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ここがスゴイぞ、犬の足の裏!
その秘密についてグッと迫っていきます。
⒈ 肉球から汗をかく
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どんなに真夏でも、犬が汗をダラダラかいている所を見たことがある方はいないと思います。
実はそれは肉球の高機能のうちの一つ、肉球から汗をかいている為です。
人も犬も体にエックリン汗腺とアポクリン汗腺という2つの汗腺を持っています。
エックリン汗腺とアポクリン汗腺の違いとは?
エックリン汗腺
特徴 無味無臭でサラサラな汗、約99%水分、その他塩化ナトリウムなど
※体温調節機能 人(体全体)犬(鼻、足の裏)
アポクリン汗腺
特徴 白濁で臭いがある、約80%水分、その他脂質やタンパク質、アンモニアなど
※ フェロモンなどを出す 人(脇など)犬(体全体)
上記を見て分かる通り、犬は足の裏から汗をかき体温調節をおこないます。
犬の足の裏をチェックをすれば、暑がっているかの確認が出来るということですね。
また犬がベロを出して呼吸をハアハアしている時(パンディング)、これは汗を出す部分が少ないので、体温調節の為にしている行為です。
犬は全身にフェロモンを出す、アポクリン汗腺があります。
なぜこんなに可愛いのだろう?と犬に対して思うことがありますが、これは全身から出されるフェロモンによって惹きつけられているのかも知れません。
⒉ 靴の替わりの肉球
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犬の足の裏はとても優れています。
凸凹道で肉球は痛くないの?と思ったことがある方もいるでしょう。
肉球には痛覚もあります。しかし表面は厚くかたい角質層で出来ており、内側は弾力性のあるコラーゲンや脂肪の皮下組織で形成されています。
ですので、多少の凸凹道やアスファルトの温度にも耐えられるのです。
また肉球を拡大すると、その表面には小さな円すい状の突起があり、それが滑り止めの効果を与えています。ですから跳ねるようにジャンプしながら走れるのにも納得です。
しかし、肉球は怪我をすると治りにくい部分なので気にかけるようにしましょう。またアスファルトの温度も42度以下でないと、火傷する可能性もあるので、真夏は早朝や夕暮れに散歩しましょう。
痛覚はありますが鈍い部分でもありますので、プニプニした可愛い肉球を守れるのは飼い主のあなただけでしょう。
⒊ え?そんな所にいたの?
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気が付いたら、愛犬が後ろにいたという経験はありませんか?
肉球には、足の音を消す効果もあります。
プニプニした部分は弾力性のある脂肪やコラーゲンでなおかつ4本足により体重が分散されるので、足音が聞こえないということも不思議ではありません。
古来、犬が狩りをして生きて行く為には必要な能力だったのでしょう。
しかし、現在では犬の足音が響くと悩んでいる方もいるので、歩き方も重要なのでしょう。
現代では、狩りをする必要性がなくなってきたので、それも自然なことかも知れませんね。
⒋ 足の裏を舐めている理由
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なんだか最近足の裏を頻繁に舐めたり、噛んだりしているな?と感じた方は要チェックです。
足の裏には、病気のサインが隠れています。
・ 皮膚に炎症を起こし痒みが出ている(指間炎など)
・ 散歩で何か踏んで怪我をしている可能性
・ ストレスを抱え心が不安定になっている
例にあげたのはごく一部です。
特に気をつけて頂きたいのが、指間炎です。犬は足の裏から発汗しますし、また散歩なので水溜りに足をつけてしまい濡れてしまいます。
指と指の隙間は毛が乾きにくく、湿った状態になりやすいです。
そうすると、雑菌などが繁殖し炎症を起こし指間炎になります。夏など汗をかきやすい日や雨の日は特に清潔にするなど、気にかけてあげることが大切でしょう。
症状は赤く腫れたり、犬が気になり舐めたり噛んだりし始めます。
ひどくなると膿んだりしますので、注意が必要です。
足の裏が痛くなると、大好きなお散歩もきついものになってしまったら切ないですね。
しかし、指間炎は心の問題からくることもあるので一概には言えませんが、足の裏は健康状態がわかりやすいので、確認する習慣をつけることが予防になってくるでしょう。
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足の裏は可愛いだけではなく、こんなにも高機能だったのです。
犬の肉球も猫の肉球のようにフィーチャーされる日もすぐ近くまで来ているでしょう!
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UCHINOCO編集部
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