猫に人の食べ物はなぜいけないの?
飼い主さんが食事をしていると愛猫が寄って来て「にゃー」と甘い声で食べ物をおねだりしてくることがあります。
可愛らしい姿でおねだりされてしまうと、飼い主さんも「ちょっとぐらい良いかな?」とついつい人間の食べ物をあげたくなってしまうかもしれません。
しかし、そこで猫の要求に応えて人の食べ物を与えることは絶対にやめましょう。
一度人の食べ物の味を覚えてしまうと猫ちゃんは毎日おねだりしてくるようになってしまい、飼い主さんとの関係性も壊れてしまいます。
時には飼い主さんが人の食べ物をくれないために反抗的になり、攻撃してくることも考えられます。一度壊れた信頼関係を修復することは難しく、時間もかかるため猫ちゃんが可愛いからと食べ物を与えることは避けます。
また、根本的に人の食べ物は猫ちゃんの身体には刺激が強すぎます。人の食べ物は猫にとって、塩分や糖分が多いので嗜好性はとても高く、味が濃いので美味しそうにたべますが、消化吸収するのに負担がかかります。
さらには、人の食べものには品質を保つために様々な添加物や防腐剤が使用されています。これらの食品添加物を消化することは猫には負担になり、うまく消化することができません。下痢や嘔吐、食欲不振など体調不良の原因にもなります。
猫は歳を取るとともに、泌尿器系の病気にかかりやすい側面があります。人の食べ物は肝臓や腎臓の負担になり、尿路結石の原因にもなります。
人の食べ物を欲しがるときの対処法は?
基本的には猫ちゃんがいる空間では人の食べ物を極力見せないようにすることが1番の近道です。
だからといって全く猫ちゃんのいないところで食事をするということはかなり難しいです。愛猫が食事をしているときにおねだりをしてきた時には基本無視します。
一番でも人の食べ物を与えてしまうと無限に欲しがることになりますので、絶対に与えないという姿勢が大事になります。
また、飼い主さんが「美味しくないよー」と苦い顔をして食べることも効果的です。「苦い苦いー」など食べる前にこれは美味しくないものだよと猫ちゃんにわかるようにアピールしてみましょう。
それでも猫が人の食べ物を欲しがってくる時には「天罰方式」で教えることも効果的です。猫ちゃんが人の食べものに近づいて欲しがってきた時には、ちょっと大きめに音を鳴らしたり、苦手なもの(猫ちゃんに直接害のないものにします)を投げてみましょう。我が家ではヘビのおもちゃが効果的でした。
このように「人の食べ物を欲しがるとなにか嫌なことが起こる」と猫に教えると欲しがらなくなります。ポイントは飼い主さんがしたことを愛猫に悟られないようにあくまでも自然に起きたことと認識させることです。
飼い主さんが行ったことがねこにバレてしまうと信頼関係にヒビが入ることになりますので、注意してくださいね。大事なことは飼い主さんが強い意志を持ち、猫が欲しがっても絶対に人の食べ物は与えないようにする姿勢が大事になります。
人の食べ物は百害あって一利なし!
人の食べ物は猫にとって身体の負担になるだけでなく、肥満や様々な病気の原因になります。
また、本来食べてほしいキャットフードを食べない原因にもなってしまうので、人の食べ物と猫の食べ物は完全に分けるようにして与えることは絶対に辞めましょう。
可愛らしくおねだりされるとついついちょっとだけならと与えたくなるかもしれませんが、長生きしてもらうためにも猫用のフードとおやつのみを与えて下さいね。
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UCHINOCO編集部
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