さんが車内で飲食をした場合にはどうしても強い匂いが残ります。それを嫌っている場合も多いのです。たばこの匂いが苦手という場合や強い柑橘系の香りにも要注意です。飼い主さんが良かれと思って設置した芳香剤車酔いの原因になることもあります。

猫を車に乗せる場合には、乗車前に車の中をくまなくチェックをして、匂いなどにも敏感になる必要があります。無香料の消臭剤で一旦車の匂いをリセットしてから車に乗せるようにするなど、まずは飼い主さんの配慮が必要になります。

車酔いに対する対策は?

https://www.shutterstock.com/ja/home

猫用の車酔い止めは動物病院で処方してもらえます。他に、サプリメント類などもありますので、試してみて少しでも楽になるかどうか?を観察するようにしてください。飼い主さんとしてできることはすべて講じてみて、それでもどうしても車酔いをする場合には、乗車しないことが最善の道になります。生活するうえで、不自由な部分も多いのですが、猫の健康を最優先するためには車酔いを最小限に抑えてあげることが一番大切です。

通販などで飼い主さんが自由に酔い止めを購入することも可能です。それでも容量やその猫に合う合わない、という部分にも慎重になる必要があります。出来るだけ獣医さんに相談をしたうえで酔い止めなどで対応できるかどうか?を決めるべきでしょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事